■ J1の第19節J1の第19節。6勝3敗9分けで勝ち点「27」のサガン鳥栖はホームの駅前不動産スタジアムで2勝11敗5分けで勝ち点「11」のヴィッセル神戸と対戦した。鳥栖は6位、神戸は18位に位置する。降格の危機を迎えている神戸は6月29日(水)にロティーナ監督との契約を解除して強化部スタッフだった吉田孝行氏が監督に就任した。吉田孝行監督は3度目の神戸の監督就任となる。2021年の序盤戦はJ2の長崎を指揮した。
ホームの鳥栖は「3-1-4-2」。GK朴一圭。DF島川、田代雅、ジエゴ。MF藤田直、福田晃、小泉慶、中野嘉、岩崎。FW垣田、本田風。右WBのMF飯野は6月29日(水)に対戦相手の神戸への完全移籍が発表されており、3試合連続で欠場となった。18節のFC東京戦(H)は5対0で大勝したが途中出場ながら2ゴールを挙げたFW垣田がスタメン出場。同じく途中出場でゴールを決めたFW本田風もスタメンで起用された。
アウェイの神戸は「4-2-3-1」。GK飯倉。DF山川哲、菊池流、小林友、酒井高。MF山口蛍、橋本拳、小田、イニエスタ、汰木。FW武藤嘉。監督が代わって最初の試合になるがキーパーはGK前川がベンチスタート。GK飯倉が起用された。6月末までの契約だったMF橋本拳は契約延長が決定。代表復帰を目指すFW大迫はベンチスタートになった。U-21日本代表候補で若手ドリブラーのMF小田がスタメンに抜擢された。
■ 2ゴールを挙げたFW武藤嘉紀試合の前半はどちらかというと鳥栖ペースになった。鳥栖がボールを保持して攻め込む展開になった。前半26分にはセットプレーの流れからFW本田風が得意のミドルシュートで相手ゴールを脅かした。なかなかチャンスを作れない神戸は前半38分にMF山口蛍のクロスからFW武藤嘉がヘディングシュートを放ったが前半のチャンスはこのシーンくらい。鳥栖は前半40分にCKからDFジエゴが惜しいシュートを放った。
0対0で迎えた後半は一転して神戸ペースとなる。後半4分にMFイニエスタがドリブルからシュートを放った。後半9分にはMF汰木、後半24分にはMF橋本拳が惜しいシュートを放った。優勢に試合を進めた神戸は後半34分に右SBのDF山川哲のクロスからFW武藤嘉がヘディングシュートを決めてようやく先制に成功した。FW武藤嘉はチーム最多の今シーズン4ゴール目となった。DF山川哲のクロスも良かった。
さらに後半46分にも途中出場したMF佐々木大樹のクロスからFW武藤嘉がヘディングシュートを決めて追加点を奪った。FW武藤嘉は2ゴールを挙げる活躍だった。2対0で勝利した神戸は3試合ぶりに勝ち点「3」を獲得。勝ち点「14」となった。13節の鳥栖戦(H)も4対0で大勝しているので上位争いをしている鳥栖を相手にダブル達成となった。鳥栖はここ7試合は2勝3敗2分け。一時と比べると勢いは落ちている。
■ 次節は清水との裏・天王山に・・・。監督が交代して逆転での「J1残留」を目指す神戸は吉田孝行監督の初陣だったが勝利で飾った。2005年~2019年の15年間のJ1で18節を終えた時点で勝ち点「11」以下だったチームがJ1に残留したのは3例だけ。2008年の千葉、2017年の広島、2018年の名古屋のみとなる。2008年の千葉の残留は「奇跡の残留」と言われているがこの年の千葉は18節を終えた時点では2勝12敗4分けで勝ち点「10」だった。
「J1残留」のためにはどこかのタイミングで大型連勝をしないといけないが次の20節は清水戦(H)、その次の21節は磐田戦(A)になる。清水ならびに磐田は残留争いに巻き込まれており、神戸にとってはターゲットの1つになる。J1は今節から3連戦になるが静岡勢との2試合は神戸にとって重要な試合になる。残留争いの行方を大きく左右する2試合になる。特に17位の清水との試合は「裏・天王山」になる。
2ゴールを挙げたFW武藤嘉がチームを救ったが後半28分に途中投入されたFW大迫がキーになった。的確なキープで攻撃の基点になった。FW武藤嘉が攻撃のキーマンなので彼を最大限に生かさないといけないがMFイニエスタとFW大迫をどう使うのか?がポイントになる。「38歳のMFイニエスタは適度に休ませながら起用することをクラブは望んでいる。」と報道されているがこの日は後半40分までプレーした。
■ 暑さの影響なのか、後半に失速・・・。敗れた鳥栖は18節の試合でFC東京に5対0で大勝した勢いを持続させることは出来ず。最下位の神戸を相手にホームで不覚を取った。先のとおり、前半の流れは決して悪くなかったが後半になると神戸に攻め込まれるようになった。暑さの影響なのか、鳥栖の選手の動きは落ちてしまったが「J1屈指の運動量の多さ」が最大の武器の1つになる鳥栖が暑い時期をどう乗り切るのか?は注目ポイントに挙げられる。
シュートはわずか4本のみだったがCFのFW垣田のところにボールが収まらなかった。FW宮代はベンチ外だったのでCF系の選手はFW垣田のみ。出来の良くないFW垣田は90分プレーしたが「フォワード登録の控え」はゼロ。流れを変えたいときに投入できるカードがやや不足しており、MF堀米勇、MF荒木駿、MF湯澤洋、MF菊地泰はいずれもアタッカー系の選手になる。先制された後もギアチェンジできなかった。
「MF飯野が抜けた穴をどう埋めるのか?」も当面の注目点になる。これで3試合連続で欠場となった。17節と18節はMF原田亘が起用されて今節はMF中野嘉が起用されたが攻撃の基点になれたMF飯野の穴を埋める作業は簡単なことではない。左利きではあるが右SB/WBでもプレー可能なU-19日本代表のDF中野伸も控えているが夏の補強で即戦力の右SB/WBを獲得する可能性もある。鳥栖はどう動くか?
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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