■ 2010年の南アフリカW杯と全く同じ「PK戦での敗退」日本代表はGLでドイツとスペインを撃破して2大会連続の決勝T進出を果たしたがラウンド16のクロアチア戦は1対1でPK戦に投入してPK戦の末に敗れた。2010年の南アフリカW杯と全く同じで「PK戦での敗退」となったが夢のベスト8まであと少しまで迫ったことを考えると何とも残念な結果である。90分あるいは120分の戦いで決着を付けたかったがクロアチアと比較すると日本はそこまでチャンスを作れなかった。
1対0とリードを奪っている時間帯に追加点のゴールを奪うことができると勝利に近づいたが後半10分という早い段階で追いつかれてしまった。警戒していたMFペリシッチにヘディングでゴールを許したが彼のマークに付いていたのは本来は攻撃的なポジションの選手であるMF伊東純だった。「守備を固めるためにDF酒井宏を投入する。」という手はあったと思うがDF酒井宏は怪我明け。コンディションに不安がある。
クロスを上げた選手に対するMF鎌田のチェックもかなり緩かったがクロスを上げようとしている選手に対してはもう少しプレッシャーをかけないといけない。迫力のある守備が出来ていたらクロスの精度をもう少し落とすことができたはず。この日のMF鎌田は攻撃に関してはGLの3試合と比べるとはるかに良かったが前半の決定機は外してしまった。チームの顔として参加したW杯で本来の力を出しきれなかった。
日本代表のW杯での戦いは終了したが前評判を考えると「よく頑張った。」と言えるのは間違いない。「ドイツとスペインを撃破してGL首位で決勝Tに進出する。」というのは大快挙である。W杯は今回が7回目。またもラウンド16で敗退となったが「最も世界に対してインパクトを残すことが出来たW杯になった。」と言える。「世界の中の日本代表のポジション」は確実に、かつ、大きく上がった大会だったと言える。
■ 「次の4年間の戦いがまた始まった。」W杯の日本代表の戦いが終了したことは「次の4年間の戦いがまた始まったこと」を意味する。厳密に言うと次の2026年のW杯は3年半後に開催されるが当面は監督人事に注目が集まる。また、W杯で評価を高めた選手の移籍話も大きな関心ごとである。さらにDF吉田、DF長友、GK川島といったベテラン勢に関しては「代表引退を正式に表明すること」も考えられる。寂しいニュースもいくつか流れると思われる。
とにかく次期日本代表の監督人事が目下の最大の注目点になる。さっそく12月6日(火)の朝に日刊スポーツは「日本サッカー協会は森保監督に続投要請を出すことが決定的」、「2年契約を提示する方向であることが分かった。」と報じている。この記事は大きく取り上げられているが個人的な意見を述べると「森保監督の続投は大反対」である。W杯で好成績を残したが「今大会をもって勇退するのがベター」だと考える。
森保監督については「続投派と退任派の2つ」にキレイに分かれると思うが2年間の延長契約であったとしても「丸々6年」というのは長すぎる。「Jリーグのクラブの監督の賞味期限は3年」と言われており、4年以上が経過するとマンネリ化して結果が出にくくなるケースは多い。4年という期間でも相当なので、プラス2年で計6年となるとマンネリ化は相当なレベルになるだろう。新鮮さ(フレッシュ感)は皆無になる。
■ W杯でどんなに素晴らしい結果を出した監督であっても・・・。「結果を出したので続投すべき」、「結果は出たが内容がイマイチだったので退任した方がいい。」など様々な意見があると思うが個人的には「W杯でどんなに素晴らしい結果を出した監督であってもW杯の戦いが終了したら続投はせずに勇退するのがベター」だと考える。圧倒的な強さでW杯を制覇したチームであっても1つの大きな区切りであるW杯が終了したら、一旦、リセットをして再スタートした方がいいと思う。
日本代表は過去の6大会はすべてW杯が終了したら監督が交代している。2002年のトルシエ監督、2010年の岡田監督、2018年の西野監督はベスト16入りを果たしたが契約は更新されなかった。「本人に続投する意思がなかったケース」と「日本サッカー協会が続投のオファーを出さなかったケース」の両方あると思うが他国を見ると長期政権になったチームの多くは最終的には残念な結果に終わっている。
4年前のロシアW杯のときにラウンド16で対戦したベルギーのマルティネス監督は2016年の8月からベルギー代表を率いている。ロシアW杯で3位に輝いて続投となったがカタールW杯はGL敗退に終わった。今大会のベルギーはベテランを重用しすぎて失敗した。長期政権の代表格で15年もの間、ドイツ代表を率いたレーブ監督も2018年のロシアW杯はGL敗退。2021年のユーロ(欧州選手権)も決勝Tの1回戦で敗れた。
当然、こちら側(日本サッカー協会やサポーター側)の事情や考えや希望だけでなくあちら側の事情も考えないといけない。森保監督は4年間、日本代表を率いて心身ともに疲弊していると思われる。代表監督にかかる重圧やプレッシャーは物凄いものがある。特に結果や内容が芳しくない時期は大バッシングを浴びる。「続投」をさせて日本サッカー界にとって大事な人物である森保監督を疲弊させるのはばかげた話である。
▼ 最新の動画 (2022年11月24日 up済)
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