■ J2の第11節J2の第11節。4勝6敗で勝ち点「12」の大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアムで清水エスパルスと対戦した。大宮は15位に位置するがここ2試合はいずれも敗戦。流れを変えたい試合となった。清水はここまで2勝2敗6分けで勝ち点「12」のみ。14位に位置するが監督交代後は3試合で2勝1分けと好調。10節はアウェイで山口と対戦したが6対0で大勝した。勢いに乗れそうな大きな勝利となった。
ホームの大宮は「4-2-2-2」。GK笠原、DF関口凱、浦上、袴田、茂木力。MF石川俊、栗本、柴山、泉澤。FW富山、小島幹。山梨学院大の4年生で特別指定選手のDF関口凱がスタメン出場。Jリーグ初出場となった。2024年の加入が内定している。FWアンジェロッティとFW中野誠が怪我で離脱してFW河田も開幕後にJ1の鳥栖に完全移籍したのでフォワードで苦労しているがFW小島幹が高い位置でプレーする。
アウェイの清水は「4-2-3-1」。GK権田。DF岸本、井林、鈴木義、吉田豊。MF白崎、ホナウド、中山克、乾、カルリーニョス・ジュニオ。FWチアゴ・サンタナ。エンジンがかかってきた攻撃陣はMF乾がトップ下で出場。FWディサロ・燦・シルヴァーノ、FW北川航、FWオ・セフン、MF神谷優などはベンチスタートとなった。CBは10節の山口戦(A)で2ゴールを挙げる活躍を見せたDF井林がスタメンでプレーする。
■ 立ち上がりから清水ペースに・・・。試合は立ち上がりから清水ペースになった。序盤から立て続けにチャンスを作った。最初のいくつかのチャンスはGK笠原の活躍でゴールにならなかったが前半20分にMF乾が右サイドに展開すると右SBのDF岸本が右足でクロス。ファーサイドのMF乾がヘディングで合わせて先制に成功する。今シーズン3回目のスタメンとなるMF乾は今シーズン初ゴールとなった。大宮はなかなかチャンスを作れなかった。
前半は1対0で折り返した。迎えた後半も清水ペースは変わらず。後半11分にまたしてもDF岸本が右足でクロスを入れるとFWチアゴ・サンタナがヘディングシュート。バーに当たって跳ね返ったところをMFカルリーニョス・ジュニオが押し込んで大きな追加点を奪った。MFカルリーニョス・ジュニオも今シーズン初ゴールとなった。右SBで起用されている加入2年目のDF岸本は精度の高いクロスから2つのゴールに絡んだ。
さらに後半42分にも途中出場したFW北川航がシュート。こぼれ球を同じく途中出場のMF神谷優が押し込んでダメ押しの3点目を奪った。アウェイながら3対0で大勝した清水は2連勝。ここ2試合で計9ゴールを奪っている。先日の山口戦(A)の6対0に続いて今回は3対0の完勝。エンジン全開と言える。敗れた大宮はこれで3連敗。4勝7敗となった。ここ5試合の成績は1勝4敗。次節はアウェイの千葉戦となる。
■ 監督交代後は3勝1分けと好調開幕から7試合未勝利に終わって早くも監督交代を実施した清水だったが明らかに状態は上がって来た。秋葉監督になってからルヴァン杯は苦戦しているがリーグ戦は4試合で3勝1分け。4試合で12得点/2失点となる。ただ、ゼ・リカルド体制の頃からたくさんチャンスは作っていた。「最後のシュートだけが決まらない。」という状態だったが監督が代わって嫌な流れは払拭された。2試合連続のゴールラッシュとなった。
MF乾とMFカルリーニョス・ジュニオとMF神谷優がゴールを奪ったが3人ともに今シーズン初ゴールとなった。清水は11試合で16ゴールを奪っているがFWチアゴ・サンタナとFWディサロ・燦・シルヴァーノが3ゴール、DF井林が2ゴールを挙げているが、8人の選手が1ゴールを記録している。なので計11人の選手がリーグ戦でゴールを決めており、どこからでも点が取れるところは今シーズンの清水の特徴と言える。
先制ゴールを奪ったのはMF乾だったが今シーズン初ゴールとなった。ゼ・リカルド体制の末期はチャンスは与えられず。開幕から7試合はいずれもスタメンではなかった。「秋葉監督になって最も立ち位置が変わった選手」と言えるが結果を残した。169センチのMF乾のヘディングでのゴールというのはかなり珍しいが右からのクロスに対して上手く頭で合わせた。乗り遅れることなく結果を残せたのは良かった。
これで2連勝となったが連勝記録をどこまで伸ばせるのか?は注目に値する。前回、J2だった2016年も終盤に9連勝して自動昇格の切符を勝ち取った。自動昇格を達成したクラブのほとんどがどこかのタイミングで大型連勝して一気に勝ち点を積み上げている。大型連勝するチャンスがやって来た。12節は栃木SC、13節は徳島、14節はいわきFC、15節は藤枝、16節は千葉。連勝街道を突っ走っても不思議はない。
■ 攻撃陣はフォワードで苦労敗れた大宮はこれで3連敗となった。最初の踏ん張りどころを迎えている。この日は10本のシュートを放ったが大きなチャンスはなかった。清水は17本のシュートを放っているがGK笠原がビッグセーブを見せたシーンは多かった。内容的には完敗だったと言える。序盤から攻め込まれたものの何とか無失点でしのいでいたことを考えると、やはり、前半20分の失点は痛かった。クロスへの対応がまずかった。
右SBのDF岸本から非常にいいボールが入ってきたがMF乾の近くにいた右SBのDF関口凱は対応しきれず。FWチアゴ・サンタナがいるので彼に気を取られてしまうのは仕方がないがMF乾が後ろにいることを把握できていなかったのか、勢いよく飛び込まれてしまった。DF関口凱は身長は181cm。SBの選手としてはかなりサイズがある。クロスへの対応自体は苦手ではないと思うが周りが見えていなかった。
右SBはFC東京から期限付き移籍中のDF岡庭でほぼ不動だったが今シーズンはやや低調。ここまでの10試合は全てフルタイム出場していたDF岡庭を外してJリーグ初出場となるDF関口凱を起用してきたので思い切った起用だったが失点に絡んでしまった。DF岡庭の精度の高い右足のクロスというのは大宮の武器の1つになるが大学4年生のDF関口凱はタイプの異なる右SBである。この2人の競争は注目したい。
攻撃陣はフォワードで苦労している。ボランチが本職となるFW小島幹を高い位置で起用したが効果的なプレーは少なかった。怪我人が出てフォワードの人選に関しては相当に苦労しているがゴール前の迫力は不足している。右SHのMF柴山、左SHのMF泉澤の仕掛けというのは最大の武器となるがどちらもチャンスメーカー系の選手である。ゴール前で怖さを出せる選手がいないとなかなか点は取れない。
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