■ Jリーグがいよいよ開幕2023年のJリーグがいよいよ開幕した。FWレオ・セアラとMFクルークスに加えて元・日本代表のMF香川も獲得して「悲願のJ1初優勝」を目指すセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで昇格組のアルビレックス新潟と対戦した。2022年のJ2を制覇して2017年以来のJ1復帰を果たした新潟は2018年・2019年・2020年・2021年はいずれもJ1復帰に失敗。実に5度目の挑戦でようやくのJ1復帰を達成した。
ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GK清水圭。DF毎熊、マテイ・ヨニッチ、西尾、山中。MF奥埜、原川、クルークス、為田。FWレオ・セアラ、北野颯。U-20日本代表に選出された18歳のFW北野颯は開幕戦を戦った後に代表に合流してU-20アジア杯に参戦する。注目のMF香川はベンチスタート。出場したら2010年5月15日の神戸戦(H)以来。4,662日ぶりのJリーグ出場となる。GKキム・ジンヒョンはベンチ外となった。
対するアウェイの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、舞行龍ジェームズ、千葉、堀米悠。MF島田譲、高宇洋、三戸、伊藤涼、小見。FW谷口海。オフの移籍市場での主力の流出が全くなかったこともあって11人全員が昨シーズンも新潟でプレーした選手になる。再獲得したDF新井直がベンチ入り。2021年はC大阪でプレーしたので古巣対決となる。FWグスタボ・ネスカウとMFダニーロ・ゴメスはベンチ外。
■ クラブ史上3番目となる17,928人のお客さんヨドコウ桜スタジアムになってからはクラブ史上3番目となる17,928人のお客さんが集まった注目の開幕戦は新潟ペースになった。しっかりとボールを保持して攻め込んだ。開幕直前にアクシデントが発生してGKキム・ジンヒョン、DF松田陸、DF鳥海、FW上門、FW藤尾などを欠いたC大阪は前線からの守備がハマらず。前半22分に新潟がカウンターを仕掛けるとMF伊藤涼のパスからFW谷口海が決めて先制に成功する。
先制されたC大阪だったが前半28分に波状攻撃を見せる。最後は右サイドから新加入のMFクルークスが左足でゴール前に鋭いクロスを入れると飛び込んできたMF為田が頭で合わせて1対1の同点に追いついた。追いついたC大阪は後半26分にMF香川を投入。すると後半30分にMF香川のパスを起点に左サイドを崩す。フリーで駆け上がったDF山中がクロスを入れるとこぼれ球をMF奥埜が決めて逆転に成功する。
リードを許した新潟だったが後半35分に右サイドのCKを獲得するとCBのDF千葉が頭で合わせて2対2の同点に追いついた。その後、両チームに3点目のチャンスが訪れたが決められず。試合は2対2のドローに終わった。注目のMF香川は後半に途中出場して絶妙なパスから逆転ゴールの起点になった。新潟は2017年の最終節以来。久しぶりのJ1の舞台だったがアウェイでしっかりと勝ち点「1」をゲットした。
■ 4,662日ぶりのJリーグのピッチ2022年は5位。「悲願のJ1初優勝」を目指すC大阪はホームでドロー発進となった。昇格組の新潟が相手なので勝ち点「3」の欲しい試合だったが苦しい展開になった。GKキム・ジンヒョンなど主力数名を欠いた影響は小さくなかった。上手くボールが回らずに新潟にボールを持たれる展開になった。ボール支配率は41%のみ。シュート数はともに10本ずつ。同じだったが攻め込む回数は新潟の方が多かった。
内容的には今一つだったが個人能力の高い選手が何人かいるのでリズムや流れが悪い状況でもそれなりにチャンスは作れる。先制された後、前半28分に同点ゴールを奪ったがMFクルークスのクロスは完ぺきだった。昨シーズンは序盤戦はMF中原輝、5月以降はDF毎熊が右SHでプレーしたがMFクルークスが加入した効果は大きい。右サイドから質の高いクロスがバンバン入ってくる。大きな補強と言える。
同点ゴールを決めたのはMF為田だったが加入3年目でようやくのリーグ戦初ゴールとなった。J1では福岡時代の2016年以来。久しぶりのゴールとなった。昨シーズンは主力として活躍。5位躍進に大貢献したがシュートを外す場面が目立った。初ゴールを欲していたと思うので開幕戦で初ゴールが生まれたのは非常に大きい。リーグ戦では無得点が続いていたが昨シーズンもカップ戦では計15試合で4ゴールを挙げている。
