■ 降格組の4チームの成績は好対照J2は第12節が終了したがJ1からJ2に降格した4チームは対照的な成績になっている。順調に勝ち点を積み上げているのは横浜FCと仙台になる。横浜FCは8勝4分けで負けなし。首位を走っている。独走態勢に入りつつある。仙台も2位と好調。7勝3敗2分けで勝ち点「23」を獲得している。首位の横浜FCとの差は「5」。11節と12節は仙台が2連勝したのに対して横浜FCは2引き分け。その差は一気に縮まった。
対して徳島と大分は苦戦を強いられている。下平監督が就任した大分は開幕から5試合勝ちなしと出遅れた。6節からの5試合は4勝1敗と勝ち点を積み上げたが11節は敗れて12節はドロー。ホーム2連戦で勝ち点「1」にとどまったのは痛恨だった。4勝4敗4分けで勝ち点「16」。13位と苦しんでいる。徳島も2勝2敗8分け。引き分けの多さは記録的である。7失点というのはJ2最少になるが勝ちきれない試合が目立つ。
「横浜FCならびに仙台」と「徳島ならびに大分」は好対照な序盤戦になったが少なからずルヴァン杯の影響はあると考えられる。横浜FCと仙台はルヴァン杯に出場していないが徳島と大分はルヴァン杯に参加している。ルヴァン杯は5節が終了したが徳島と大分は他のJ2のクラブと比較して5試合も多くの公式戦を戦っている。「2ヶ月ちょっとの期間で公式戦を計17試合戦う。」というのはなかなかハードである。
しかも、大分は開幕前にコロナの感染者が出て水戸との開幕戦とルヴァン杯の1節は延期になった。徳島よりもさらに大変な日程になったが「もともと試合数の多いJ2のクラブがルヴァン杯に参加する。」というのは大きな負担になる。ルヴァン杯のGLに参加するクラブ数を「16」にするためにJ2から2チームが借り出される形になっているがJ2勢の日程はハードになる。『ルヴァン杯は罰ゲーム』という声も聞こえてくる。