■ Jリーグがいよいよ開幕2023年のJリーグがいよいよ開幕した。名塚監督になって3年目となるレノファ山口はホームの維新みらいふスタジアムで大宮アルディージャと対戦した。相馬監督になって2年目となる大宮は2022年はクラブワーストの19位と低迷した。2020年は15位、2021年は16位、2022年は19位なので3年連続でJ2でも下位に低迷している。山口もここ4年間はいずれも15位以下と下位に沈むシーズンが続いている。
ホームの山口は「4-1-2-3」。GK関。DF高橋秀、生駒、ヘナン、沼田。MF佐藤謙、五十嵐、矢島慎。FW吉岡、皆川、小林成。DF渡部とDF菊地将がともに現役を引退して手薄になったCBはDF生駒とDFヘナンのコンビとなった。今オフの移籍市場では実績のある選手をたくさん獲得したがMF矢島慎、FW皆川、FW小林成がスタメン出場。川崎Fから期限付き移籍した19歳のMF五十嵐もスタメンで起用された。
対するアウェイの大宮は「4-2-2-2」。GK笠原、DF岡庭、新里亮、袴田、茂木力。MF栗本、小島幹、柴山、大澤。FW富山、中野誠。レンタルバックのGK笠原とMF大澤がスタメン出場。その他の9名は昨シーズンも大宮でプレーした選手なのでスタメンの顔ぶれに大きな変化はなかった。右SBのDF岡庭はFC東京からの期限付き移籍の期間を延長して大宮に残留した。CBのDF袴田は完全移籍に切り替わった。
■ 新加入のMF矢島慎がいきなり開幕で活躍!雨が降り続くあいにくのコンディションの中での試合になった。前半11分に大宮はMF柴山のクロスからファーサイドでフリーになっていた左SBのDF茂木力がヘディングシュートを放ったがキーパーにセーブされた。山口は前半40分にCKからファーサイドでフリーのDF生駒がゴールを狙ったが決められず。こぼれ球に反応したDF沼田のシュートもブロックされた。前半はともにあまりチャンスを作れず。0対0で終了した。
迎えた後半6分に大宮はMF柴山が左足でミドルシュートを放ったがキーパーのGK関が好セーブを見せた。大宮は後半21分にMF大澤とFW富山を下げてMFアンジェロッティとMF高柳郁を投入。大卒1年目のMF高柳郁は昨シーズンもJ2で1試合に出場した。後半27分に山口がカウンター。左サイドからFW小林成がドリブルで持ち運んでクロスを入れると相手のクリアボールが中途半端になったところをMF矢島慎が拾った。
MF矢島慎が右足でシュートを狙うとブロックに来たDF新里亮に当たってコースが変わってゴールイン。MF矢島慎の先制ゴールとなった。そのまま逃げ切った山口が白星スタートを切った。新加入のMF矢島慎はいきなり開幕戦から結果を残した。メンバーがあまり変わらなかった大宮は内容的にはそこまで悪くなかったが攻撃の迫力は出せず。完封負けを喫した。山口は次節もホーム戦。降格組の磐田との対戦となる。
■ 開幕戦に滅法強いMF矢島慎也名塚監督になって3年目の山口は「6位以内」が目標となる。J2での過去最高成績は2018年の8位。2022年は16位だったことを考えるとかなり高めの目標と言えるがMF矢島慎、FW皆川、FW小林成という実績のある選手の獲得に成功。チャンスはある。MF高井(→横浜FC)、MF沼田駿(→町田)、DF橋本健(→横浜FC)、MF田中渉(→山形)が抜けて不安視する声は多かったことを考えると大きな勝ち点「3」となった。
先制ゴール(決勝ゴール)を決めたのはMF矢島慎だったが開幕戦には滅法強い。岡山時代の2016年、大宮時代の2022年にも開幕戦でゴールを決めている。J2では自身3つ目となる開幕弾だったがG大阪時代の2020年にもJ1の開幕戦でゴールを決めている。結局、開幕弾はJリーグ通算で4つ目となる。Jリーグでの通算ゴール数は「25」。そのうちの4つが開幕弾なので「開幕戦との相性は非常に良い。」と言える。
当然、開幕戦でゴールを決めることが出来ると勢いに乗ることが出来る。MF矢島慎は中盤の選手なので「ゴールを決めること」が一番の仕事ではないが開幕戦からゴールを決めることが出来ると周囲の評価は高まる。2022年は対戦相手の大宮でプレーしたが38試合で4ゴール4アシスト。一定の結果を残したが2016年のオフに岡山を離れた後は期待されたほどの活躍は出来ず。山口で大きな存在感を発揮したい。
