■ Cento Cuore HARIMAを率いるのは・・・。天皇杯の2回戦。2017年以来の天皇杯制覇を目指すセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで兵庫県代表のCento Cuore HARIMAと対戦した。Cento Cuore HARIMAは1回戦は福井県代表の福井ユナイテッドと対戦して1対0で勝利した。「兵庫教員サッカー部」としてクラブは創設されたが、その後、1988年にセントラルSC神戸に。「セントラル神戸」や「バンディオンセ神戸」という名前だった時期もある。
ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GKヤン・ハンビン。DF石渡ネルソン、西尾、山下、舩木翔。MF喜田陽、原川、中原輝、阪田。FW北野颯、上門。今年のルヴァン杯はあまり若手を起用していないが今回は若手をたくさん起用。高校3年生のDF石渡ネルソン、高卒1年目のFW北野颯ならびにMF阪田がスタメンで起用された。神村学園高から加入したMF大迫塁もベンチ入り。キーパーもGKヤン・ハンビンが起用された。
対するアウェイのCento Cuore HARIMAは「4-2-2-2」。GK太田航生。DF鵜飼亮多、吉永唯人、中條直哉、高見祐哉、末政翔大。MF小松峻輔、久保田駿斗、山領麗央。FW岡本奈也、堀田悠斗。Cento Cuore HARIMAを率いるのは佐野監督になるが選手兼監督になる。清水商高や東京Vや北九州などでプレーして2021年限りでいったんは現役を引退しているが約1年のブランクを経て現役復帰を果たした。
■ 若手が躍動したセレッソ大阪試合は開始早々の前半7分にC大阪が左サイドのCKを獲得するとMF原川がニアサイドに蹴ったボールをFW北野颯が合わせて幸先よく先制に成功する。いきなり先制ゴールを奪われたCento Cuore HARIMAだったがその後は奮闘。高い位置からプレスをかけてボールを奪うシーンは多かった。前半のC大阪の出来は決して悪くなかったがCento Cuore HARIMAが集中してプレー。1対0のままで前半を終了した。
迎えた後半8分にまたしてもC大阪が左サイドのCKを獲得するとMF原川がファーサイドに蹴ったボールを高卒ルーキーのMF阪田が合わせて大きな追加点を奪った。MF阪田は嬉しいプロ初ゴールとなった。さらに直後の後半10分にもMF原川が右足で鋭いクロスを入れるとゴール前に入って来た右SBのDF石渡ネルソンが豪快なダイビングヘッドを決めて3点目。DF石渡ネルソンもプロ初ゴールとなった。
勢いに乗るC大阪は後半29分にも左サイドを崩すと最後はこぼれ球をFW北野颯が押し込んで4点目。後半36分にはMF原川の折り返しを途中出場したMF毎熊が合わせ5点目を奪った。MF原川は何と1人で4アシストを記録する大活躍だった。Cento Cuore HARIMAは8本のシュートを放ったがC大阪からゴールを奪うことは出来ず。0対5で大敗したが奮闘したイレブンに対してはC大阪側からも大きな拍手が送られた。
■ DF石渡ネルソンはプロ初スタメン今シーズンのC大阪は平均年齢が非常に高くなっており、J1の中では一番上となる。「ベテランが頑張っている。」ということも出来るが高齢化というのは心配材料だった。なかなかリーグ戦で若手にチャンスが回ってこないことにフラストレーションを溜めているサポーターは少なくなかったと思うがこの日は起用された若手が躍動。FW北野颯が2ゴール、MF阪田とDF石渡ネルソンはプロ初ゴールをゲットした。
若手の台頭に期待を寄せていたサポーターにとっては「これ以上ないほど最高な試合」になったがU-20W杯の本大会では10番を背負いながら思うような活躍が出来なかったFW北野颯が2ゴール。久々に結果を残した。ここ1年ほどはなかなか結果を出せず。デビュー当初と比べると思い切りの良さが無くなっていたが2ゴールと結果が出たことで吹っ切れるはず。この日の2ゴールを浮上のきっかけにしなければいけない。
高校3年生のDF石渡ネルソンはプロ初スタメンだったが右SBとして躍動。強烈なインパクトを残した。こちらはU-20W杯のメンバーには選ばれなかったが大会前の練習には帯同した。2年後の2025年のU-20W杯のときに主力になることが期待されているがスケール感は並外れたものがある。「ポテンシャルの高さ」や「将来性」については各方面から絶賛されているが不慣れな右SBの位置で躍動した。
185センチとサイズに恵まれているがボールタッチは柔らかくて身体的な能力も非常に高い。「和製・ポグバ」の異名を持っているがこれまで日本にはいなかったタイプの超・大型ボランチである。ユース時代から右SBにも挑戦しているがこのまま順調に成長したらワールドクラスのボランチになれるほど大きな可能性を秘めた選手である。国内外でいろいろな経験を積んでノビノビと大きく育ってほしい選手である。
■ Cento Cuore HARIMAを率いるのは・・・。Cento Cuore HARIMAは0対5で敗れたが前半は1失点のみ。1失点目と2失点目はCKからの失点だったのでC大阪が得意にしているセットプレーを止めることは出来ず。DF石渡ネルソンの3点目もヘディングシュートだったのでC大阪の精度の高いクロスやプレイスキックには手を焼いたが前半も後半も4本ずつシュートを放つなど惜しいシーンは少なくなかった。J1の強豪チームを相手に立派に戦ったと言える。
先のとおり、若い頃は「天才サッカー少年」として特大級の期待と注目を集めた佐野監督がチームを率いている。選手兼監督なのでピッチ上でプレーすることもあるがこの日は選手としてはメンバーには登録されなかった。プレーしている姿を見ることは出来なかった現役時代は天才肌の選手として鳴らした監督である。C大阪が相手でも安易にロングボールを蹴ることなく後ろからしっかりとつなごうとした。
佐野監督以外ではベテランストライカーのFW藤田祥が在籍している。鳥栖・大宮・千葉・横浜FM・湘南などで活躍してJ1通算では113試合で14ゴール、J2通算では183試合で64ゴールを挙げている。鳥栖時代にエースストライカーとしてゴールを量産したのは印象深いが4月13日に40歳を迎えた。兵庫県神戸市出身なので地元のクラブになるが6月3日(土)に行われた試合ではスタメンでプレーしている。
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