■ ???なコラム世の中には、たくさんのサッカーコラムがあるが、中には???と思うものもある。
ここ数年で、一番、突き抜けていたと思うのが、杉山茂樹氏の『From:宇都宮「県名と市名。」』というコラムである。2008年にアップされたものであるが、とにかく驚いた。NUMBERというスポーツを扱っているサイトに掲載されていいものなのか?と思うほどで、まったく意味が分からないものだった。
http://number.bunshun.jp/articles/-/12712※ ちょっと気になるのは、Kさんと先輩カメラマン2名の計4人で入った宇都宮の餃子店で頼んだ「一皿に36個が載ったお好み盛り」のことである。4人で一皿(36個)を食べたのか?1人で一皿(36個)を完食したのか?Kさんは100キロを超す巨漢で大食漢ということを考えると、4人で分けて食べたというのは考えにくい。餃子の大きさは分からないが、一人で餃子を36個食べるというのは相当にハードであると思うが、どうなのだろうか。それはともかく、2010年にもワールドカップと岡田監督絡みで、いくつか???と感じるコラムがあったが、最近では、FOOTBALL WEEKLYの「名古屋初優勝、内容こそ賞賛に値する」というコラムがよく分からなかった。その内容については、名古屋の試合を観たことがあるのか?Jリーグの試合を観たことがあるのか?と感じざるえないものであり、それなりの長さのコラムであるが、「間違い探しをしよう!!!。」というよりも、正しいところを探さないといけないほどである。
【石井紘人レポート】名古屋初優勝、内容こそ賞賛に値する試合を観ての受け止め方は人それぞれなので、とやかく言うべきではないのかもしれないが、ここまでのレベルになると突っ込みたくなってしまう。「本当にそう思っているの?」と疑いたくなるくらいである。
特におかしな点を挙げてみると、
① 負けたら終わりとなる2000年の柏戦の鹿島の戦い方と、勝ち点差で余裕があった先日の鹿島戦での名古屋の戦い方を同列に扱っていること。
② 『<3-5-2>に代表される守備偏重スタイルがスタンダードだったJリーグだが、今回の名古屋の優勝は、それを大きく変えるきっかけになるかもしれない』としている点。非3バックだったのは、鹿島も同じである。むしろ、4バックこそ鹿島の伝統のスタイルである。また、現在のJ1で3バックがメインなのはサンフレッチェ広島のみであり、3バックはJリーグのスタンダードではない。さらに3バックが守備的とも限らない。
③ 『最終節の湘南戦も、鹿島戦と同様に、前に出たところでのミスが多発していたが、それでもストイコヴィッチ監督は、「前に出ろ。アタックしろ」と声をかけ、バランスを崩すことにもなるフリーランニングを要求した』という点。この試合の名古屋の出来は良くなかったが、「前に出ようとしてミスが出た。」というよりも、最初からバランスを崩すことを恐れていて「前に出る意識は乏しかった。」というのが適当である。そして、この試合に限らず、今年の名古屋は「出来るだけリスクを犯さずに得点を奪うこと。」に特化したチームであり、ストイコビッチ監督が「バランスを崩すことにもなるフリーランニングを要求した。」というのも、適当ではない。
④ Jリーグでラスト10分を切ったところで行われるタッチライン沿いでのボールキープに違和感を感じている点。しかしながら、Jリーグで、後半35分からタッチライン際でボールキープを始めるチームを見た記憶はない。また、『欧州強豪リーグや、W杯本大会のようなレベルが高い試合で、こういった光景を日常茶飯事的に見ることはまずない。』というのも理解に苦しむものである。
「勝てば官軍」とはいえ、あまりにも事実無視の称賛ばかりであるのは、鹿島アントラーズ等の引き合いに出されたチームのみならず、グランパスにも失礼ではないだろうか?といいたくなってしまう。あらかじめ、「結論」が決まっていたのでは?と思われるので、同情の余地はあるが・・・。
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