■ プレミアリーグ構想Jリーグが、12年から日本版プレミアリーグの発足を目指し、本格的な検討を始めることが28日、明らかになった。資金面などで高い基準を満たす8から10クラブを選抜し、J1より上のリーグを組織。レベルの高い試合を展開することで、リーグ全体を活性化させる狙い。
クラブ数を増やし続けてきたJリーグだが、12年にも到達する40クラブで拡大路線に区切りをつけ、リーグ再編に乗り出す。29日、大東和美チェアマン(61)のもとでスタートする新体制にとって、プレミアリーグ発足は大きな命題となる。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100729-659361.html■ リーグの構成は? J2の定員はマックスで「22チーム」とされているが、現在19チーム。今シーズンのJFLでは、ガイナーレ鳥取や町田ゼルビアといった準加盟クラブが上位につけているので、何かしらのアクションが必要な時期に入っていた。しかし、予想された「J1」、「J2」の下に「J3」を作るという話ではなくて、逆に、「J1」と「J2」の上に「プレミアリーグ」を作るというアイディアは意外だったと言える。
まず、確実にプレミアリーグに入ってくると思われるのが、鹿島、浦和、G大阪、川崎F、名古屋、清水、横浜FM、FC東京といったクラブで、その下に位置すると思われるのがアルビレックス新潟、サンフレッチェ広島、ジュビロ磐田、柏レイソル、セレッソ大阪、京都サンガ、大宮アルディージャといったクラブ。プレミアリーグが10チームや12チームで構成されるとすると、この中からどのチームがプレミア行きで、どのチームがJ1(2部)行きとなるか、大いに揉めそうではある。
■ カギを握るJ1(2部)話によると、2012年からのスタートとなっているが、まず2012年からというのは難しいだろう。ただ、アイディア自体は面白いと思われる。2部制から3部制への移行が必要な時期であることは間違いなく、「アマチュアのチームも多く足並みがそろわないJFLを3部リーグにする」というアイディアよりは現実味がある。
成功か、失敗かのポイントになるのは、J1(2部)だろう。もしプレミア化が実現したとしても、J1(2部)が今のJ2的なポジションに落ち着いてしまったとしたら何の意味もなく、むしろブランド価値がなくなっていくつかのチームにはマイナスとなるだろう。
それでも、個人的には、チーム数が少なくてマンネリ化しそうなプレミアリーグ(1部)よりも、J1(2部)の方がエキサイティングなリーグになりそうな予感はする。
現在、Jリーグには「37」のクラブがあるが、J1の中位からJ2の中位あたりの15から20くらいのクラブはあらゆる面で僅差で、チームの規模も実力も接近している。このグループが14チームや16チームで1つのリーグを構成し、2つあるいは3つの「昇格」と「降格」をかけて長丁場の戦いを行うというのは、面白そうではある。
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