■ J3の第3節J3の第3節。1勝1分けで4位の長野パルセイロはホームの長野Uスタジアムで昇格1年目の奈良クラブと対戦した。長野は開幕から2試合はともにアウェイ戦だったので待望のホーム開幕戦となる。逆に奈良クラブは1節と2節はともにホーム戦だったのでJリーグに昇格してからは初のアウェイ戦となる。奈良クラブは開幕戦は松本山雅に0対2で敗れたが2節の八戸戦は1対1のドロー。勝ち点「1」を獲得した。
ホームの長野は「3-1-5-1」。GK矢田貝。DF池ヶ谷、大野佑、秋山拓。MF宮阪、舩橋佑、杉井、西村恭、佐藤祐、三田尚。FW進昂平。開幕戦の前半に怪我をして負傷交代となったDF砂森は2試合連続でベンチ外。2節に続いてDF大野佑がスタメンで起用された。愛媛FCから加入したFW進昂平は開幕戦でゴールを決めている。Y.S.C.C.横浜時代の2019年は対戦相手の奈良クラブのFW浅川と2トップを形成した。
対するアウェイの奈良クラブは「4-1-2-3」。GKアルナウ。DF寺村、鈴木大、伊勢、加藤徹。MF堀内颯、可児、山本宗。FW浅川、酒井達、嫁阪。2試合連続でスタメンだったDF都並ならびにMF片岡爽はベンチスタート。DF加藤徹とMF山本宗がスタメンで起用された。CFもマルヤス岡崎から獲得したFW酒井達が初めてスタメンで起用された。左SBのDF都並は長野でプレーした経験があるので古巣対決となる。
■ 奈良クラブがアウェイで大勝!試合は前半23分にMF三田尚のクロスからFW進昂平がチャンスシーンを迎えたが決められず。逆に前半27分に奈良クラブはGKアルナウのロングキックからチャンスを作る。右ウイングのFW浅川が右サイドから抜け出すとクロスを上げるかと思われたが思い切ってシュート(?)。クロス性のシュートがそのまま決まってアウェイの奈良クラブが先制ゴールを奪った。FW浅川は2節に続いて2試合連続ゴールとなった。
前半は1対0で折り返した。1点リードの奈良クラブは後半17分に混戦からこぼれ球を10番のMF山本宗が押し込んで大きな追加点を奪った。2018年に大卒で奈良クラブに加入した生え抜きのMF山本宗は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。2点を追う展開になった長野は直後に4人同時の選手交代を実施。MF三田尚、MF宮阪、MF佐藤祐、FW進昂平を下げてMF安東輝、FW山本大、MF山中麗、FW高窪を投入する。
一気の選手交代で流れを変えたい長野だったが後半31分に奈良クラブの右SBのDF寺村に左足でゴラッソミドルを決められて3失点目。これでほぼ万事休すとなった。加入3年目となるDF寺村も嬉しいJリーグ初ゴールとなった。3対0で大勝した奈良クラブは3試合目にしてJリーグ初勝利を飾った。敗れた長野はホーム開幕戦でまさかの大敗。どちらも1勝1敗1分けとなった。J3は序盤戦から大混戦になっている。
■ 奈良クラブは記念すべきJリーグ初勝利奈良クラブにとっては記念すべきJリーグ初勝利となったが上位候補に挙げられる長野にアウェイで大勝。驚きの展開になった。「シュート数」は長野が5本のみ、奈良クラブも6本だけ。ともにシュートチャンスの少ない試合になったが奈良クラブは高確率でネットを揺らした。同じ昇格組のFC大阪は2節で初勝利を挙げたが奈良クラブも3節で勝利。早い段階で初勝利をつかむことが出来たのは非常に大きい。
大きかったのは前半27分のFW浅川の先制ゴールになる。キーパーのロングキックから抜け出して右サイドでフリーになったが相手キーパーが大きく飛び出していたところで枠に飛んでいくボールを蹴った。中央には味方選手がいたので「クロスと見せかけてシュートを狙ったのか?」、「クロスがたまたま入ったのか?」の判断は難しいがいずれにしても相手キーパーにとっては処理するのは難しいボールだった。
シュートだったのか?クロスだったのか?を判断するのが難しいシュート(仮)が決まった場合でも「実はクロスでした・・・。」と正直に申告するメリットはほぼない。なので実際にはクロスを狙った場合でも「シュートを狙っていました。」とコメントする選手が多くなる。なので「真相を知っているのは本人のみ」となるがFW浅川はストライカーなので「本当にシュートを狙っていました。」と言われても納得できる。
後半31分のDF寺村のゴールがダメ押し点になったが右SBのDF寺村の活躍は目立った。右サイドから何度もチャンスに絡んだ。2点目を挙げたMF山本宗もしっかりとこぼれ球に反応してゴールゲット。大きな追加点を奪った。守備陣は190センチのGKアルナウが大きな存在感を発揮している。危ないシーンも何度かあったがしっかりと対応した。次の4節はY.S.C.C.横浜とのホーム戦。ホーム初勝利を目指す試合になる。
■ 待望のホーム開幕戦だったが・・・。敗れた長野にとっては待望のホーム開幕戦だったが予想外の結果になった。開幕戦はアウェイ宮崎と対戦して2節の愛媛FC戦(A)も終了間際までリードを奪っていたが後半45分にMF谷本に同点ゴールを許してドロー。3節は敗戦。いい流れだったが2節の愛媛FC戦の終了間際の失点で勝ち点「2」を取りこぼして流れが一気に悪くなった。「昇格組を相手にホームで3失点負け」というのは残念な結果と言える。
ややアンラッキーだった1失点目が痛かった。GK矢田貝ならびに最終ラインの選手にとっては難しい対応だったがショックの残る失点の仕方だった。試合の行方が決した後半31分のDF寺村のミドルは対応したMF西村恭の守備が軽かった。あっさりとかわされてしまった。DF寺村は2023年のサッカーダイジェストの選手名鑑を見ると「両利き」と記載されている。右足でも左足でも正確なボールを蹴ることが出来る。
攻撃陣は先のとおりでシュートは5本のみ。あまりシュートチャンスを作れなかった。「3-1-5-1」というやや特殊なシステムを採用しているが最前線にいるのが172センチのFW進昂平なので前線で起点ができるケースは少ない。CBのDF池ヶ谷、アンカーのMF宮阪などはパスの精度の高い選手なのでこのあたりの選手から攻撃がスタートするシーンは多いが効果的な攻撃を見せる回数はあまり多くなかった。
後半37分のDF池ヶ谷の2枚目のイエローカードは不必要だった。0対3という劣勢の状況。平常心を保つのは難しい試合展開だったがエキサイトして退場となった。記録を見ると「C1:反スポーツ的行為」でのイエローカードとなっており、ファールを取られた最初のキーパーへのチャージではなくてGKアルナウを手で2回連続で突いた行為がカードの対象になったと思われる。いずれにしても宜しくない行為だった。
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