■ 試合数の増加 Jリーグもクラブ数が増えてきて試合数も増加した。海外に移籍する日本人選手も多くなっている。当然、欧州の主要リーグや代表マッチで気になる試合もたくさんあるし、ユースや高校サッカーの試合もある。
その気になれば、ほとんど試合が、リアルタイムで試合を観ることが出来るという環境が整ったことはサッカーファンにありがたいが、時間的な制限もあって、試合をチェックしていくことも一苦労になっている。(どの試合を観るか、観ないのか、そんなことを考えて、予定を立てるのも一興ではある。)
見るべき試合は多いので、全てをフォローするのは難しい。そのときに頼りになるのが、他者の批評。信頼できるのレポートは、プロに限らず、アマチュアでも、参考になるし、試合を観た気になることもできる。(もちろん、自分も観た試合で、どんな評価を下しているのか、どんなことを感じたのか、自分と比べてみることもできる。)
■ 信頼できる人個人的に、もっとも信頼できると感じるのは、オランダを中心に活動されている中田徹氏。この人のレポートにはハズレがない。
欧州での暮らしが長くなると、どうしても日本の事情に疎くなってしまうが、そういったマイナス要素も感じられない。これまでの「ヨーロッパ通」の人は、日本について無知であるにもかかわらず、欧州サッカーと絡めて日本サッカーを否定しにかかるので???となるのが常套だったが、この人に関してはそういうことがない。その試合を観ていなくても、「中田さんがそう言っているのなら、そうなんだろう。」と思わせてくれる数少ないライターである。
大御所では、後藤健生氏や大住良之氏。ときに極端に私情が入ることもあるが、方向性にブレはないし、基本的には安定している。ユース世代では安藤隆人氏。すでにある程度の評価が定まっている「プロの選手」と比べると、「ユース世代」の評価は「ゼロから見極めること」が求められるので苦労は多いと思うが、知識量や情報量の多さは驚きである。
■ 信頼できない人反対に、「意図的に『逆』や『逆の逆』を言おうとする人」、「常に否定的なことしか言えない人」は、どれだけ肩書が立派であっても、どれだけ本の売り上げがあっても、面白みは感じない。「好き・嫌い」とか、「好みが合う・好みが合わない」といった次元ではなくて、「つまらない人」だと感じてしまうし、「信頼できない人」となってしまう。
天気予報士に例えると、毎度、「明日は雨が降る。」と予報する人や、次の日になって「『昨日は雨が降る』と私は予報していました。」と言うような人である。たとえ、その予報が当たって「明日が雨」であったとしても、何の意味も持たない。
「自論」を正当化するために、事実を捻じ曲げようとする人も敬遠したいタイプである。何を感じるか、何を話すか、何を記事にするかは自由ではあるが、「試合前に思っていたこと」と、「実際のピッチで行われたこと」が違ってくるのは、ある意味では当たり前で、だからこそ、サッカーは面白いのである。自分自身で制限をしてしまったら、その人自身の発展もない。
また、特定のある選手を持ち上げたいが故に、「ポジション」や「キャラクター」の重なるライバル選手を無条件に否定してかかることも避けたい手法である。「自分の尺度を持っていない人」も困るが、「自分の尺度でしか評価できない人」も、信頼できない人のグループに入ってしまう。
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