■ 壮絶な打ち合い壮絶な打ち合いとなった、J1第18節のアビスパ福岡と京都サンガの試合は、5対4でアウェーの京都が逆転勝ちした。
アビスパ福岡の希望の星・MF城後寿のオーバーヘッドシュートや、京都のエースFWパウリーニョの弾丸ミドルなど、数多くのスーパーゴールが見られたこの試合。もっとも輝きを見せたのは、京都サンガの右サイドアタッカーの加藤大志だった。
■ 切り裂く右サイドこの試合の加藤は、前半7分のFWアンドレの先制ゴールをアシストすると、同点で迎えた後半38分には、右サイドから中央に切れ込んで勝ち越しのゴールを挙げる大活躍を見せた。対面した福岡のDFアレックスは、加藤のドリブル突破を全く止めることが出来なかった。
加藤の最大の魅力は、思い切りの良さ。ドリブルにしろ、クロスにしろ、シュートにしろ、全くプレーに迷いがない。柱谷監督が、加藤大志を攻撃の切り札として尊重していることは、今のサンガのシステムと布陣からもよく分かる。
サンガのシステムは、<4-4-2>のダブルボランチで、右サイドと左サイドに攻撃的MFを配置する。右の加藤がサイドに張り付いていて、左の中払(ここ数試合の中払の出来は秀逸。)は、自由に真ん中に進出してくる。
この布陣は、数年前のレアル・マドリードが、右にフィーゴ、左にジダンを配置した形と似ている。レアル・マドリードは、フィーゴがドリブル突破をするスペースを空けるために、左側でゲームを作って、相手DFが偏ったところを逆サイド(右サイド)に展開して攻撃を行うのが定番のスタイルだったが、今の京都にも同じような意思を感じる。
■ 右サイドのプレーヤーに注目!!!一方、福岡の右サイドバックの中村北斗もいいプレーを見せた。中村北斗に関しては、高校時代からずっと、ポジティブなイメージはなかったが、今シーズンの成長は、目を見張るものがある。京都の加藤、福岡の中村、磐田の太田、千葉の山岸、甲府の杉山と、今、右サイドから目が離せない。
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