たまたまテレビ中継をやっていたのでU17W杯の予選リーグ初戦の対ロシア戦を観戦したら面白かった。
かつて大分の明野中を率いて全中制覇を成し遂げ大分ユースやトレセンでも少なからぬ選手を育て上げてきたスペシャリスト・吉武博文監督が指揮を取っているチームだが、フィジカルの強い選手を軸にした前回と異なり今回のチームは平均身長が非常に低いことが注目されている。
試合は前半日本が前からの速い囲い込みと6割を超える高いポゼッションでロシアを圧倒、MF瓜生のファインゴールで先制してその後もチャンスを作り続けた。後半、日本はペースが落ち、集散とサポートが遅れだしてミスが増え、ロシアの反撃を受け自陣に釘付けになる時間帯もあったが、25分過ぎからロシアもペースが落ち、さらに交代枠を使い切ったあとで負傷者が出て10人となり、日本がやや盛り返したが追加点はなく1-0で試合終了。
日本は身長が低いので相手のCKやハイボールで圧力をかけられる攻撃には決して強くないのだと思うが、そもそも極力相手にCKもFKも与えないように徹底した意識付けを行ってきたことによるのか、思ったよりコンディションが悪かったロシアの拙攻にも原因があるのか、ハイボールによる危険なシーンはほとんどなかった。