■ 「ありがとうサービス. 夢スタジアム」に行くのは初めてFC今治のホームである「ありがとうサービス. 夢スタジアム」は2017年の9月に行われたJFLのヴェルスパ大分との対戦がこけら落としとなった。収容人数は5,030人なのでコンパクトなスタジアムになる。バックスタンドがない点が大きな特徴になる。観客席は全て山の斜面を削って作られており、総工費は破格の3億円となる。ピッチまでの距離は当然のことながら近くで「臨場感のあるスタジアム」である。
ただ、これ以上の増設は難しくてJ1やJ2のライセンス基準を満たすのは困難。ということですぐ近くの空き地に新スタジアムを建設中。「里山スタジアム」と呼ばれている。収容人数はひとまず6,000人となるがクラブ規模が大きくなった場合は改築工事を行って、その都度、クラブ規模に適したスタジアムにバージョンアップされる予定になっている。来シーズン(=2023年)からこちらを使用する予定になっている。
「ありがとうサービス. 夢スタジアム」に行ったことはなかった。「FC今治がホームスタジアムとして使用するのは今シーズン限り」なので是非とも一度は行っておきたかった。今回、このタイミングで行くことが出来たのは本当に良かった。愛媛FCのサポーターもたくさん来場していたがグルメスタジアムはかなり充実している。今回、選択したのは今治名物でB級グルメの焼豚玉子飯。想像していた以上に美味しかった。
入手したチケットはゴール裏(北側)だったが「伊予決戦」で愛媛FCのサポーターがたくさん来場することが想定されたので通常の試合とは違った座席配置になったようだ。ゴール裏の前方のエリアは一帯がアウェイ席になって、その後ろのエリアは一帯がホーム側。試合前の時点では「トラブルが起こるのでは?」と心配されていたが特に大きな問題は発生しなかった模様。ピリピリムードはほぼ無かったと言える。
#9 スタジアムの正面あたり

#10 ようきたね
#11 FC今治の選手紹介

#12 子供たちのためのイベント
■ 最初の「伊予決戦」を制したのは・・・。歴史的な一戦は雨の降る中で行われた。ありがとうサービス. 夢スタジアムは屋根がないのでサポーターはびしょ濡れになる。ほとんど全てのJリーグのスタジアムには雨宿りをする場所があるがこのスタジアムは特殊である。豪雨になっても避難できる場所がないのは辛い。特に前半は相当に強い雨が降り続いたのでハーフタイムで観戦を断念して帰宅したサポーターは多かった。大雨になったのは残念だった。
試合の前半はどちらもそこまでチャンスを作れなかったが前半終了間際にFC今治がセットプレーの流れからチャンスを作ると最後は攻撃参加した190センチのDF安藤智が押し込んで前半の終了間際にFC今治が先制に成功する。後半32分には地元出身のMF近藤高がドリブルで仕掛けてからシュート。これが相手選手に当たってコースが変わってゴールイン。FC今治は大きな追加点を奪った。FW近藤高は3ゴール目。
後半34分には途中出場したFW高瀬太が持ち味であるスピードで相手を振り切ってからシュートを放ったがキーパーにセーブされる。3点目は奪えなかったが2対0で勝利したFC今治が最初の「伊予決戦」を制した。FC今治は14本のシュートを放ったが愛媛FCは6本のみ。愛媛FCにとっては悔しい結果になった。愛媛FCのホームのニンジニアスタジアムでの「伊予決戦」は9月10日(土)に予定されている。リベンジしたい。
#13 今治名物の焼豚玉子飯(その1)

#14 今治名物の焼豚玉子飯(その2)

#15 里山スタジアム (完成写真)

#16 簡易トイレ (その1)

#17 簡易トイレ (その2)
■ 熱くなりがちなダービーだが・・・。ということで雨の中で行われた「初の伊予決戦」は2対0でFC今治が勝利した。入場者数は3,948人。同スタジアムの収容人数は5,030人。こけら落としとなった2017年9月のヴェルスパ大分戦は5,241人の観衆を集めている。チケットはソールドアウトだったが雨ということもあって端から来場を見送った人は少なくなかったと思われる。ただ、それでも観客席は混雑しており、盛り上がり具合はかなりのレベルだった。
前述のとおり、同スタジアムに行くのは初めてだったが総工費が3億円とは思えないほどいいスタジアムである。屋根がなくてバックスタンドもないのでかなり簡素なスタジアムではあるがピッチまでの距離は近くて臨場感はある。愛媛FCのサポーターもたくさん来場したが愛媛FCのサポーターにとっては悔しい結果になった。7試合負けなし中。開幕当初と比べるとチーム状態は上がっていたが勢いは削がれた。
先のとおり、北側のゴール裏は前方に愛媛FCのサポーター用の席があって、後方がFC今治のサポーター用の席だった。多数のアウェイサポーターの来場が予想された「伊予決戦」に合わせて普段とは違った座席配置になったがざっと見た限りではサポーター間の大きなトラブルはなかった。もちろん、ゼロではなかったと思うが、サポーター同士が言い争ったり、相手方へのブーイングが発生する様子は確認できなかった。
熱くなりがちな大阪ダービーや横浜ダービーや東京ダービーなどでこういう座席配置になったら揉めに揉めたと思うが至って平和だった。本気でバチバチやりあうだけでなく、ダービーを盛り上げるためにプロレス的に煽り合うケースも少なくないが「伊予決戦」はかなり平和なダービーだった。規模の小さい2チームが不必要に敵対し合ってもあまりプラスにはならない。むしろ、マイナスに作用することの方が多い。
「両チームとも応援している。」、「FC今治と愛媛FCの両方に頑張ってほしい。」という県民が大半だと思うので必要以上に敵対心を煽って一般市民から白い目で見られるのはあまり宜しくない。令和の時代になって平成時代とは異なる価値観が生まれているが「過度に熱くなり過ぎずに共存共栄を図る。」というのは悪くない。むしろ、両チームならびに愛媛県ならびに愛媛県民には合っているのではないか?と考える。
#18 客席に向かう階段

#19 スタジアム内の座席

#20 「ボール注意」

#21 丘にある広告

#22 キックオフ直前 (その1)

#23 キックオフ直前 (その2)

#24 キックオフ直前 (その3)

#25 雨の中の試合

#26 シャトルバス乗り場 (イオン)

→ 2022/06/17 【FC今治×愛媛FC】 「初の伊予決戦」を観に行った。平和なダービーだった。 (生観戦記) (前編)
→ 2022/06/18 【FC今治×愛媛FC】 「初の伊予決戦」を観に行った。平和なダービーだった。 (生観戦記) (後編)
▼ 動画の投稿日 (2022年6月9日)
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