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【J2編】今オフの戦力補強の中間評価～17：山口、18：熊本、19：大分、20：秋田、21：清水、22：磐田～ | | |　

※　2022年12月17日(土)の夜の時点。

22位：ジュビロ磐田　E-

→　磐田が最下位の22位になってしまうのは致し方ないところ。例の移籍トラブルで「今オフ」と「来夏」の補強が禁止されており、12月17日(土)の時点でinのニュースは全く聞こえてこない。outのニュース(噂)もDF松原后(→福岡？)のみ。正式に確定した移籍はゼロ。判決を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴した後、今のところは全く進展がないが、「12月中にヒアリングが行われる。」という話もある。

契約更新の話も全く流れなかったが12月17日(土)になってようやくたくさんの主力と契約更新したことが発表された。GK八田やMF山田大やMF鈴木雄といったベテランに加えて中堅世代のMF上原力、MF松本昌、DF森岡陸と契約を更新してさらには若手のMF古川陽やMF藤原健も残留が確定。これで来シーズンの陣容がほぼ見えてきたが高齢化が深刻な中、新しい選手を他所のクラブから獲得できないのは厳しすぎる。

21位：清水エスパルス　D-

→　まさかのJ2降格となったが有力選手がたくさんいるので草刈り場になるのは避けられない。現時点で契約更新が発表されているのはFW北川航、MF神谷優、MF白崎など数名のみ。DF原輝綺はスイスのグラスホッパーへの移籍が有力となった。去就が注目されるFWチアゴ・サンタナ、GK権田、FW鈴木唯、DF山原、MF松岡大などの動向は不明。DF鈴木義、DF岸本、MF中山克なども人気を集めるだろう。

核となる選手の動向が決まらないと補強は進めにくい。すでにDF片山瑛(→柏)とDF立田(→柏)の流出が決まったが獲得が決まったのは新卒の選手を除くと右SBのDF北爪(柏)のみ。DF吉田豊(名古屋)の獲得に乗り出していると報道されたがSBの補強が進んでいることを考えるとDF片山瑛とDF原輝綺だけでなくDF山原やDF岸本なども抜ける可能性が出てきた。有望な選手がたくさんいるので大変なオフになっている。

20位：ブラウブリッツ秋田　D-

→　終盤戦は好調。ラスト9試合は6勝2敗1分けと好成績を残して最終的には12位。良い形でシーズンを終えたがオフに入って苦戦をしている。守備的なポジションの選手の流出の話が続いており、GK田中雄(→広島)、DF千田(→東京V)、DF池田樹(→町田)、MF稲葉(→町田)の4人が流出した。総プレー時間は1位がDF池田樹、2位がDF千田、3位がGK田中雄、4位がMF稲葉だったので上位4人は全員流出となった。

これは非常事態と言える。流出が目立つ裏で積極的な動きを見せており、GK山田(富山)、GK小澤(水戸)、DF河野貴(北九州)、DF星キョーワァン(いわきFC)、MF諸岡(福島)、MF水谷(長野)、FW丹羽(金沢)、FW畑潤基(FC岐阜)、FW梶谷(鳥栖)を獲得した。守備陣の補強はまずまずと言えるが攻撃陣の補強はかなり物足りない。契約更新の発表も続いており、陣容はほぼ固まったが得点力不足に苦しむ可能性は高い。

19位：大分トリニータ　D-

→　昨オフは降格1年目だったが主力のほとんどが残留した。主力で退団したのは期限付き移籍だったDFエンリケ・トレヴィザン(→FC東京)くらい。同じような顔触れで「1年でのJ1復帰」を目指したがプレーオフの1回戦で熊本と引き分けてJ1復帰を逃した。昨オフはかなり頑張って選手を引き止めたが無理をした反動は大きくて今オフは一転して主力を中心に退団や流出の話が多い厳しいオフになっている。

DF三竿雄(→京都)、MF井上健(→横浜FM)、DF小出(→仙台)、FW呉屋(→千葉)、GK吉田舜(→浦和)が退団して、ベテランのFW金崎、MF小林裕、MF松本怜(→ジェイリースFC)は契約満了になった。現時点で獲得が決まったのは2ndキーパー候補のGK新井栄(秋田)のみ。ポジティブなニュースの少ないオフになっているが高齢化が進んでいたことを考えるとこのタイミングで大胆に世代交代を進めるのがベターである。

18位：ロアッソ熊本　D+

→　昇格1年目ながらJ2で4位になってプレーオフも勝ち上がった。「初のJ1昇格」まであと一歩に迫ったがJ1昇格を逃したことで厳しいオフになっている。十二分に予想されていた話ではあるがMF河原創、FW杉山直、FW高橋利、MF坂本亘、DF菅田という「コア5」のうち、MF河原創とFW杉山直とFW高橋利とDF菅田の移籍は確定。唯一、去就が未確定のMF坂本亘についても「新潟への移籍話」が浮上している。

獲得したのはMF島村拓(FC今治)、MF大西遼(FC岐阜)、DF大本(FC琉球)、MF松岡瑠(栃木SC)、DF岡崎慎(FC東京)の5人になる。若手から中堅世代の面白い選手を獲得できているが、やはり、流出した4人と比べるといろいろな面で見劣りする。「穴埋めの補強としては決して悪くない。」と言えるが、やはり、「現時点での戦力収支は大幅なマイナス」と言わざる得ない。核だった選手が抜けて全く新しいチームになる。

17位：レノファ山口　D+

→　例年どおりで苦しいオフになっており、ともに7ゴールを挙げてチーム内得点王だったMF高井(→横浜FC)とMF沼田駿(→町田)がW流出した。MF沼田駿は大卒1年目。クラブ期待の星だったのでわずか1年での退団はショックが大きい。攻撃の中心になれるアタッカー系の選手を獲得しないといけないが加入が決まったのはともに若手のMF松橋優(SC相模原)とMF五十嵐(川崎F)の2人。どちらも期限付き移籍になる。

将来性の高い選手であることは間違いないが昨今はJ2のレベルが上がっているのでJ1のクラブからJ2のクラブにレンタルで加入した20歳前後のアタッカーでも活躍するのは難しくなっている。攻撃の中心になれる中堅世代のアタッカーを確保したい。大きな補強と言えるのはFW皆川(仙台)になる。熊本時代にJ2で11ゴールを挙げた実績がある。DF渡部とDF菊地将が引退したCBは鳥栖からDF松本大(金沢)を獲得した。

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