■ J1の第4節J1の第4節。0勝2敗1分けと出遅れたセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムでサガン鳥栖と対戦した。C大阪は開幕戦で新潟と引き分けた後、アウェイで福岡と浦和に敗戦。17位に沈んでいる。川井監督になって2年目となる鳥栖はここまで1勝1敗1分けで勝ち点「4」。開幕戦はホームで湘南と対戦して1対5と大敗したが2節のG大阪戦(A)は1対1のドロー。3節の名古屋戦(H)で今シーズン初勝利を挙げた。
ホームのC大阪は「4-1-4-1」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、マテイ・ヨニッチ、鳥海、山中。MF鈴木徳、香川、奥埜、毎熊、為田。FW加藤陸。2010年以来の復帰となるMF香川はリーグ戦初スタメンとなった。ミッドウイークに行われたルヴァン杯の1節のFC東京戦は1対0で勝利したがこのときは先発でプレーした。新戦力のFWレオ・セアラ、MFクルークス、MFカピシャーバなどはベンチスタートになった。
対するアウェイの鳥栖は「3-4-2-1」。GK朴一圭。DF福田晃、山崎浩、原田亘。MF河原創、藤田直、岩崎、長沼、菊地泰、本田風。FW富樫敬。MF西川潤はC大阪からの期限付き移籍なので出場不可。MF菊地泰がスタメンで起用された。MF藤田直は古巣対決となる。1トップは2試合連続でFW富樫敬が起用された。湘南との開幕戦でゴールを決めたFW小野裕はベンチスタート。MF樺山もベンチスタートになった。
■ C大阪が今シーズン初勝利!試合はやや鳥栖ペースでスタートした。後ろからボールをつないでチャンスを作ろうとした。やや劣勢の展開になったC大阪だったが前半21分にバイタルエリアでボールを受けたMF香川が左足でシュート。大きなチャンスだったが枠に飛ばすことはできなかった。前半38分には高い位置からプレスをかけてボールを奪うとFW加藤陸のクロスからMF香川が左足でシュート。これが決まってC大阪が先制に成功する。
MF香川は復帰後初ゴール。2010年の5月以来のJリーグでのゴールとなった。倒れ込みながらのシュートだったがしっかりと枠に飛ばすことが出来た。前半は1対0とC大阪がリードして折り返した。1対0で迎えた後半7分にはMF為田が左サイドから仕掛けてクロスを入れるとファーサイドで待っていたFW加藤陸がフリーでヘディングシュート。これが決まって追加点を奪った。FW加藤陸も今シーズン初ゴールとなった。
2点を追う鳥栖は後半41分に途中出場したDF中野伸のパスからパリ世代のMF本田風がコース隅にシュートを決めて1点差に迫ったが迫ったが後半44分に鳥栖のMF長沼が2枚目のイエローカードを受けて退場。追いかける展開の中、数的不利の10人になった。2対1で逃げ切ったC大阪はリーグ戦の初勝利を挙げた。これで1勝2敗1分けとなった。公式戦は2連勝となった。敗れた鳥栖も1勝2敗1分けとなった。
■ MF香川はリーグ戦は初スタメンリーグ戦は開幕から3試合勝ちなしと出遅れていたC大阪はようやくの今シーズン初勝利を手にした。なかなか結果が出ていなかったこともあってメンバーを少し入れ替えてきたが「昨シーズンのメンバーに戻した。」と表現できる。スタメンから外れていたDF松田陸が右SBでスタメンに復帰して右SBだったMF毎熊は昨シーズンの主戦場である右SHでプレー。前線もFWレオ・セアラではなくてFW加藤陸が起用された。
新戦力であるFWレオ・セアラやMFクルークスやMFカピシャーバにかかる期待は大きいが慣れるまでに時間はかかる。力のある選手たちなのでいずれはチームにフィットして大きな戦力になると思うが勝てていない状況なので「昨シーズンのメンバーに戻す。」というのは有効な方法である。DF松田陸が右SBに戻って来たのはビルドアップのことを考えると非常に大きい。ここから効果的なパスがたくさん出てくる。
注目のMF香川はリーグ戦は初スタメンだったが千両役者ぶりを発揮した。倒れ込みながらのシュートだったが滑って足がもつれてしまったように感じられた。意図したプレーではなかったと思うがしっかりと枠に飛ばした。FWレオ・セアラなどの外国人選手はもちろん、FW上門やMF喜田陽などもいてポジション争いのライバルは多い。結果が求められる立場である。MF香川にとっても大きなゴールと言える。
シントトロイデンではあまり活躍できなかったので「Jリーグに戻っても活躍するのは難しいのではないか?」という声は多かったが手術をした効果なのか、コンディションはかなり良さそう。バイタルエリアでボールを受けたときは効果的なプレーをたくさん見せている。この日の観衆は15,714人。ルヴァン杯のFC東京戦も平日開催ながら1万人をオーバーした。動員の部分でもさっそくチームに貢献できている。
■ 敗れた鳥栖は1勝2敗1分けと黒星が先行敗れた鳥栖は1勝2敗1分けと黒星が先行した。試合の入り方はまずまず良かったがビルドアップのミスから失点を喫した。繋ぐサッカーを志向するので「年に何度か、こういう形で失点をする。」というのはある程度は織り込み済みだと思うが危険なエリアでボールを失って失点すると苦しくなる。DF原田亘のパスが相手に引っかかってしまったがGK朴一圭も大きく飛び出していたのでリカバーは出来なかった。
2失点目はFW加藤陸がゴール前でドフリーだった。4試合で計8失点となったがDF福田晃はボランチが本職となる選手でDF原田亘もSBが主戦場となる選手である。WBのMF長沼とMF岩崎ももともとはアタッカー or フォワードであることを考えるとフィールド上で唯一の本職のCBであるDF山崎浩にかかる負担は非常に大きい。ベンチには185センチのDF田代雅がいるのでDF山崎浩とDF田代雅を併用する手もある。
FW垣田やFW宮代がいた昨シーズンと比べると前でのボールのおさまりが良くない。攻撃の部分でも守備の部分でも後ろの選手にかかる負担は非常に大きくなっているが攻撃陣は4試合で4得点。4試合とも1得点に終わっている。FW富樫敬は運動量があってスプリント回数も非常に多い選手なので守備面での貢献度も非常に高い。当面は彼がフォワードの1番手だと思うが早く初ゴールを決めて落ち着きたい。
怪我でU-20アジア杯を辞退したDF中野伸が戻ってきてさっそくアシストで貢献したが「彼をどのように使うのか?」も注目点に挙げられる。3バックのままであるならば「左右のWBならびに左右のストッパーでの起用」が考えられるがビルドアップの上手い選手なので彼が入ると組み立ては安定する。高校時代からJ1でプレーしているが今年の8月で20歳になる。定位置を確保して五輪代表入りを果たしたいところ。
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