FC東京→ 開幕前は上位候補に挙げられたが21節を終えた時点で7勝9敗5分けで勝ち点「26」。12位と苦しんでいる。17節を終えた時点でアルベル監督が退任して元・山形のクラモフスキー監督が就任。監督交代後は4試合で2勝1敗1分けとなる。最初の3試合はいずれもクリーンシートを達成するなど好スタートを切ったが21節の鹿島戦(H)は1対3で敗れた。3位の名古屋との差は「13」なので上位進出は難しくなった。
一方、18位の湘南との差も「13」あるのでJ1残留はほぼ確実。「目標を見つけにくい状況」になりつつあるが夏の移籍市場での選手の入れ替えは激しい。中盤の中心の1人だったMF安部柊(→RWDモレンベーク)が移籍を選択。代わってC大阪で出番を失っていたMF原川を期限付き移籍で獲得した。精度の高い右足を持つMF原川はFC東京にいなかったゲームメーカー系のボランチである。彼にかかる期待は高い。
目下の注目点はMF松木玖の動向になる。高卒2年目の今シーズンはU-20アジア杯とU-20W杯に出場するなど世界の舞台を経験。世界的な評価は高まっており、いくつかの海外クラブが獲得に興味を示している。7月末にはマジョルカという名前が具体的に浮上したがもともと海外志向の強い選手である。今夏に欧州クラブへの移籍を選択しても何ら不思議はない。好条件のオファーが届く可能性は高い。