■ U-12の全国大会は準決勝が終了鹿児島県内で行われているU-12の全国大会は準決勝が終了していよいよ決勝戦を残すのみとなった。決勝のカードは柏レイソルU-12とレジスタFCの対戦となる。埼玉県代表のレジスタFCは準決勝でアッズーロと対戦して6対1で大勝している。柏U-12は準々決勝の鳥栖U-12戦がヤマだと思われたが3対2で競り勝った。2対0から同点に追いつかれたが終了間際に勝ち越しゴールが決まって準決勝進出を果たした。
全国大会も多くの試合がYouTubeで配信されているが個人的に注目をしていたのは島根県代表のピーエスブイ益田というチームになる。2019年に創設されているので新しいチームになるが全国大会初出場を果たした。創設4年目にして初の全国大会となった。ベスト16入りが1つの目標だったが残念ながら0勝2敗1分けでGL敗退。初戦はFC今治U-12と対戦して引き分けたが2戦目と3戦目は大敗だった。
2戦目は札幌U-12と対戦して0対4。3戦目は岐阜県代表のアイエスエスF.Cと対戦したが1対7で同じく大敗した。2試合を終えた時点で札幌とアイエスエスF.Cが1勝1分け、FC今治U-12とピーエスブイ益田は0勝1敗1分け。GL突破のチャンスは残っていたが力及ばず。3試合で2得点/12失点なので厳しい結果となった。札幌U-12に0対4で敗れて意気消沈したのかもしれない。立て直すことは出来なかった。
■ メンバー入りを果たすのも出場機会なし・・・。個人的に注目をしていた理由はシンプルに「ピーエスブイ益田にはいとこの子がいるから」になる。メンバーには選ばれたがまだ5年生ということもあって3試合とも出場機会はなかった。U-12の大会は「キーパー以外のフィールドプレーヤーのメンバー交代は自由」なので出番があることを期待したが意外とメンバーは変わらない。控え選手で出場機会を得たのは初戦は2人、2戦目と3戦目は3人だけだった。
U-12は8人制なのでスタメンは8人。ベンチメンバーの数は各クラブで微妙に異なるがピーエスブイ益田の登録選手は14人。6人がベンチスタートとなった。同じように「ベンチに入ったものの出番なし」という選手も何人かいたが他のチームの出場記録を見てもベンチスタートの選手で途中出場する選手は3人くらい。大差の試合になると6人くらいが出場機会を得ることもあるが基本的にはあまりメンバーは変わらない。
「自由に選手交代が出来るにも関わらず、Jリーグなどと比べても選手交代が少ない。」というのは面白い。例えば小学生年代のバスケットボール(ミスバス)の試合時間は「6分×4クォーター」になるが「3クオーター連続で試合に出場できない。」というルールがあるのでどんなに上手い選手でも24分のうち、18分しかプレーできない。なのでスタメンの5人だけでなく少なくとも控えの選手も5人は試合に出場できる。
せっかくメンバーに入ってベンチ入りを果たしても試合に出場できずに終わる選手が何人も出てくるのは勿体ないと感じるが全国大会なのでなかなかメンバーを変える余裕が生まれない。致し方ないところである。ということで残念ながら出場機会は回ってこなかったがメンバーに入って試合に出場する可能性はあったので配信があった1試合目と3試合目はしっかりとフルで視聴したがなかなかレベルが高かった。
■ どちらのチームもしっかりとパスを回す。小学生年代の試合をしっかりと見る機会はなかなかないので「もっとロングボールが多くて、かつ、たくさんの選手がボールに群がってくる(いわゆる)部活サッカーになるのだろう。」と思っていたがピーエスブイ益田も相手チームもしっかりと後ろからパスをつないでいくサッカーにトライしている。11人対11人の試合と比べると人数が少ないのでドリブルで目の前の相手を1人はがせると大きなチャンスになる。
「ピーエスブイ益田は7番の子が凄い。」という話はいとこから聞いていたので注目していたがスピードがあってドリブルでどんどん相手をはがずことができる。さすがに全国大会になるとレベルが高いので相手に囲まれてボールを失うシーンもあったが明らかに目立つ選手なのでマークは厳しくなる。初戦のFC今治U-12との試合で見せた「
自陣からのドリブル突破→同点ゴールをアシストしたプレー」はスーパーだった。
この大会は女子選手も登録可能。ピーエスブイ益田は女子プレーヤーがレギュラーとして活躍しており、3戦目のアイエスエスF.Cとの試合の4失点目は相手の女子プレーヤーに決められていると思うが男子の中に混じってプレーしても遜色なくプレーできている。女子プレーヤーの場合は中学年代に上がると特に地方の場合は高いレベルのチームに所属することは難しくなるがこの点は女子サッカーの改善ポイントである。
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