■ J3の第15節。J3の第15節。7勝5敗3分けで勝ち点「24」のFC岐阜はホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でいわきFCと対戦した。昇格1年目で快進撃を見せるいわきFCは9勝2敗4分けで勝ち点「31」。FC岐阜は6位、いわきFCは2位。勝ち点差は「7」。2019年以来のJ2復帰を目指すFC岐阜にとっては「勝たないといけない試合」と言える。FC岐阜は横山監督になってからは8試合で5勝1敗2分けと好成績を残している。
ホームのFC岐阜は「4-2-3-1」。GK松本。DF大西遼、フレイレ、小山新、宇賀神。MF庄司、吉濱、畑潤基、石津、藤岡。FW田中順。MF柏木は怪我のため欠場中。6月29日(水)の練習中に負傷して全治4週間と診断されている。13試合で8ゴールのMF藤岡がチーム内得点王になる。ベテランのDF宇賀神は15試合で3ゴール。MF窪田稜と並んでチーム2位タイとなる3ゴールを挙げている。FW田中順は9試合で無得点。
アウェイのいわきFCは「4-2-2-2」。GK坂田。DF嵯峨、家泉、遠藤凌、日高大。MF宮本英、山下優、岩渕弘、山口大。FW古川大、有馬幸太郎。当初はDF星キョーワァンがスタメンだったが試合前のアップ中に怪我をしてプレー不可。代わってDF遠藤凌がスタメンで起用された。14試合で7ゴールのFW有馬幸太郎がチーム内得点王になる。MF岩渕弘は15試合で6ゴール、DF嵯峨は15試合で4ゴールを挙げている。
■ 上位対決を制したのはいわきFC注目の上位対決はFC岐阜ペースで始まったが前半8分にいわきFCのMF山口大のミドルシュートがクロスバーに直撃した。命拾いしたFC岐阜は前半17分にFW田中順のパスからMF石津が決定機を迎えたが決められず。さらに前半20分にはDF宇賀神のクロスからFW田中順がチャンスを迎えたがキーパーのGK坂田がセーブした。15節のFC今治戦(H)は0対5で大敗したFC岐阜はチャンスを作りながら決められない。
やや劣勢の展開になったいわきFCだったが前半27分にゴール前でFKのチャンスを得るとレフティのDF日高大が蹴ったボールがそのまま決まってアウェイのいわきFCが先制に成功する。左SBのDF日高大は今シーズン3ゴール目となった。前半は1対0で折り返した。後半開始からFC岐阜は元・日本代表のFW田中順を下げてFWンドカ・チャールスを投入。いわきFCはFW古川を下げてFW谷村を投入した。
追加点のゴールが欲しいいわきFCは後半26分にFKを獲得すると一連の流れからDF日高大がミドルシュートを決めて大きな追加点を奪った。DF日高大は2ゴールの活躍だった。2点を追う展開になったFC岐阜は後半44分にセットプレーの流れから途中出場したMF富樫佑のヘディングシュートが決まって1点差に迫ったが追いつくことは出来なかった。2対1で勝利したいわきFCは2連勝、FC岐阜は2連敗となった。
■ 元・日本代表のFW田中順也はこの日も不発勝てばいわきFCとの差を「7」から「4」に縮めることが出来た。FC岐阜にとっては痛恨の敗戦となった。横山監督になって最初の7試合は5勝2分け。快進撃を見せて上位陣に肉薄したがホームで2連敗。自動昇格が遠ざかる痛すぎる連敗になった。15節のFC今治戦(H)は5失点して敗れたので早く気持ちを切り替えたかったが悪い流れは変わっておらず。次の17節の北九州戦(A)が折り返しの試合になる。
前半27分にFKで先制ゴールを許したがその前にあった2つの決定機を生かせなかったのが響いた。選手層の厚いチームなので攻撃的なポジションはいろいろな選択肢があるがFW田中順になかなかゴールが生まれない。10試合目の出場だったがまだ無得点になる。ベンチにはFWンドカ・チャールス、MF富樫佑、MF村田透、MF窪田稜が控えていたことを考えると「スタメン選びが適切ではなかった。」と言える。
この日も1トップの位置で起用されたがFW田中順はCF(ストライカー)というよりはアタッカー系の選手である。正確な左足を持っているのでアシスト能力も高い。下がり目の位置(1.5列目)の方が良さは出しやすい。CFがやや手薄であることが横山監督の悩みの種になっているがFWンドカ・チャールスはパワーとスピードがあるので相手の立場に立って考えると「FWンドカ・チャールスの方が怖い。」と言える。
■ J3屈指の左SBと言えるDF日高大が2ゴール!昇格1年目ながら上位争いに参加しているいわきFCにとっては大きな勝利となった。土曜日の試合で首位の鹿児島が勝利しているので絶対に負けられない試合だった。首位の鹿児島と2位のいわきFCの差は「1」のままで変わらず。昇格争いは松本山雅と富山を加えた上位4チームが中心になっている。実績のある選手をたくさん擁しているFC岐阜が浮上してきたタイミングで自ら叩けたのも非常に大きい。
シュート数はFC岐阜が11本、いわきFCは7本だけ。チャンスの数はあまり多くなかったが左SBのDF日高大がヒーローになった。これで16試合で4ゴール4アシスト。右SBのDF嵯峨も全く同じ16試合で4ゴール4アシストとなる。左右のSBがこれだけゴールに絡めるチームは近年のJリーグでは極めて珍しい。両SBの高い攻撃力はいわきFCの大きな武器になっている。厚みのある攻撃を続けることが出来る。
DF日高大はJリーグ初挑戦となるがJFLで過去に3度もベストイレブンに選ばれている。2017年と2018年はHonda FCでも活躍した。突出したスピードを持っているが左足のキックは精度が高くて威力もある。「J3を代表する左SBになった。」と言える。4学年下となるDF嵯峨の方が注目を集めているがDF日高大もサイドバックとしての能力は相当に高い。オフの移籍市場で大きな注目が集まるのは間違いない。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月7日)
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