■ J2の第2節J2の第2節。開幕戦はホームで大宮と対戦して1対0で勝利したレノファ山口はホームの維新みらいふスタジアムでジュビロ磐田と対戦した。山口は開幕戦は新加入のMF矢島慎が後半27分に決勝ゴールを挙げた。降格1年目の磐田は開幕戦はホームで岡山と対戦したが2対3で敗れた。0対3になった後、17歳のFW後藤啓が連続ゴールを決めて1点差に迫ったが追いつくことは出来ず。黒星スタートとなった。
ホームの山口は「4-1-2-3」。GK関。DF高橋秀、松本大、生駒、沼田。MF佐藤謙、五十嵐、矢島慎。FW吉岡、皆川、小林成。開幕戦はDFヘナンがスタメンだったがこの日はベンチ外。新加入のDF松本大がスタメンで起用された。昨シーズンは金沢でプレーしたがJ1の鳥栖からの期限付き移籍となる。川崎Fから期限付き移籍のMF五十嵐は2試合連続スタメン。高卒2年目ながら山口では主力として起用されている。
アウェイの磐田は「4-2-3-1」。GK梶川。DF鈴木雄、伊藤槙、リカルド・グラッサ、松原后。MF針谷、遠藤、ジャーメイン良、山田大、ドゥドゥ。FW杉本健。17歳のFW後藤啓はこの日もベンチスタート。FW杉本健が2試合連続スタメンとなった。開幕戦はDF松本昌、MF山本康、MF大津祐がスタメンだったがこの日はDF松原后、MF遠藤、MFドゥドゥがスタメンとなった。MF遠藤は1月末に43歳の誕生日を迎えた。
■ 途中出場したDF高木大輔のPKで同点に・・・。試合は前半7分に19歳のMF五十嵐がコース隅にミドルシュートを放ったがGK梶川が何とか防いだ。序盤は山口も攻め込んだが徐々に磐田ペースになった。磐田は厚みのある攻撃を見せた。前半終了間際に右サイドでFKのチャンスを得るとMF遠藤が蹴ったボールをDF鈴木雄がバックヘッド気味に合わせてアウェイの磐田が先制に成功する。43歳のMF遠藤は開幕の岡山戦(H)に続いて2試合連続のアシストとなった。
1対0で迎えた後半も立ち上がりは磐田ペースだった。チャンスを作れない山口は後半23分にFW吉岡とMF佐藤謙を下げてFW田中稔とMF野寄を投入。MF矢島慎のポジションがインサイドハーフからアンカーの位置に移った。選手交代でリズムが良くなった山口は後半34分にもFW小林成とDF高橋秀を下げてFW松橋優とDF高木大を投入。すると後半39分にFW松橋優のシュートが相手のハンドを誘ってPKを獲得する。
これを途中出場したDF高木大が豪快に決めて山口が1対1の同点に追いついた。途中出場したDF高木大の裏への飛び出しから大チャンスを作ったので山口は交代選手がしっかりと仕事をした。その後、双方にチャンスがあったが2点目は奪えず。試合は1対1のドローに終わった。山口は1勝1分け、磐田は1敗1分けとなった。山口はホーム2連戦スタートだったが2試合で勝ち点「4」を獲得。好スタートを切った。
■ 高卒2年目のMF五十嵐太陽が主力に・・・。山口は開幕戦(vs 大宮)の観衆は4,596人だった。大宮戦(H)は雨が降り続くあいにくのコンディションだったので客足が伸びなかったと思われる。今回は晴れ模様。なおかつ、元・日本代表のMF遠藤がいる磐田戦(H)である。いい条件だったことを考えると5,038人というのはやや寂しい数字と言える。開幕戦で勝利していいスタートを切っていることを考えると「もう少しお客さんが増えて欲しかった。」と言える。
空席が目立ったのは残念だったが終盤に追いついてドロー。特に後半の半ば以降は山口が惜しいシーンをたくさん作ったので試合自体はエキサイティングなものになった。先のとおり、山口は交代選手が奮闘した。後半23分にFW田中稔とMF野寄が投入されて攻撃のリズムが良くなったが後半34分に投入されたFW松橋優とDF高木大の東京V出身コンビの頑張りからPKを奪った。波状攻撃を見せてPKをもぎ取った。
DF高木大は右SBでプレーした。開幕から大卒3年目のDF高橋秀が右SBのレギュラーとして起用されているがどちらかというと守備に特徴のある選手である。青森山田高で培ったフィジカルが大きな武器となる。対してDF高木大はフォワードでもプレーできるほど攻撃力が高い。持ち味は大きく異なるので相手や状況に応じて使い分けるのがベターと言える。DF高木大の最初の抜け出しならびに切り返しは見事だった。
山口は好スタートを切ったが19歳のMF五十嵐が目立っている。この日はスタメンフル出場。開幕戦でもスタメンで起用されて後半43分にまでプレーした。コロナの影響で交代枠が増えて中盤から前目のポジションの選手がフル出場するケースが少なくなっている中、2試合で計188分のプレー時間を得た。技術が高くて1つのターンで局面をガラッと変えることが出来る。MF大島僚に似たプレースタイルの選手と言える。
■ 磐田の平均年齢はJ2の中では一番上磐田はこれで1敗1分け。やや出遅れた。次節はホームの山形戦、4節はアウェイの大宮戦。その次の5節は早くも清水とのダービーマッチになる。ホームのエコパスタジアムでのダービーマッチとなる。清水も2引き分けとやや出遅れたが大いに盛り上がる静岡ダービーをどんな形で迎えるのか?当然のことながら早く初勝利が欲しい。磐田は今夏の補強も禁止されているので出遅れようだと取り戻すのは難しい。
この日は前半のほぼラストプレーで先制ゴールを奪った。いい形で前半を終えることが出来たが後半の半ば以降は動きが落ちてしまった。後半23分にFW杉本健を下げて17歳のFW後藤啓を投入。FW後藤啓は投入された直後の後半26分に裏への抜け出しからドリブルで仕掛けてキーパーと1対1に近い決定機を迎えたが最後のシュートはGK関に止められてしまった。一連の動きは良かったが仕留められなかった。
2点目を奪うチャンスはいくつかあった。追加点となる2点目のゴールを奪えないと追いつかれる確率は高まる。オフの補強が禁止されて選手の入れ替えはほとんどなかったので致し方ないところもあるが開幕節の磐田の平均年齢はJ2の中では一番上となる29.65歳。J2全体の平均値は26.57歳なのでJ2平均と比べても相当に高い。ベテランが中心となるチームなので選手交代は今シーズンのキーになるだろう。
失点シーンはややアンラッキーだったが初スタメンとなった左SBのDF松原后、左SHのMFドゥドゥがまずまずのプレーを見せたのは収穫と言える。開幕戦は前半のみで交代となったMF針谷も2試合連続でスタメンで起用されて好プレーを何度か見せた。DFリカルド・グラッサ、DF松原后、DFドゥドゥ、MF針谷、MF金子翔あたりは今の磐田の中では若手グループになる。このあたりの選手が頑張らないといけない。
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