■ J1の第2節J1の第2節。開幕戦はアウェイで柏と対戦して2対2のドローに終わったガンバ大阪はホームのパナソニックスタジアム吹田でサガン鳥栖と対戦した。開幕戦は後半のアディショナルタイムにFW細谷にPKを決められて目前まで迫っていた勝利を逃した。対戦相手の鳥栖は開幕戦はホームで湘南と対戦したが1対5で大敗した。「ミスからカウンターを食らって失点を重ねる。」という良くない試合展開だった。
ホームのG大阪は「4-1-2-3」。GK谷。DF半田、三浦弦、クォン・ギョンウォン、黒川。MFネタ・ラヴィ、ダワン、宇佐美。FWファン・アラーノ、鈴木武蔵、山見。開幕戦はベンチスタートだったMFネタ・ラヴィがJリーグ初スタメン。MF山本悠はベンチスタートになった。左右のウイングもFW杉山直がベンチ外、FW食野亮がベンチスタートとなった。FW山見とFWファン・アラーノが初スタメンとなった。
アウェイの鳥栖は「3-4-2-1」。GK朴一圭。DF福田晃、山崎浩、原田亘。MF藤田直、河原創、岩崎、長沼、西川潤、本田風。FW小野裕。U-20日本代表のDF中野伸はU-20アジア杯のメンバーに選ばれていたので当初から2節以降は欠場する予定だったが怪我のためU-20アジア杯の参加も辞退することになった。ボランチが本職となるDF福田晃が「3バックの右」で起用された。FW横山歩はU-23アジア杯に参加する。
■ FWイッサム・ジェバリが存在感を発揮するも・・・。試合の序盤は鳥栖がCKからチャンスを作った。前半4分にDF原田亘に決定機が訪れたがゴールライン付近で足を出したDF半田がスーパークリア。先制ゴールとはならなかった。逆に前半16分にG大阪がCKを獲得するとFW鈴木武蔵のシュートでネットを揺らした。「先制ゴール!」と思われたがVARで確認した結果、オフサイドと判定されてゴールは認められなかった。競り合ったDF三浦弦が少しだけ前に出ていた。
0対0で迎えた後半は立ち上がりからギアチェンジした鳥栖が優勢だったが後半6分にまたしてもCKからFW鈴木武蔵のシュートでネットを揺らした。今度はゴールが認められてホームのG大阪が先制に成功する。昨夏に加入した元・日本代表のFW鈴木武蔵は移籍後はリーグ戦で2ゴール目となった。1点を追う鳥栖は後半11分にFW富樫敬、後半15分にMF菊地泰とMF樺山を投入すると攻撃が活発になった。
すると後半19分に途中出場したMF樺山がエリア内で個人技を見せて打開。相手を鮮やかにかわした後、ニアサイドを打ち破って1対1の同点に追いついた。高卒3年目のMF樺山は嬉しいJ1初ゴールとなった。終盤はG大阪がチャンスを作った。Jリーグ初出場となったチュニジア代表のFWイッサム・ジェバリが存在感を発揮してチャンスを作ったが勝ち越しゴールを奪うことは出来ず。1対1のドローに終わった。
■ いい方向に進んでいるのは間違いない。G大阪は16本のシュートを放った。鳥栖は7本だけ。G大阪がペースを握る時間帯が長かったがラストの精度を欠いた。チャンスはたくさん作ったので勿体ない引き分けと言える。これでG大阪は2試合連続のドローとなったが2試合ともリードを奪った時間帯はあった。こういう試合展開になったらしっかりと逃げ切りたい。失点の場面はDF黒川が対応したがMF樺山の個人技にものの見事にやられてしまった。
G大阪はこれで2引き分けとなったが昨シーズンと比べるとボール回しははるかに安定しており、可能性は感じさせるサッカーを見せている。「なかなか勝利につながらないもどかしさ」は誰しもが感じていると思うがチームがいい方向に進んでいるのは間違いない。先制ゴールを決めたのはFW鈴木武蔵だったがFWイッサム・ジェバリが出遅れてスタメンのチャンスを得ているときに結果を出せたのは非常に大きい。
前半16分にもCKからネットを揺らしたがオフサイド。がっかりしたと思うが気持ちを切り替えて同じようにCKからゴールを奪った。カタールW杯にも出場したFWイッサム・ジェバリにかかる期待は非常に大きいがFW鈴木武蔵も実力と実績を併せ持った選手である。チーム内でいい競争が生まれるとチーム力は高まる。昨シーズンは夏に加入して9試合で1ゴールのみ。期待を裏切ったが幸先のいいスタートを切った。
注目が集まるのはMFネタ・ラヴィとFWイッサム・ジェバリの2人になる。ともに推定年俸は1億円を超えている。「活躍してくれないと困る選手」と言えるが存在感を発揮したのは途中出場で出場時間があまり長くなかったFWイッサム・ジェバリだった。後半27分にFW鈴木武蔵に代わって登場したが186センチ/84キロのサイズを生かしたキープは巧み。事前に報道されていた通りで運動量があってスピードもある。
■ 何とか追いついて引き分け鳥栖は何とか追いついて引き分けに持ち込んだ。危ないシーンは少なくなかったが最終ラインの選手ならびにGK朴一圭が身体を張った守備を見せて最少失点に抑えた。DF福田晃を3バックの一角で起用したが彼らしいクレバーな動きを見せて攻守に貢献した。サイズのある選手ではないので「彼をCBの位置で起用すると高さが無くなる。」というのは気がかりな点と言えるがオプションの1つにはなりえる。
チームを救ったのは高卒3年目のMF樺山だった。高卒で横浜FMに加入したが2021年も2022年も途中でJ2の山形に期限付き移籍した。横浜FMよりも山形のイメージが強くなっているがオフに完全移籍で鳥栖に移った。退路を断って「勝負の1年」になるがゴラッソというしかない鮮やかなドリブルからのシュートだった。最初に左足でボールを持って「左足でシュートを打ちそうな雰囲気」を出せたのは大きかった。
DF黒川が食いついてきたところをかわして突進。カバーに来たFW山見も鮮やかにかわした。興国高のときはストライカーとして期待を集めたが鳥栖ではサイドでの起用が予想される。MF岩崎やMF長沼が起用されている左右のウイングバックが主戦場になると思うががむしゃらに仕掛けることが出来る選手なので「(フォワードやウイングやサイドハーフよりも)ウイングバック向きの選手」と言えるのかもしれない。
鳥栖は選手交代で流れが良くなったが後半11分にFW小野裕に代わって投入された新加入のFW富樫敬が非常にいいプレーを見せた。惜しくもオフサイドと判定されたが後半22分にはDF福田晃のパスから抜け出してネットを揺らした。ポストプレーヤー系の選手ではないが中央でしっかりとボールを受けて起点となるシーンもいくつかあった。自らのゴールは無かったがCFとしては出色の出来だったと言える。
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