■ 確定したのは20件ほどカタールW杯は中盤戦に突入した。2節が終了していよいよGLの3節(最終節)がスタートするがJリーグのオフの移籍市場はW杯の影響で例年と比べると静かな立ち上がりになっている。11月28日(月)の時点で確定したのは20件ほど。例年、350件ほどの移籍が成立することを考えると「まだ始まったばかり」である。カタールW杯での日本代表の戦いが全て終了しないとオフの移籍市場は本格的には始まらないと思われる。
J2の各クラブも大半がまだ静かである。東京Vや金沢や群馬や大宮などはinの情報もoutの情報もほとんど聞こえてこない。静かな序盤戦になっているが、唯一、仙台だけが活発に動いており、「文句なしで序盤戦のJ2のストーブリーグの王者」と言える。早々にFW中山仁やMFフォギーニョといった人気銘柄の契約更新が発表されたがその後もDF真瀬、DF内田裕、DF若狭など主要プレーヤーの残留が続々と決まった。
最大の注目は「MF中島元の去就」だったが期限付き移籍の期間を延長して仙台に残ることが決まった。引き続いて育成型期限付き移籍になるが中盤の要として活躍した選手を引き止めることが出来たのは大きい。GK小畑、MF中島元、MFフォギーニョ、FW中山仁、DF真瀬、DF内田裕、MF遠藤康などの残留が確定してCBを除くと「2023年のセンターラインの顔触れはほぼ確定した。」と言っても過言ではない。
既存の選手の引き止めのみならず、補強も積極的である。早くもMFエヴェルトン(ポルティモネンセ)、DF小出(大分)、GK林彰洋(FC東京)の獲得が決定済み。仙台ジュニア出身のMF郷家(神戸)の獲得も確実視されている。一時と比べると財政事情が良くなったこともあって大型補強を敢行しているが清水&磐田という降格組の力がそこまでではないので「2023年はJ1復帰の大きなチャンスである。」と言える。