■ J3の第10節J3の第10節。 5勝1敗3分けで勝ち点「18」の松本山雅はホームのサンプロ・アルウィンでFC今治と対戦した。FC今治は4勝3敗2分けで勝ち点「14」。8位に位置する。降格1年目の松本山雅はここまで1敗のみ。順調なスタートを切った。昇格3年目のFC今治もここまでまずまずの成績を残しているがFC今治は9試合で6ゴールのみ。得点力不足に苦しんでいる。一方の松本山雅は9試合で15ゴールを奪っている。
ホームの松本山雅は「3-1-4-2」。GKビクトル。DF宮部、大野佑、常田。MF前貴之、下川陽、外山。住田将、菊井悠。FW小松蓮、榎本樹。9試合で6ゴールを挙げているFW横山歩がU-19日本代表に選ばれてモーリス・レベロ・トーナメントに参加するので欠場。FW小松蓮とFW榎本樹の2トップとなった。FW小松蓮は6試合で2ゴール、FW榎本樹は8試合で1ゴールを挙げている。FWルカオがベンチに入った。
アウェイのFC今治は「4-1-4-1」。GK岡田。DF野口航、安藤智、飯泉、上原拓。MF楠美、山田貴、島村拓。FWインディオ、中川風、近藤高。5月23日(月)に清水から育成型期限付き移籍で獲得した18歳のFW千葉寛がさっそくベンチ入り。ユース時代は年代別の日本代表としても活躍してきた。同じく5月26日(木)に期限付き移籍で獲得した195センチのGK茂木秀(水戸)はベンチ外。デビューはお預けとなった。
■ MF菊井悠のJリーグ初ゴールが決勝点に・・・。試合は前半10分に松本山雅のキーパーのGKビクトルがロングキックを蹴ると風に乗ったボールがそのままFW榎本樹のところに渡る。キーパーと1対1の決定機を迎えたFW榎本樹が冷静に流し込んで松本山雅が先制に成功する。FW榎本樹は今シーズン2ゴール目となった。DF飯泉が競りに行ったがやや目測を誤って後ろに流れてしまった。MF楠美やDF上原拓なども空いたスペースをカバーすることはできなかった。
先制されたFC今治だったが前半19分に相手CBのDF常田のスリップからチャンスを作る。最初のカウンターは完結しなかったがこぼれ球をつなぐとFW近藤高の鋭い縦パスを受けたFW中川風がコース隅にシュートを決めて1対1の同点に追いついた。3トップの中央でプレーするFW中川風は今シーズン4ゴール目となった。ここまでのFC今治の総得点は「7」なので総得点の半分以上をFW中川風が決めていることになる。
追いつかれた松本山雅だったが前半38分に相手CBのDF安藤智のボールコントロールのミスからチャンスを作ると大卒ルーキーのMF菊井がドリブルで持ち運んでから自ら決めて2対1と勝ち越しに成功する。MF菊井悠は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。後半はどちらもゴールを奪えず。結局、2対1で逃げ切った松本山雅が今シーズン6勝目を挙げた。今シーズンのJ3の上位争いはレベルが高いがひとまず3位に浮上した。
■ 松本山雅は7試合負けなし「1年でのJ2復帰」を目指す松本山雅は7試合負けなしとなった。ここ7試合の成績は4勝3分けとなったが安定した戦いを続けている。殊勲の決勝ゴールを決めたのは大卒ルーキーのMF菊井だったが相手のミスを見逃すことなくしっかりとゴールに結びつけた。大卒1年目ながらここまで攻撃の中心として活躍しているがなかなか初ゴールは生まれず。シュートを外す場面が目立っていたがようやく初ゴールが生まれた。
野球の名門として知られる大阪桐蔭高から流通経済大に進学して松本山雅に加入したが攻撃の部分では何でもできるオールラウンダーである。「大学の先輩にあたるMF江坂(浦和)に似ている。」という評価もあるがMF菊井悠はトリッキーなプレーもできる。攻撃の部分でアクセントになれる選手である。今シーズンの松本山雅はFW横山歩を筆頭に若手の台頭が目立つがMF菊井悠も中心としてチームを支えている。
先制ゴールを決めたのも若手のFW榎本樹だったがGKビクトルからのロングパスが結果的にはアシストになった。キーパーの選手にアシストが記録されるのはかなり珍しいがうまく風に乗った模様。FC今治の選手は対応しきれなかった。FW榎本樹が完全に抜け出してキーパーと1対1の決定機を迎えたが冷静に流し込んだ。代表に召集されたFW横山歩を欠く中、堅守のFC今治に勝てたことは自信になるだろう。
■ 9試合で計31本のシュートを放っているが・・・。敗れたFC今治は2連敗となった。今シーズンのJ3は上位に位置するチームがなかなか負けない。「かつてないほどハイレベルな上位争いになっている。」と言えるがFC今治は踏ん張りどころを迎えている。次節はいよいよ愛媛FCとのダービーマッチになる。「伊予決戦」という名称が付けられたがすでにチケットは完売済み。クラブ史上2度目の満員になるのは確実となったが良くない流れをダービーで断ち切りたい。
失点シーンはどちらも勿体なかった。1失点目は単純なロングボールから。2失点目はCBのDF安藤智のボールコントロールのミスがきっかけになった。FC今治も中央の守備はまずまず堅いので流れの中で危ないシーンを作られる場面はほとんどなかったが「2失点とも防ぐことのできる失点だった。」と言える。ここ5試合でわずか1失点のみだったので守備陣は奮闘していたがミス絡みの失点になったのは悔やまれる。
攻撃陣は好調のFW中川風が同点ゴールを決めたが追いついた後、前半27分の逆転の絶好のチャンスでFWインディオがシュートを外してしまった。相手のペナルティエリア内でボールを奪うことに成功したので決めないといけないシュートだったと言える。3トップの右でプレーするFWインディオはフィジカルが強くて技術も高い。打開力はJ3の中でも屈指といえるがここまでは絶望的にシュートが入らない。
「Football LAB」を見ると9試合で666分のプレー時間を得て31本のシュートを放っている。「90分あたりのシュート数」は4.19本なので相当なペースでシュートを放っているが初ゴールが生まれない。10試合でわずか7得点と得点力不足に苦しんでいる最大の要因は「FWインディオのシュートが決まらない点」になるが逆の視点から考えると彼のシュートがそれなりに決まるようになればJ2昇格が夢ではなくなる。
▼ 動画の投稿日 (2022年5月19日)
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