※ 2022年10月1日(金)の時点。
ガンバ大阪→ J1は30節が終了した。残りは4節となったが名門のG大阪は7勝15敗8分けで勝ち点「29」。自動降格圏となる17位に沈んでいる。12位の清水との差は「2」なので熾烈なの残留争いの真っ只中にいるが大分で結果を残した片野坂監督を招聘したG大阪にとって2022年は苦しいシーズンになった。「2度目のJ2降格」は何としてでも避けないといけないが30試合で29得点/44失点。得失点差「-15」はワースト2位となる。
片野坂監督を招聘してポジショニングを大事にするサッカーに取り組んだが浸透しなかった。早い段階でそういうサッカーは諦めてハイプレスを軸としたサッカーを取り入れようとしたが完全に迷走した。松田浩監督になってからはオーソドックスなサッカーを展開するようになったが片野坂体制の末期は序列が下がっていたFWパトリックとFWレアンドロ・ペレイラが復活。この2人の高さと強さが武器になっている。
GK東口とFW宇佐美が長期離脱するなど誤算の多いシーズンになったが近年のG大阪は宮本体制で2位になった2020年を除くと中位以下ばかり。かつてのようにJ1の上位争いに絡めなくなっている。G大阪ユースもプレミアリーグWESTで低迷しており、期待されていた若手も伸び悩む選手が目立っている。クラブとして完全なる過渡期に入っており、近隣のクラブであるC大阪・京都・神戸との差が一気に縮まった。
低迷打破のために片野坂監督を招聘したと思うので道半ばでチームを去ることになったのは極めて残念である。松田浩監督はもともとピンチヒッター的な役回りなので、残留/降格に関わらず、今シーズン限りでチームを離れる可能性は高い。「誰が2023年のG大阪を指揮するのか?」はまず最初の注目点に挙げられる。仮に逆転残留を果たしたとしても松田浩監督に来年も託すのはベターな選択とは言えない。