■ J1の第2節J1の第2節。開幕戦はホームでコンサドーレ札幌と対戦してスコアレスドローに終わったサンフレッチェ広島は2試合連続のホーム戦。エディオンスタジアムでアルビレックス新潟と対戦した。2017年以来のJ1復帰を果たした新潟は開幕戦はアウェイでC大阪と対戦したが2対2のドローに終わった。1対2と逆転された後、後半35分にCKからベテランのDF千葉がヘディングシュートを決めてドローに持ち込んだ。
ホームの広島は「3-4-2-1」。GK大迫。DF塩谷、荒木、佐々木翔。MF松本泰、野津田、中野就、柏、満田、川村。FWナッシム・ベン・カリファ。開幕戦はMF東俊希が左WBで起用されたがベテランのMF柏が起用された。右WBのMF中野就は大卒1年目。開幕から2試合連続スタメンとなった。レフティのMF野津田は2016年に新潟でプレーした。広島ユース出身で高卒1年目のMF越道がベンチ入りを果たした。
対するアウェイの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、舞行龍ジェームズ、千葉、堀米悠。MF秋山裕、高宇洋、太田修、伊藤涼、三戸。FW鈴木孝。開幕戦はFW谷口海が先発で起用されて先制ゴールを挙げたがこの日はベテランのFW鈴木孝がスタメン出場。新加入のFWグスタボ・ネスカウが初めてベンチ入りを果たした。元・日本代表のDF千葉は長きに渡って広島で主力として活躍した。古巣対決となる。
■ 2017年以来のJ1での勝利!試合の序盤は広島ペースになった。何度かチャンスを作ったがゴールは奪えず。すると前半14分に新潟が得意のコンビネーションからチャンスを作る。DF千葉の縦パスを起点に広島の守備を攻略すると最後はJ1初出場となるMF太田修が利き足ではない左足で豪快に決めてアウェイの新潟が先制に成功する。さらに前半37分にもMF太田修のパスからフリーのFW鈴木孝が決めて大きな追加点を奪った。
FW鈴木孝はJ1ではC大阪時代の2019年以来。通算2ゴール目となった。前半は2対0で折り返した。2点を追う広島は後半開始からMF松本泰、MF中野就、MF柏の3人を下げてFWピエロス・ソティリウ、MF森島司、MF東俊希を投入。テコ入れを図ると後半は広島ペースになった。後半14分にはDF塩谷が決定機を迎えるなど攻め込んだ。2点リードの新潟は耐える展開になったがGK小島亨を中心にゴールを許さない。
2対0のままで終盤に突入したが後半34分に広島がFKを獲得するとDF堀米悠のクリアボールをDF塩谷がダイレクトでシュート。これが鮮やかに決まって1点差に迫った。その後も広島が猛攻を仕掛けたが同点ゴールを奪うことは出来ず。2対1で勝利した新潟が今シーズン初勝利。2017年の最終節(=34節)以来なのでかなり久しぶりとなるJ1での勝利となった。広島はホーム2連戦スタートだったが0勝1敗1分けとなった。
■ MF太田修介が1ゴール1アシストの大活躍!昇格組の新潟は開幕戦はアウェイのC大阪戦、2節もアウェイの広島戦だった。2022年にJ1の上位だったチームとのアウェイ2連戦スタート。かなり厳しい日程だったが勝ち点「4」を獲得。十分すぎるほどの結果を残して次の3節はいよいよホーム開幕戦となる。C大阪も広島も「前からのプレス」が持ち味となるが2試合連続で複数ゴールを記録。2022年のJ2で猛威を奮った新潟のパスサッカーは通用している。
C大阪も広島も前半の立ち上がりは前からプレスをかけてきた。ただ、新潟がプレスをかいくぐってチャンスを作るシーンが何度か続いて前から行くのは難しくなった。「C大阪も広島も前からプレスをかけてくるチームなので逆に剥がしやすかった。」というところもあるとは思うがプレッシングに定評のある2チームの守備を鮮やかに崩してたくさんのチャンスを作ることに成功した。大きな自信になっただろう。
開幕戦の戦いぶりは良かったのでそのままのスタメンでも大きな問題はなかったと思うがこの日はFW谷口海ではなくてFW鈴木孝を起用。やや意外な選択だったがFW鈴木孝が躍動。2列目の3人との関わり方は非常に良かった。ボールをしっかりと収めて起点になるだけでなく大きな追加点のゴールもゲット。出色の出来だった。途中出場したFWグスタボ・ネスカウも何度かボールを収めて起点役になった。
