サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2022年-2023年オフの移籍市場) (その34) | | |　

331人目： DF 内田瑞己 (カマタマーレ讃岐→町田ゼルビア)　・・・　B++

→　小・中は湘南の下部組織でプレーしたパワフル系の右SB/WB。2022年は大卒1年目ながらJ3で25試合に出場。主力として活躍したがわずか1年でJ2の町田にステップアップの移籍を果たした。大型補強を敢行する町田はここまでSBの補強は無かったがついにSBも補強した。右SBはDF奥山がいるので控えからのスタートになると思うが左SBでもプレー可能。左SBの場合はDF翁長とのポジション争いになる。170センチなのでSBとして考えてもサイズは不足しているがエネルギッシュなプレーで貢献することが出来る。

332人目： DF 奈良坂巧 (町田ゼルビア→カマタマーレ讃岐)　・・・　B+

→　先のDF内田瑞とは入れ替わりで町田から讃岐に期限付き移籍となった。187センチの長身。桐光学園高出身でFW西川潤(鳥栖)の1つ後輩に当たる。下級性の頃から大型CBとして注目を集める存在だったが町田での2年間で計3試合のみ。ほとんど出場機会がなかった。DF内田瑞とはポジションは異なるがDF遠藤元(→FC岐阜)などが抜けた讃岐で出場機会をつかみたい。大型補強の町田は今オフにCBをたくさん獲得している。讃岐でも出番を得られないようだと片道切符になる可能性は高まる。勝負の1年になる。

333人目： FW ペロッチ (シャペコエンセ→FC東京)　・・・　A++

→　期限付き移籍でFC東京に加入した186センチの大型フォワード。シャペコエンセのユース出身。FWケンペスやカイオ・ジュニオール監督が亡くなるなど痛ましい飛行機事故が起こったときはすでにトップチームのメンバーだったが遠征には帯同しなかったので難を逃れたという。エースのFWディエゴ・オリヴェイラが2022年は30試合で4ゴールとやや低調。得点源になれる選手が必要であることを考えるとフォワードの中心になってもおかしくない。長身を生かしてゴール前で仕事をすることが出来るストライカー系。

334人目： MF 山田雄士 (柏レイソル→栃木SC)　・・・　B+

→　柏U-18出身。2019年にトップ昇格を果たしたが出番に恵まれず。2019年は未出場、2020年と2021年は1試合のみだった。ただ、2022年は開幕から3試合連続でスタメン出場を果たすなどJ1で9試合に出場。ブレイクしかけたが序盤以外はなかなかチャンスはなかった。栃木SCに期限付き移籍となったが同系統の選手であるMF谷内田(→京都)がレンタルバック。後釜として期待が集まる。基本的な技術が高くてたくさんボールを受けてチャンスを演出することが出来る。栃木SCでは守備の部分での貢献も求められる。

335人目： MF 齊藤未月 (ガンバ大阪→ヴィッセル神戸)　・・・　B+++

→　湘南からG大阪に期限付き移籍してJ1で26試合に出場したがスタメンは19回のみ。MFダワン、MF山本悠などとのポジション争いになったが大きな存在感を発揮することは出来ず。G大阪には残らず、湘南にも戻らずに神戸に再レンタルとなったが湘南を飛び出して欧州に渡ってからは所属先選びで苦労している。湘南への愛は相当に強いと思うがずっとレンタルが続くと落ち着かない。神戸には「同系統の選手」と言えるMF山口蛍がいるのでいいお手本になると思うがポジション争いにおいては強力なライバルになる。

336人目： DF 佐古真礼 (東京ヴェルディ→長野パルセイロ)　・・・　A+

→　中学時代から190センチを超える超・大型CBとして特大級の注目と期待を集めたがプロ入り後は苦戦。2021年は期限付き移籍先の藤枝MYFCでも10試合のみ。東京Vに復帰した2022年もJ2で4試合にとどまった。2002年生まれなのでまだ20歳。「大器晩成型の選手」だと思うが伸び悩んでいる感は否めず。パリ世代もDF田中隼(柏)やDF高井(川崎F)やDFヴァンイヤーデン・ショーン(横浜FC)など大型CBが続々と台頭してきたので注目度と期待値はやや下がっている。J3の長野で出場機会を得て五輪代表に復帰したい。

337人目： DF 砂森和也 (鹿児島ユナイテッド→長野パルセイロ)　・・・　A+++

→　Jリーグでも有数の左足を持った攻撃力が高い左SB。ジェフ千葉の下部組織出身で2013年に大卒でHonda FCに加入すると2014年と2015年はJFLのベストイレブンを受賞するなど活躍。2016年にJ2の讃岐に個人昇格した。沼津時代の2018年にはJ3で13アシストを記録するなど活躍。高精度の左足でアシストを量産した。鹿児島でも主力として活躍したが2021年は20試合、2022年は8試合と出番が減少。鹿児島との契約は満了となった。長野はDF水谷(→秋田)が流出しているのでレギュラーとして大きな期待が集まる。

338人目： DF 中塩大貴 (ギラヴァンツ北九州→ザスパクサツ群馬)　・・・　A++

→　2020年に大卒で甲府に加入した左利きのCB。初年度から22試合に出場してJ1の横浜FCに引き抜かれた。ただ、横浜FCではあまり出番を得られず。2022年の途中にJ3の北九州にレンタル移籍となった。北九州では終盤に主力に定着。8試合に出場した。群馬に完全移籍となったが大槻監督は浦和ユースのときの恩師となる。181センチなのでCBとしては標準よりも少し下のサイズになるが正確な左足のキックは大きな武器となる。クレバーな選手なので現代的なCBと言える。ビルドアップの中心になることが期待される。

339人目： MF 西村恭史 (ギラヴァンツ北九州→長野パルセイロ)　・・・　B+++

→　興国高出身で185センチとサイズに恵まれた大型ボランチ。和製・ポグバの異名を持っている。2018年に高卒で清水に加入したが出番は得られず。2019年の後半戦はJ2の岡山にレンタル移籍したがここでも出番は得られず。2021年に北九州にレンタル移籍すると主力として活躍。2021年はJ2で32試合、2022年もJ3で27試合に出場した。清水には戻らずにまたもレンタルで長野に期限付き移籍となったがサイズのある選手が少ない長野にとっては効果的な補強と言える。スケールの大きなプレーが何よりの武器となる。

340人目： DF 二見宏志 (V・ファーレン長崎→FC今治)　・・・　S+

→　2014年に大卒で仙台に加入した左SB。ユニバーシアードの日本代表で大学時代にドイツのハノーファー96が関心を寄せるなどJリーグを経験せずに欧州に渡る可能性もあった。本職は左SBながらここ最近はCBでプレーする機会が多くなっている。179センチなのでCBとしてはアンダーサイズになるが高いフィジカルと左足を生かしてチームに貢献してきた。J1の清水からJ2の長崎に移籍したときも驚いたが今回もJ2の長崎からJ3のFC今治への移籍を選択した。2022年は長崎で33試合出場。まさかの個人降格となった。

表1. 18段階の個人別補強の評価 (一覧)