■ J1の第15節J1の第15節。7勝5敗2分けで勝ち点「23」のセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで横浜FCと対戦した。横浜FCは開幕から10試合未勝利と苦しんだがここ4試合は3勝1敗と好調。14節はホームで川崎Fに勝利するという金星を獲得した。13節の柏戦(A)も勝利しているので2連勝中となる。C大阪も2連勝中。開幕から3試合勝ちなしと出遅れたがようやくエンジンがかかってきた。順位も6位まで浮上した。
ホームのC大阪は「4-2-3-1」。GKキム・ジンヒョン。DF毎熊、進藤、鳥海、山中。MF鈴木徳、香川、クルークス、奥埜、為田。FWレオ・セアラ。エースのFWレオ・セアラは14試合で6ゴールを挙げているがそのうちの5ゴールはヘディングシュートになる。ここ最近は「4-2-2-2」を採用していたがFW加藤陸はベンチ外。MF鈴木徳がスタメンに復帰してボランチのMF奥埜がトップ下に近い位置で起用された。
アウェイの横浜FCは「3-4-2-1」。GKブローダーセン。DF吉野恭、岩武、マテウス・モラエス。MF井上潮、和田拓、山根永、林幸多郎、山下諒、長谷川竜也。FW小川航。エースのFW小川航は出場停止明けとなる。13試合で6ゴールを挙げているが開幕6試合で5ゴールを決めた後、ゴールペースはやや鈍くなっている。広島ユース出身のMF山根永は高卒でC大阪に加入。J3のC大阪U-23で主力として活躍した。
■ C大阪が主導権を握る展開になった。試合はホームのC大阪が主導権を握る展開になった。立ち上がりから圧倒的に攻め込んだ。攻撃の中心になったのは右SHのMFクルークスだった。これで3試合連続のスタメンとなったが絶大な存在感を発揮。前半28分にはカウンターからダイレクトでポスト直撃の素晴らしいシュートを放った。0対0で迎えた前半43分に右SBのDF毎熊がクロスを入れるとファーサイドのMF為田が頭で合わせて先制に成功する。
MF為田は開幕戦の新潟戦(H)以来。今シーズン2ゴール目となったがどちらもヘディングでのゴールとなった。前半は1対0で折り返した。迎えた後半開始からC大阪はMFクルークスを下げてMF中原輝を投入。横浜FCは後半開始1分にFW小川航のパスからMF山根永が抜け出してシュートを放ったがGKキム・ジンヒョンが好セーブを見せた。このシーンは横浜FCにとってこの試合における最大のチャンスだった。
後半の終盤になると横浜FCがボールを保持するようになったが後半40分にC大阪が厚みのある攻撃を見せる。エリア内に侵入したMF香川が倒されてPKを獲得か!?と思われたがプレーは続行。途中出場したDF舩木翔がダイレクトでパスをつないで同じく途中出場のMFカピシャーバがクロス。ゴール前でドフリーのMF中原輝が合わせてダメ押しの2点目を奪った。ホームで2対0で勝利したC大阪は3連勝となった。
■ これで3試合連続の完封勝利C大阪はこれで3試合連続の完封勝利となった。ここに来てDFマテイ・ヨニッチが怪我をして欠場しているが代わりに起用されているDF進藤が活躍中。一時はレギュラーから外れてベンチ外の試合もあったMFクルークスも復活して大きな戦力になりつつあるので今シーズンもチーム内でいい競争が出来ている。DF鳥海は変わらず主力として安定しており、U-22日本代表のDF西尾もいる。特にCBの層が非常に厚い。
この日は14本のシュートを放ったが被シュートは3本のみ。リーグ戦は15試合目だったが「今シーズンの中では最高の試合だった。」と言える。2連勝中と調子を上げてきた横浜FCを相手にほとんどチャンスを作らせず。攻守両面で充実したサッカーを見せた。この日はMF鈴木徳をスタメンで起用。MF香川をトップ下で起用するかと思われたがMF奥埜が高い位置でプレー。意外な選択だったが見事にはまった。
MF香川はボランチでプレーしたがほとんどミスをすることなくゲームをコントロールした。正確無比なサイドチェンジは大きな武器になっており、惜しくもバーに直撃したがMFクルークスの決定機につながった倒れ込みながらのダイレクトパスは圧巻だった。スローインのボールを味方につなごうとしてミスになったプレーがあったがミスらしいミスはこのプレーくらい。不慣れなボランチとして圧倒的なプレーを見せた。
2点目は途中出場した3人の選手がゴールに絡んだ。左SBのDF舩木翔のダイレクトパスで局面は大きく変わってMFカピシャーバが抜け出してクロス。C大阪に加入してからなかなか分かりやすい結果を残せていなかったMF中原輝に今シーズンの初ゴールが生まれたのも非常に大きい。ここに来てMFクルークスが定位置を奪回したがDF毎熊が右SBで起用されるようになったのでMF中原輝にかかる期待も大きい。
■ 好調だったが連勝は「2」で止まった。横浜FCも2連勝中と好調だったが連勝は「2」で止まった。J1でのC大阪戦はこれで5戦全敗。J2時代も2勝6敗6分けなので相性はあまり良くない。この日は相手の出来が良かったこともあってシュートはわずか3本のみ。決定機もほとんど作れず。内容的にも完敗だったと言える。前半はMFクルークスのところを止められず。ここからたくさん精度の高いクロスがゴール前に入って来たので危ないシーンは多かった。
C大阪はサイド攻撃を得意にしているが右サイドのMFクルークス&DF毎熊のコンビに対応できなかった。左WBのMF林幸多郎が守備のときに孤立する場面が目立ったが修正はできず。ここ最近の試合は3バックに戻して結果が出ているがユーティリティーなDF岩武がいることを考えると4バック気味の布陣に微修正する手もあった。これだけMFクルークスに自由と時間を与えると決壊するのは時間の問題だった。
攻撃はエースのFW小川航を生かせず。終盤にシュートを放つ場面はあったが存在感はほとんどなかった。彼のところにボールが入って起点となるシーンも数えるほど。1つ前の川崎F戦(H)では躍動したMF山下諒ならびにMF長谷川竜也の2シャドーも持ち味を発揮することは出来なかった。18節が京都戦(A)、19節がG大阪戦(H)なので直接対決を控えているがどういう形で京都戦ならびにG大阪戦を迎えるか?
MF山根永にとっては古巣であるC大阪との対戦だったが決定機を迎えるなど存在感は発揮した。当時はキンチョウスタジアムだったがこのスタジアムでたくさんJ3の試合が行われた。慣れ親しんだスタジアムと言える。悔やまれるのは1失点目になる。右サイドからのクロスに対して競り負けてしまった。MF為田も175センチなので身長の高い選手ではないがMF山根永は167センチ。ミスマッチになっていた。
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