■ クラブワーストタイの6失点週末にJ1の25節が行われたが「台風の影響で延期になるのでは?」と思われたエコパスタジアムでの磐田 vs 浦和は予定通りに開催された。サプライズ開催だったが試合はアウェイの浦和がゴールラッシュを見せた。大量6ゴールを奪って完勝。敗れた磐田は2連敗となった。残留争いをしているグループの中では京都と湘南の試合は延期になったので磐田にとっては差を縮めるチャンスだったがまさかの大敗を喫した。
6失点というのはクラブワーストタイ。4度目となる。6失点差負けというのはクラブ史上ワースト。不名誉な試合になった。暫定順位は18位のままで変わらず。15位の湘南との差は「3」となった。依然として残留争いは大混戦なので大きな差が開いているわけではないが「3度目のJ2降格」の危機を迎えている磐田はついに監督交代を実施。浦和戦(H)の翌日の8月14日(日)に就任1年目の伊藤彰監督の解任が発表された。
伊藤彰監督は道半ばチームを去ることになったがJ2で安定して好成績を残している甲府から引き抜いた監督である。1年契約だったとは考えにくい。大分から片野坂監督を引き抜いたG大阪にも同じことが言えるが「(複数年契約を結んでいるだろう)就任1年目の監督を成績不振で斬る。」というのは勇気のいる決断である。判断が遅れてズルズル行ってしまうことは良くある話である。その判断は遅かったと言える。
伊藤彰監督というと大宮の下部組織で指導者としての評価を高めた監督になる。ポジショナルプレーを取り入れて指導者としてのキャリアを積んできた伊藤彰監督にとって「名門の磐田の監督就任」というのは大きなチャレンジだったが残念な結果に終わった。伊藤彰監督を引き抜かれた甲府も吉田達磨監督を招聘して中位に苦しんでいることを考えると「誰の得にもならない引き抜きだった。」と言える。