■ 今大会は番狂わせが多発カタールW杯のGLがすべて終了した。今大会は番狂わせが多発しているがアジアの国が3つも決勝トーナメント進出を果たした。これは史上初となる。日本と韓国と豪州がGLを突破したがさらにサウジアラビアも初戦でアルゼンチンを撃破して世界を驚かせた。イランも2戦目でウェールズに勝利するなどアジア勢はGLで計7勝(日本・豪州が2勝、韓国・サウジアラビア・イランが1勝)を挙げた。これも史上最多となる。
アジア勢は序盤は苦しんだ。開幕戦で開催国のカタールがエクアドルに0対2で敗れると2日目はイランが2対6でイングランドに大敗した。アジア屈指の強豪のイランがボコボコにされたので「大会前から危惧していましたがアジアと世界のレベルは更に広がっています。」と口走ってしまった人もいるが3日目にサウジアラビアがアルゼンチンに勝利して悪い流れが変わった。4日目は日本がドイツに逆転で勝利した。
今大会は冬場に行われることになったので異例づくめの大会だった。夏場の開催となると暑い時期の大会になることが多くて消耗戦になることが多かったが今大会は「むしろ寒いぐらい」と言われている。また、欧州のリーグ戦が直前まで行われていた関係で怪我で出場を辞退する有力選手はたくさん出てしまったがコンディションは「欧州のリーグ戦が終了した後」になる夏場のW杯よりはかなりマシと考えられた。
「リーグ戦が終了したばかりの欧州の選手が疲れている夏場のW杯」というのは日本や韓国などにとってはアドバンテージだった。2002年の日韓W杯で日本代表が快進撃を見せた要因の1つに挙げられたが今回はそういうアドバンテージはなかった。当然、日本代表も大半の選手が欧州でプレーしており、Jリーグ組のFW町野やDF長友やDF谷口彰などはシーズン終了後。コンディションは良くなかったと思われる。