■ J3がいよいよ開幕!J1とJ2に続いてJ3も開幕を迎えた。Jリーグに昇格して3年目のテゲバジャーロ宮崎はホームのユニリーバスタジアム新富で長野パルセイロと対戦した。宮崎は初年度の2021年はJ3で3位と大健闘したが2022年は9位と順位を落とした。ただ、ラスト8試合は6勝2分けと負けなし。2022年10月21日に元・日本代表のFW工藤壮人さんが急逝するというショッキングな出来事があったが一丸となって戦った。
ホームの宮崎は「4-2-2-2」。GK植田峻。DF奥田裕、井原伸、代、北村椋。MF大熊健、下澤、山崎亮、東出。FW橋本啓、永田一。オフの移籍市場での選手の入れ替えは激しかったが鹿児島から復帰したDF井原伸がスタメン出場。磐田などで活躍したベテランのMF山崎亮もスタメン出場となった。左SBは福島から獲得したDF北村椋が起用されてレフティのMF大熊健はボランチの位置でスタメン出場となった。
アウェイの長野は「3-1-4-2」。GK矢田貝。DF池ヶ谷、秋山拓、砂森。MF宮阪、舩橋佑、杉井、西村恭、三田尚。FW進昂平、佐藤祐。こちらも選手の入れ替えの激しいオフになったがストライカーのFW進昂平、大型プレーヤーのMF西村恭、レフティのDF砂森がスタメンで起用された。それ以外の8名は2022年も長野でプレーした選手になる。今シーズンから10番を背負うMF山中惇はベンチスタートとなった。
■ 昇格を目指す長野が2対0で勝利<開始早々の前半5分に長野がいい連携から左サイドを崩す。MF杉井がグラウンダーのクロスを入れるとこぼれ球に反応したMF西村恭が長身を生かして競り勝つとFW進昂平が難しい体勢から左足で決めてアウェイの長野が先制に成功する。長野の2023年の1stゴールを決めたのは愛媛FCから加入した新戦力のFW進昂平だった。前半14分にもCKからDF秋山拓に決定機が訪れたがGK植田峻が好セーブを見せた。
なかなかチャンスを作れない宮崎だったが前半46分にゴール前の絶好の位置でFKを獲得。レフティのMF大熊健が左足で狙ったが壁に当たってシュートはバーに直撃した。さらに直後の攻撃でもゴール前で大チャンスを迎えたが仕留められなかった。前半は1対0で折り返した。1点を追う宮崎は後半18分にG大阪から期限付き移籍のFW南野遥を投入。後半27分にはFW南野遥が惜しいシュートを放った。
終盤は宮崎が猛攻を仕掛けた。途中出場したFW青戸は3度ほど惜しいシーンを作った。やや劣勢の展開になった長野だったが後半41分にカウンター。FW山本大のスルーパスから抜け出したMF三田尚が得意の左足でシュートを決めて決定的な2点目のゴールを奪った。2対0で勝利した長野は白星スタートを切った。「悲願のJ2昇格」を目指す長野は次もアウェイ戦。3節の奈良クラブ戦がホーム開幕戦となる。
■ FW進昂平もY.S.C.C.横浜のときに大ブレイクシュタルフ監督になって2年目となる長野はアウェイで勝ち点「3」を獲得。好スタートを切った。いきなり先制ゴールを奪ったが新加入のFW進昂平が難しい体勢からコース隅にシュートを決めた。長野にはシュタルフ監督がY.S.C.C.横浜を率いたときに活躍した選手がたくさん在籍しているがストライカーのFW進昂平もY.S.C.C.横浜のときに大ブレイクした選手になる。FW浅川と2トップ組んでゴールを量産した。
2019年にJ3で15ゴールを記録してJ2の群馬への個人昇格を果たしたが群馬では結果を出せず。昨シーズンはJ3の愛媛FCに期限付き移籍して15試合で2ゴール2アシストに終わった。ここ3年間は結果を出せていないがスピードがあってシュート精度も高い選手である。恩師であるシュタルフ監督の下で復活を遂げたい。2022年に長野で9ゴールを挙げたFW山本大とのポジション争いになると考えられる。
J2昇格のためには得点力アップは不可欠と言える。2022年は34試合で42得点/41失点だった。試合数が増える2023年は55得点くらいは記録しないと昇格争いには絡めない。既存の選手で期待したいのは2点目を挙げたMF三田尚になる。昨シーズンは低調。32試合で2ゴール1アシストに終わった。30歳を超えてキャリアの分岐点を迎えているが開幕ゴールをゲット。カウンターから見事なシュートを突き刺した。
守備陣は正キーパーだったGK大内がレンタル終了でチームを離れた。加入3年目となるGK矢田貝がスタメンで起用されたが落ち着いてプレーした。最終ラインはDF秋山拓とDF池ヶ谷が今シーズンも中心になると思うがこの日は新加入のDF砂森が「3バックの左」でプレーした。残念ながら怪我をして前半のうちにベンチに下がったが左足のキックの精度が非常に高い選手なので新しい武器の1つになるだろう。
■ フォワード陣はそれぞれに持ち味を発揮敗れた宮崎は黒星スタートとなった。先のとおり、昨シーズンはラスト8試合は無敗。リーグ戦は8試合負けなしでフィニッシュしたので久々の敗戦となったが追いつくチャンスはたくさんあったことを考えると残念な結果と言える。惜しいシーンをたくさん作ったが特にオフの選手の入れ替えが激しかったフォワードは大卒3年目のFW橋本啓が存在感を発揮した。188センチの巨体を生かして何度も前線で起点を作った。
途中出場した選手も好プレーを見せた。G大阪から期限付き移籍のFW南野遥は後半18分に登場したが後半27分には惜しいシュートを放った。左利きのストライカーになるが同じように左利きのストライカーだった元・スペイン代表のFWラウールであったり、元・日本代表のFW佐藤寿が得意にしていた難しい体勢からの倒れ込みながらのコース隅を狙ったループ気味のシュートだった。センスを感じさせるシュートだった。
同じように途中出場したFW青戸にも3つほど惜しいシーンがあった。こちらは昨シーズン限りで讃岐との契約が満了となって宮崎に完全移籍したが185センチの大型ストライカー。地域リーグのおこしやす京都ACなどで活躍してJリーグ入りの切符をつかんだ。2022年に26試合で5ゴールを挙げたFW橋本啓が当面はフォワードの軸として起用されると思うがFW南野遥やFW青戸も加入して競争は激しくなった。
2列目のMF山崎亮ならびにMF東出も新戦力になる。J1での実績も十分なベテランのMF山崎亮にかかる期待は大きいがこの日は右サイドハーフでプレーしたものの、見せ場は無かった。どちらかというと左サイドハーフのMF東出の方が目立ったが長野の先制ゴールの場面は空中戦でMF東出が競り負けてピンチを招いた。162センチのMF東出に対して競り合ったMF西村恭は185センチ。ミスマッチが生じていた。
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