■ J2の第2節J2の第2節。開幕戦はアウェイで磐田と対戦して3対2で何とか逃げ切ったファジアーノ岡山はホームのシティライトスタジアムで清水エスパルスと対戦した。「2度目のJ2降格」となった清水は開幕戦はホームで水戸と対戦したがスコアレスドローに終わった。「初のJ1昇格」を目指す岡山は1節が磐田、2節が清水なのでいきなりJ1経験の豊富な降格組との2連戦となる。岡山にとってはホーム開幕戦となる。
ホームの岡山は「4-4-2」。GK山田大。DF河野諒、柳育崇、ヨルディ・バイス、鈴木喜。MF輪笠、田中雄、木村太、ステファン・ムーク。FW櫻川ソロモン、ハン・イグォン。U-20日本代表に選ばれてU-20アジア杯に参加するMF佐野航とFW坂本一は、しばらくの間、チームを離脱することになる。ドリブラーのMF木村太、韓国人のFWハン・イグォンが起用された。FW櫻川ソロモンは開幕戦で先制ゴールを奪った。
アウェイの清水は「4-2-2-2」。GK権田。DF吉田豊、高橋祐、鈴木義、山原。MF松岡大、ホナウド、北川航、カルリーニョス・ジュニオ。FWチアゴ・サンタナ、ディサロ・燦・シルヴァーノ。開幕戦は3バックを採用したが機能せず。ハーフタイムでテコ入れを図って後半は4バックだったがこの日は最初から4バックを採用した。開幕戦はベンチスタートだったFWディサロ・燦・シルヴァーノがスタメンで起用された。
■ 歴代5番目となる15,695人の大観衆岡山のホーム戦としては歴代5番目となる15,695人の大観衆が集まった注目の試合は清水ペースになった。右SHで起用されたMF北川航のところからチャンスを作った。岡山はFW櫻川ソロモンを起点に攻撃を仕掛けたがなかなかチャンスを作れない。それでも前半19分にMFステファン・ムークがシュート。バーに当たって跳ね返ってMF田中雄が「押し込むだけ」というビッグチャンスを迎えたが決められなかった。
岡山は前半36分にMF田中雄が負傷してプレー続行不可。新加入のMF高木友が投入された。前半44分にもMFステファン・ムークが強烈なミドルシュートを放ったが惜しくもクロスバーに直撃した。跳ね返ったボールもすぐに立ち上がったGK権田がしっかりと処理した。前半は0対0で折り返した。後半19分に岡山はゴール前の絶好の位置でFKを獲得したがDFヨルディ・バイスのシュートは壁に当たってしまう。
清水は後半43分に途中出場したMF岸本の横パスからボランチのMFホナウドがコース隅にミドルシュートを放ったがキーパーのGK山田大がしっかりとセーブした。終了間際にDF柳育崇が怪我をして交代。アクシデントが発生して後半54分まで試合は続いたがともにゴールは奪えず。スコアレスドローに終わった。清水はこれで開幕から2試合連続でドロー。岡山は静岡勢を相手に1勝1分け。好スタートを切った。
■ 鹿島から期限付き移籍のGK山田大樹「初のJ1昇格」の期待が集まる岡山は開幕戦が磐田、2節が清水との対戦だったので「いきなりの試練」だったが1勝1分け。これは十分な結果と言える。U-20日本代表に召集されたFW坂本一ならびにMF佐野航を欠いた影響は小さくなかった。清水を相手にゴールを奪うことは出来なかったがDFヨルディ・バイスとDF柳育崇を中心とした守備陣がしっかりと対応した。清水を相手に勝ち点「1」という結果は悪くない。
シュートチャンスはあまり作れなかったが大チャンスはあった。前半19分には波状攻撃を見せて最後はMF田中雄が「ゴールに押し込むだけ。」というチャンスを迎えたがバウンドが合わずに枠を捉えることは出来ず。最大の決定機だった。シュートをセーブして倒れていたGK権田の身体に当てないようにシュートを打たないといけない場面だったので簡単なシュートではなかったが岡山にとっては残念なシーンだった。
3節は水戸(A)、4節は金沢(H)、5節は甲府(H)、6節は千葉(A)との対戦になる。MF佐野航ならびにFW坂本一が不在の中、どういう風にゴールを奪うのか?は注目点になる。ともに開幕戦は躍動。ゴールも決めている。どちらも高卒2年目ながら欠かせない戦力になっているので数試合とはいっても使えないのは大きなマイナスである。MF木村太、FWハン・イグォン、MF仙波、FW福元などに大きな期待がかかる。
守備陣は鹿島から期限付き移籍のGK山田大が開幕からスタメンで起用されている。昨シーズンの正キーパーのGK堀田は2試合ともベンチ外。ベテランのGK金山ではなくて21歳のGK山田大が起用されているが非常にいいプレーを見せている。怪我もあってここ最近は年代別代表から外れているがもともとは年代別代表の常連。同じ2002年生まれのGK鈴木彩やGK野澤大志ブランドンと同じくらい高い評価を得ていた。
■ 2試合連続でスコアレスドロー清水は開幕の水戸戦(H)に続いてドロー。2試合連続でスコアレスドローに終わった。まだ今シーズンの初ゴールが生まれていない。攻撃は単調でバリエーションに欠ける。アイディアを持ったMF乾が不在の影響は小さくない。右SHのMF北川航、左SHのMFカルリーニョス・ジュニオはストライカー系の選手である。当然、FWチアゴ・サンタナとFWディサロ・燦・シルヴァーノの2人もストライカー系の選手になる。
もちろん、決定機はそれなり以上に作れている。「個の力」を生かしてシュートチャンスはそれなりに作れているが2試合とも無得点。厚みのある攻撃は見せられない。かつてのFC東京やG大阪や名古屋、今回の清水のようにJ1経験が豊富なクラブでありながらJ2に降格してきたクラブに対して他のJ2のクラブはリスペクトの気持ちを持って戦うことになるが序盤に結果が出ないとリスペクトの気持ちは薄らいでくる。
開幕から結果が出ずに「自分たちでも十分に戦えるのではないか?」、「そこまで怖がる必要はない。」という空気が広まると相手も自信をもって清水に対峙できるようになる。これは清水にとってはあまり宜しくない。序盤戦からしっかりとゴールと勝ち点を積み上げて「やっぱり清水は強い。」、「他のJ2のクラブとの戦力差は大きい。」という空気を作りたかった。2引き分けスタートというのは大きな誤算と言える。
2試合連続無得点というのは宜しくないが守備陣は2試合とも無失点。GK権田、DF鈴木義、DF高橋祐を中心とした守備の堅さは間違いなくJ2屈指である。DF鈴木義ならびにDF高橋祐の強力なCBコンビを打ち破って決定機を作ってもGK権田が控えている。J1のときは守備が不安定だったが実績のあるDF高橋祐ならびにDF吉田豊を獲得して引き締まった。ボランチのところからもっと効果的なパスをたくさん出したい。
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