■ 「昇格争いの本命は不在」奈良クラブとFC大阪がJ3昇格を達成して2023年のJ3は20クラブで構成されることになった。JFLへの降格制度が導入されるのもほぼ確実。2024年からはJ3でもプレーオフ制度が導入されることが決まった。変化の時代を迎えているが「昇格争いの本命は不在」と言える。J2からJ3に降格したのはFC琉球と岩手の2クラブになるがともに今オフは主力選手がたくさん抜けており、降格1年目のJ3で苦戦する可能性は高い。
「10クラブほどにJ2昇格のチャンスがある。」と言えるがその中でも戦力が上の方になるのは鹿児島・長野・FC岐阜・愛媛FC・FC今治あたり。この5クラブを中心に昇格争いが繰り広げられる可能性が高い。2019年以来のJ2復帰を目指す鹿児島はオフの補強に成功した。GK白坂(→横浜FM)はレンタルバックとなったが主力の流出はゼロ。新潟から期限付き移籍中だったCBのDF岡本將もレンタル延長となった。
得点源のFW有田光、怪我で長期離脱中のMF米澤という攻撃の2枚看板はともに残留した上で新たに獲得したのはDF戸根(岩手)、MF河辺駿(Y.S.C.C.横浜)、MF千布(宮崎)、MF鈴木翔(いわきFC)、GK大内(長野)、GK松山(岩手)など。各ポジションに実力者を獲得して大幅な戦力UPに成功した。注目は左サイドハーフになる。攻撃の中心であるMF米澤は前半戦の出場は難しい。MF河辺駿やMF鈴木翔に期待がかかる。