1ゴール1アシストのMF太田修はど派手なJ1デビューを飾った。開幕戦はMF小見が左SHで起用されたがあまり持ち味を出せず。町田から獲得したMF太田修に出番が回ってきたが右サイドで躍動した。右SHはMF松田詠がいて、レフティのMFダニーロ・ゴメスもいて、MFシマブク・カズヨシもいる。競争の激しいポジションになるが猛アピールに成功した。縦への仕掛けと強烈なシュートは大きな武器になる。
■ ホーム2連戦スタートで勝ち点「1」のみ。敗れた広島はリーグ制覇を目指すシーズンになるが出遅れた。昨シーズンも開幕から開幕から5試合勝ちなし。0勝2敗3分けと出遅れたものの巻き返して3位になったので慌てる必要はないがホーム2連戦スタートで勝ち点「1」のみというのは寂しい。中心となる選手はほぼ残留したのでメンバーは変わらず。継続性は強みとなるが左右のWBがここまで機能しておらず。サイドからチャンスを作る場面が少ない。
右WBのMF中野就は182センチと高さのある選手なのでセットプレーのときはチームに大きなプラスをもたらすことが出来るがCBが基本となる選手なので自ら仕掛けてチャンスを生み出すプレーはほとんどない。この日は前半のみでベンチに下がって後半はMF満田が右WBに回ったがMF藤井智ならびにDF野上が抜けた右WBが今のところはアキレス腱になっている。18歳のMF越道をこのポジションで起用する手もある。
この日は何と22本のシュートを放った。チャンスは作れているが仕留められない。DF塩谷の追撃弾は見事だったが「決まってもおかしくない。」というシュートがここまでの2試合は決まらない。加入2年目のFWナッシム・ベン・カリファがここまでフォワードの軸になっているが存在感は出せておらず。後半開始から出場したFWピエロス・ソティリウも能力の高い選手なのでフォワードのポジション争いは興味深い。
次の3節はアウェイの横浜FM戦。金曜開催で大きな注目が集まるが開幕2連勝の横浜FMに敗れると早くも「8差」となる。リーグ制覇を目指す広島にとっては負けられない一戦になる。注目の一戦になるが(ゴールを奪えていないものの)CKが結構な確率で大チャンスにつながっている点はポジティブに考えられる。この日も先制された直後の前半16分にCKからMF柏が大チャンスを迎えた。MF中野就がいると高さは増す。
★ 現在の投票数 → 132票
→ 最大で10チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2023/01/03 【J1編】 2023年の展望 (上位編) ~2強が優勝争いの中心。追うのは広島・鹿島・C大阪・FC東京など~
2023/01/03 【J1編】 2023年の展望 (中位編) ~大注目は大型補強のG大阪と鳥栖。監督交代の浦和はどうなる?~
2023/01/05 【J1編】 2023年の展望 (残留争い編) ~降格枠は1。回避したい新潟・横浜FC・神戸・湘南・福岡・京都。~
2023/01/10 【J1編】 2023年の順位予想 ~13:神戸、14:湘南、15:横浜FC、16:新潟、17:福岡、18:京都~
2023/01/10 【J1編】 2023年の順位予想 ~7:浦和、8:柏、9:鳥栖、10:名古屋、11:G大阪、12:札幌~
2023/01/11 【J1編】 2023年の順位予想 ~1:川崎F、2:横浜FM、3:鹿島、4:広島、5:C大阪、6:FC東京~
2023/01/18 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:横浜FM、14:新潟、15:福岡、16:川崎F、17:京都、18:神戸~
2023/01/19 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:札幌、8:横浜FC、9:柏、10:名古屋、11:浦和、12:広島~
2023/01/20 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:G大阪、2:鹿島、3:湘南、4:鳥栖、5:C大阪、6:FC東京~
2023/02/18 【YouTube】 投稿済みの動画 (タイトル一覧へ)
- 関連記事
-