MF田中渉とMF成岡輝が抜けた中盤の組み合わせは注目点だったがMF佐藤謙とMF矢島慎とMF五十嵐のトライアングルとなった。控えには大ベテランのMF山瀬功、新加入のMF田中稔、大卒1年目のMF野寄などもいたので19歳のMF五十嵐を先発で起用したのは驚きだったが非常にいいプレーを見せた。川崎U-18ということもあってテクニックがあってターンが上手な選手である。開幕戦でインパクトを残した。
■ 相馬監督になって2年目となる大宮アルディージャ相馬監督になって2年目となる大宮の前評判はあまり高くない。2017年以来のJ1復帰が目標となるが現実的な目標は「J2残留」になる。過去3年間の成績を考えると「J1復帰」というのは高い目標になってしまうが相馬監督は実績のある指導者なので「最初から相馬監督がチームを指揮する。」というのは大きなプラスと言える。チーム作りには定評のある指導者なので大きく崩れる可能性はあまり高くないと言える。
守備に関しては一定以上のレベルになると思うので攻撃がキーになる。柏からMFアンジェロッティを期限付き移籍で獲得したが外国人選手は彼のみ。「ほぼ日本人」という構成でJ2で好成績を残すのはかなり難しいがそういう方針になっているので致し方なし。既存の日本人選手の成長に期待したいが右SHのMF柴山は高卒3年目。昨年は35試合で3ゴール8アシストと活躍したがゴール数をもっと増やさないといけない。
昨夏に期限付き移籍で獲得してJ2残留に大きく貢献した右SBのDF岡庭ならびにCBのDF袴田が残留したのは大宮にとっては大きい。DF岡庭の右足のクロスの精度の高さはJ2の中でも上位クラスなので今シーズンは右SHで起用されているMF柴山と組む右サイドアタックは大宮の大きな武器になるだろう。ストライカーのFW富山、FW中野誠、FW河田にはチャンスの場面で確実に仕留めることが期待される。
黒星スタートとなったが失点シーンはややアンラッキーだった。MF矢島慎のシュートが大宮の選手に当たってゴールインとなった。運がなかったがDF袴田のクリアが不十分でMF矢島慎のところに渡ってしまったのはまずかった。MF矢島慎はしっかりとボールをコントロールして余裕を持った状態で右足を振り抜くことが出来た。左利きのCBであるDF袴田が右足でクリアする形になったのも大宮にとっては不運だった。
★ 現在の投票数 → 52票
→ 最大で10チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2023/01/11 【J2編】 2023年の順位予想 ~17:山口、18:大宮、19:栃木SC、20:秋田、21:藤枝、22:群馬~
2023/01/11 【J2編】 2023年の順位予想 ~11:千葉、12:いわきFC、13:金沢、14:甲府、15:熊本、16:水戸~
2023/01/12 【J2編】 2023年の順位予想 ~6:磐田、7:長崎、8:山形、9:大分、10:東京V~
2023/01/12 【J2編】 2023年の順位予想 ~1:清水、2:仙台、3:徳島、4:岡山、5:町田~
2023/01/16 【J2編】 2022年-2023年 オフの補強の最終評価 ~17:栃木SC、18:山形、19:大宮、20:磐田、21:熊本、22:秋田~
2023/01/16 【J2編】 2022年-2023年 オフの補強の最終評価 ~11:いわきFC、12:大分、13:山口、14:群馬、15:長崎、16:東京V~
2023/01/17 【J2編】 2022年-2023年 オフの補強の最終評価 ~6:甲府、7:水戸、8:千葉、9:清水、10:藤枝MYFC~
2023/01/17 【J2編】 2022年-2023年 オフの補強の最終評価 ~1:仙台、2:町田、3:徳島、4:岡山、5:金沢~
2023/02/18 【YouTube】 投稿済みの動画 (タイトル一覧へ)
- 関連記事
-