大注目のMF香川は4,662日ぶりのJリーグのピッチだったがしっかりとゴールに絡んだ。MF清武が怪我をしたことでベンチ入りのチャンスが回って来たと思うが正確なパスを左SBのDF山中に通した。利き足ではない左足であれだけ丁寧で、かつ、正確なパスを出せるというのはMF香川の大きな武器と言える。手術が無事に成功してコンディションは良さそう。懐疑的な見方をしていた人を黙らせる活躍を見せたい。
■ C大阪U-15出身のMF伊藤涼太郎が2アシスト!2017年以来のJ1復帰を果たした新潟は久しぶりのJ1の舞台で非常にいい戦いを見せた。昨シーズンのJ1の上位チームであるC大阪を相手にアウェイで押し込むことが出来た点は大きな自信になるだろう。1対2と一時は逆転されてしまったが後半35分にCKから同点ゴールをゲット。ベテランのDF千葉が大仕事をした。DFマテイ・ヨニッチと競り合ったので全く簡単なシチュエーションではなかったがねじ込んだ。
2ゴールともMF伊藤涼のアシストだった。昨シーズンはJ2で躍動。42試合で9ゴール11アシストを記録してJ2のベストイレブンに選ばれた。大きな自信をつかんでJ1の舞台に戻ってきたがさっそく2アシストを記録した。MF伊藤涼は作陽高出身。2016年に高卒で浦和に加入したが大阪府の出身。中学年代はC大阪U-15でプレーしている。トップ昇格は出来ずに作陽高に進んだが育ててくれたクラブに恩返しをした。
175センチ/69キロなのでJリーガーとしては標準よりも少し下のサイズになる。日本人のアタッカーとしては標準的なサイズになるがテクニックがあってミドルシュートの精度は高い。武器をたくさん持った選手なので新潟の中心として攻撃を引っ張ることが期待される。攻撃の中心だったMF高木善が昨シーズンの終盤に大怪我をして前半戦の出場は不可。MF伊藤涼にかかる期待や負担はさらに大きくなった。
先制ゴールを決めたのはFW谷口海だったがJ1でプレーするのは自身初。嬉しいJ1初ゴールとなった。J2では78試合で22ゴール、J3では89試合で42ゴール。しっかりと結果を残して自身の道を切り開いてきた。C大阪との相性が極めて良くてC大阪U-23戦を含めると7試合で6ゴール1アシスト。わずか402分のプレー時間で計7つのゴールに絡んでいる。盛岡(岩手)でプレーしていた頃から大の得意にしている。
★ 現在の投票数 → 132票
→ 最大で10チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2023/01/03 【J1編】 2023年の展望 (上位編) ~2強が優勝争いの中心。追うのは広島・鹿島・C大阪・FC東京など~
2023/01/03 【J1編】 2023年の展望 (中位編) ~大注目は大型補強のG大阪と鳥栖。監督交代の浦和はどうなる?~
2023/01/05 【J1編】 2023年の展望 (残留争い編) ~降格枠は1。回避したい新潟・横浜FC・神戸・湘南・福岡・京都。~
2023/01/10 【J1編】 2023年の順位予想 ~13:神戸、14:湘南、15:横浜FC、16:新潟、17:福岡、18:京都~
2023/01/10 【J1編】 2023年の順位予想 ~7:浦和、8:柏、9:鳥栖、10:名古屋、11:G大阪、12:札幌~
2023/01/11 【J1編】 2023年の順位予想 ~1:川崎F、2:横浜FM、3:鹿島、4:広島、5:C大阪、6:FC東京~
2023/01/18 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:横浜FM、14:新潟、15:福岡、16:川崎F、17:京都、18:神戸~
2023/01/19 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:札幌、8:横浜FC、9:柏、10:名古屋、11:浦和、12:広島~
2023/01/20 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:G大阪、2:鹿島、3:湘南、4:鳥栖、5:C大阪、6:FC東京~
2023/02/18 【YouTube】 投稿済みの動画 (タイトル一覧へ)
- 関連記事
-