■ 2020年のJ2で躍進したのは昇格1年目の北九州2020年のJ2で躍進したのは昇格1年目の北九州だった。この年はコロナの影響でイレギュラーなシーズンだったが5位と大健闘した。プレーオフは廃止されたのでJ1昇格はならなかったがFWディサロ・燦・シルヴァーノ、FW町野、MF高橋大、MF新垣、MF椿、DF村松航、MF國分伸など若い選手が活躍した。クラブ史上最高のシーズンになったがJ1昇格を逃したこともあってオフの移籍市場ではたくさんの選手が退団した。
FWディサロ・燦・シルヴァーノ、FW町野、DF福森健、MF椿、MF國分伸、DF藤原奏、DF川上竜、FW鈴木国、MF加藤弘、GK永井堅などが退団した影響は大きくて翌2021年はJ2で21位と低迷。J3降格となった。「リーグ戦で躍進したものの、J1昇格やJ2昇格を逃した後のオフは危険」と言われるが2021年のオフの移籍市場で北九州は草刈り場になった。これだけ主力が抜けると小林監督でもどうすることも出来ない。
Jリーグのオフの移籍市場で草刈り場になりやすいクラブというと
① 昇格1年目のクラブ
② そのカテゴリー内で資金力があるとは言えないクラブ。
③ 魅力的なサッカー(面白いサッカー)を展開して注目を集めたクラブ。
④ 若手の有望株がたくさんいるクラブ。
⑤ この1年間に評価が急激に高まった選手を多く抱えているクラブ。
⑥ ユース出身者など生え抜きの選手は少ないクラブ。
⑦ 下部リーグに降格となったクラブ。
⑧ 好成績を残したがJ1昇格やJ2昇格には失敗したクラブ。
⑨ 大卒2年目 or 3年目の選手をたくさん抱えているクラブ。
が挙げられる。この時の北九州は①と②と③と④と⑤と⑥と⑧が当てはまる。昨今のJリーグは自身の評価が高まると大卒1年目の選手であっても簡単に移籍を選択する。2000年代には「高卒1年目や大卒1年目の選手は引き抜かない。」という暗黙のルールがあったように思うので2009年のオフの移籍市場で鳥栖の大卒ルーキー2人を引き抜いた横浜FCは批判されたがそういう暗黙のルールは無くなったようだ。