■ J2の第2節J2の第2節。開幕戦はホームで山形と対戦して1対2で敗れたヴァンフォーレ甲府はホームのJIT・リサイクルインク・スタジアムで徳島ヴォルティスと対戦した。18位からの巻き返しを図る甲府は開幕から2試合連続のホーム戦となる。対戦相手の徳島もホームで開幕戦を迎えたが大分と対戦して1対2で敗れた。後半の終了間際にFW宇津元に決勝ゴールを許した。どちらも今シーズンの初勝利を目指す試合となった。
ホームの甲府は「4-2-3-1」。GK河田。DF須貝、井上詩、エドゥアルド・マンシャ、小林岩。MF松本凪、佐藤和、武富、長谷川元希、宮崎純。FWピーター・ウタカ。左SBは大卒ルーキーのDF三浦颯ではなくてDF小林岩が起用された。左SHも大卒ルーキーのMF水野颯がスタメン落ち。MF宮崎純が起用された。42歳のDF山本英はベンチスタート。専修大出身の大卒ルーキーのDF井上潮がJリーグ初出場となった。
対するアウェイの徳島は「4-1-2-3」。GKホセ・スアレス。DF田向、カカ、安部崇、外山。MF櫻井、柿谷、児玉駿。FW西野太、渡、西谷和。開幕戦でスタメン出場したDFオリオラ・サンデー、MF杉本太、FW森海渡が外れてDF外山、FW西野太、FW渡がスタメン出場。開幕戦は欠場したU-19日本代表のFW千葉寛が初めてベンチ入りを果たした。MF白井永、MF浜下、FW坪井などはベンチスタートとなった。
■ 試合は1対1のドロー試合はどちらかというとホームの甲府ペースになった。前半2分にDF須貝がシュート。ゴール前にいたFWピーター・ウタカが少し触ってコースを代えたが惜しくも枠を捉えることは出来なかった。前半46分にはDFエドゥアルド・マンシャのインターセプトからカウンター。FWピーター・ウタカの絶妙なスルーパスを受けたDFエドゥアルド・マンシャが左足で決めて甲府が先制に成功する。前半は1対0で折り返した。
1点を追う徳島は後半開始からDF田向とMF櫻井を下げてDF浜下とMF白井永を投入。アタッカーのDF浜下はそのまま右SBでプレーした。後半4分にCKを獲得するとDFカカがシュート。こぼれ球を高卒3年目で20歳のFW西野太が豪快に決めてアウェイの徳島が1対1の同点に追いつた。大分との開幕戦でもゴールを決めた180センチのストライカーのFW西野太は2試合連発。高卒3年目にしてブレイクしつつある。
後半12分にはスルーパスから抜け出したFW渡がキーパーと1対1に近い決定機を迎えたが左足のシュートは枠に飛ばすことはできなかった。徳島はFW千葉寛やFW坪井など若い選手を次々に投入したが逆転まで持っていくことは出来ず。甲府も後半はあまりシュートチャンスを作れなかった。試合は1対1のドローに終わった。ともに1敗1分けとなった。どちらも2試合で計2得点のみ。まだ攻撃が噛み合っていない。
■ DFエドゥアルド・マンシャのゴールで先制するも・・・。甲府はホーム2連戦スタートだった。次の3節は東京Vとのアウェイ戦。是が非でも勝ちたい試合だったが追いつかれてドロー。勝ち点「1」にとどまった。篠田監督を招聘して今シーズンは「4-2-3-1」にトライしているがFWピーター・ウタカとMF長谷川元希という2枚看板が上手く絡んでチャンスを作るシーンはない。怪我明けのMF宮崎純も持ち味は出し切れず。2列目の組み合わせに関しては模索段階と言える。
出遅れたがDFエドゥアルド・マンシャの先制ゴールは見事だった。徳島のアンカーのMF櫻井がバイタルエリアに鋭い縦パスを入れたが読んでいたDFエドゥアルド・マンシャが見事なインターセプトを見せてカウンター。DFエドゥアルド・マンシャもそのままの勢いで前線まで駆け上がったがFWピーター・ウタカから最高のタイミングで最高のパスが戻って来た。DFエドゥアルド・マンシャはJリーグ初ゴールとなった。
FWピーター・ウタカのアシストも完璧だった。右からも左からも甲府の選手が全速力で駆け上がって来たのでFWピーター・ウタカには「右に出す。」、「中央のDFエドゥアルド・マンシャに出す。」、「左に出す。」、「自らシュートを放つ。」と4つの選択肢があったが2つ目を選択。「通すのは難しいがパスが通ったら、即、決定機になる。」という選択をした。FWピーター・ウタカはアシスト能力も非常に高い。
CBは開幕戦でPKを献上したベテランのDF山本英がベンチスタートになって大卒ルーキーのDF井上詩が起用された。記念すべきJリーグのデビュー戦だったが非常にいいプレーを見せた。184センチの長身でありながら基本的な技術が高くてスピードやフィジカルなど身体能力も高く評価されている。名古屋U-18出身でDF菅原(AZアルクマール)が同期となるが甲府にとっては待望久しい「長身の日本人CB」となる。
■ この日のボール支配率は67.4%ラバイン監督が就任した徳島は「昇格候補の1つ」に挙げられているが開幕2試合を終えて0勝1敗1分けとやや出遅れた。次の3節がホームの仙台戦になるが仙台も充実した補強を行って「昇格候補の1つ」に挙げられている。こちらは苦しみながら1勝1分けのスタートを切ったが仙台戦は序盤の山場と言える。4節の東京V、5節のいわきFCも難敵なので徳島は初勝利を挙げるまでに時間がかかる可能性はある。
この日のボール支配率は67.4%だった。甲府もそれなりにボールを保持して攻め込みたいチームであることを考えると「67.4%というのは驚異的な高さ」と言えるが結果にはつながらず。「支配率の高さが得点にはつながらずに結果にもつながらない。」というのはポヤトス監督の頃からの徳島の問題点の1つに挙げられる。この日もシュート数は9本だけ。MF柿谷、FW森海渡など攻撃陣を強化したが結果は出ていない。
2節にしてメンバーを代えてシステムも少し変えたのでテコ入れを図ったが十分な成果は得られず。ラバイン監督に対して懐疑的な見方をする人も増えてきたが攻撃陣は駒が豊富である。MF西谷和、DF浜下、MF杉本太という既存の選手に加えてMF柿谷、FW渡、FW森海渡、FW千葉寛、MF高田、MF中野桂が加入して一気に充実していた。その上で開幕から若手のFW西野太が猛アピール中。FW坪井も評価を高めている。
開幕の時点で37名の選手を抱えている。これは非常に多い人数である。構想から漏れた選手 or ベンチ入りも難しそうな選手はJ2の下位クラブやJ3のクラブなどに期限付き移籍で放出する予定だったと思うがFW西野太、FW坪井、DFオリオラ・サンデーなど放出対象になる可能性が高かった若手がラバイン監督の評価を得て奮闘している。これは嬉しい誤算と言える。FW西野太は2戦連発。インパクトを残している。
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