■ J3の第15節J3の第15節。7勝4敗3分けで勝ち点「24」のFC岐阜はホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC今治と対戦した。FC今治は6勝5敗3分けで勝ち点「21」。FC岐阜は5位、FC今治は8位に位置するがここに来て上位陣の勝ち点が伸び悩んでいるのでその差は縮まりつつある。大きく出遅れたFC岐阜だったが横山監督になってからは7試合で5勝2分けと絶好調。2位のいわきFCとの差は「4」となった。
ホームのFC岐阜は「4-2-2-2」。GK松本。DF宇賀神、フレイレ、三国スティビアエブス、橋本和。MF本田拓、庄司、窪田稜、ンドカ・チャールス。FW田中順、藤岡。6月14日(火)にJ2の水戸から加入したDF三国スティビアエブスは移籍後初スタメンとなった。MF柏木はベンチ外。MF本田拓がボランチでスタメン出場。12試合で8ゴールを挙げているFW藤岡がチーム内得点王になる。J3の得点王の中心になっている。
対するアウェイのFC今治は「4-2-2-2」。GK茂木秀。DF野口航、安藤智、照山、上原拓。MF山田貴、楠美、インディオ、近藤高。FW千葉寛、中川風。こちらは14試合で4ゴールのFW中川風がチーム内得点王になる。FC岐阜でプレーした経験のあるMF島村拓はベンチスタート。13試合で無得点のMFインディオには移籍後初ゴールの期待がかかる。195センチのGK茂木秀は加入して3試合連続スタメンとなった。
■ アウェイのFC今治がゴールラッシュ!試合はFC岐阜ペースで進んでいく。立ち上がりからセットプレーをたくさん獲得して自慢の高さを生かしてチャンスを作りかけた。序盤からたくさんのCKを献上したFC今治は苦しい流れだったが前半11分にカウンターから持ち運んだMFインディオが決めてアウェイのFC今治が先制に成功する。MFインディオはようやくの移籍後初ゴールとなった。さらに前半14分にCKを獲得するとDF安藤智が決めて大きな追加点を奪った。
2点を追うFC岐阜はその後もたくさんのCKを獲得したが前半47分のMF窪田稜のシュートはオフサイド。前半は2対0とFC今治がリードして折り返した。後半も立ち上がりはFC岐阜ペースだったが後半12分にFC今治がCKを獲得するとこぼれ球をFW中川風が押し込んで3点目。直後の後半14分にもカウンターからFW中川風が決めて4点目を奪った。FW中川風は2ゴールの大活躍だった。今シーズン6ゴール目となった。
勢いの止まらないFC今治は後半30分にもMF島村拓のパスを起点に途中投入された高卒2年目のFW高瀬太が決めて5点目。5対0で大勝したFC今治はアウェイで大きな勝ち点「3」を獲得した。敗れたFC岐阜はクラブ新となる7試合負けなし中だったが5月4日(水)以来なのでほぼ2か月ぶりの敗戦となった。7勝5敗3分けで勝ち点「24」となったFC今治は昇格争いに参戦してきた。FC今治は3試合負けなしとなった。
■ たくさんあったCKのチャンスを生かせず。監督が交代して息を吹き返したFC岐阜の無敗記録がどこまで続くのか?は当面の注目点だったがここでストップとなった。開幕から大きく出遅れたのでできる限り無敗記録を伸ばしたかったがこの日はネットを揺らしたシュートが2度もオフサイドと判定されるなど運もなかった。次節は上位のいわきFCとの直接対決になるが嫌な流れで大事な試合を迎えることになった。早く気持ちを切り替えないといけない。
14節の宮崎戦(A)に続いて前半の早い段階で先制ゴールを許したがすぐに2点目を奪われたのが痛かった。3点目と4点目も後半12分と後半14分の失点なので「失点した直後のプレー」が良くなかった。セットプレーを生かせなかったのも悔やまれる。試合を通して13回もCKを獲得したがそのうちの11回は前半に獲得している。前半はFC岐阜がセットプレーを獲得するシーンが非常に多かったがシュートは4本のみだった。
J3の中では屈指の高さを持ったチームなので普段の試合はセットプレーが威力を発揮する。高さに関してはJリーグ屈指と言えるがこの日の対戦相手のFC今治には195センチのGK茂木秀、190センチのDF安藤智がいる。特にDF安藤智に跳ね返される場面は多かった。J3で対戦する相手の中でFC今治ほどの高さを持つチームはほとんどないが単純にゴール前に上げるだけでなくひと工夫があっても良かった。
■ MFインディオにようやくのJリーグ初ゴール若い選手が多いFC今治にとっては価値のある大勝となった。1試合で5ゴールというのはJリーグに昇格してからは初。過去の最多ゴール数は「4」だった。先のとおり、前半はたくさんのCKを献上したがFC今治がカウンターでチャンスを作る場面も多かった。あれだけCKを獲得されながらも前半のシュート数はFC今治が5本、FC岐阜が4本だったのでFC今治が上回った。決定機の数もFC今治の方が多かった。
MFインディオやMF近藤高などは打開力があるのでいい形でボールを奪えた時あるいはクリアボールが運良く味方につながったときはチャンスになる。これまでたくさんのシュートを放ちながらなかなか初ゴールが生まれなかったMFインディオにとってはようやくのJリーグ初ゴールとなったが技術と強さを併せ持った選手なので「打開力はJ3屈指」と言える。「ケチャドバなるか!?」が次の注目点になる。
好調なFC岐阜の攻撃陣を無失点に抑えた守備陣は自信になっただろう。DF安藤智はCKから2点目のゴールを奪ったが高さと強さはJ3の中ではトップクラスである。ビルドアップに難があるのでその点は改善ポイントと言えるがこれだけの高さと強さを持った大型CBは貴重。J3の中では絶対的な武器になる。C大阪からの期限付き移籍となるGK茂木秀は3試合目だったがここまで1失点のみ。彼の高さも武器になっている。
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▼ 動画の投稿日 (2022年6月9日)
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