■ 高校サッカー界のスター選手J1のクラブはルヴァン杯を含めると2022年になってからここまで5試合ほどの公式戦を戦っているが「若手の躍動が目立つ序盤戦になっている。」と言える。若手プレーヤーの中で最もクローズアップされているのはやはりMF松木玖(FC東京)になる。高校サッカー界のスター選手は開幕から「4-1-2-3」のインサイドハーフの位置でレギュラーポジションを獲得しており、18歳とは思えない堂々としたプレーを見せている。
180センチと日本人の中盤の選手としてはサイズに恵まれており、フィジカルの強さも高校生レベルではなかった。即戦力として活躍できる可能性は高かったが18歳の選手が選手層の厚いFC東京で定位置を確保しているというのは驚きである。まだゴールやアシストといった分かりやすい結果は出ていないが走行距離も多くて早くも欠かせない戦力になった。スペイン人のアルベル監督からはたくさんのことを学ぶだろう。
MF松木玖は青森山田高の1年生の頃から広く名前を知られるスーパースター候補だったがここ数週間のうちに一気に知名度が上がって日本サッカー界の期待の星になったのは17歳のFW北野颯(C大阪)になる。開幕直前に2種登録をされてJ1の試合で出場できる権利を得たがJ1の開幕戦でデビューを果たすとルヴァン杯の2節の鹿島戦(A)では鮮やかなボールタッチから決勝ゴールを記録。強烈なインパクトを残した。
「桜のワンダーボーイ」というニックネームも定着しつつあるが「元祖・ワンダーボーイ」というと元・イングランド代表のFWオーウェンになる。18歳の時に出場したフランスW杯の決勝Tの1回戦のアルゼンチン戦で見せたドリブル突破からのゴールはもはや伝説になっているがスピードがあって繊細なタッチが出来る点は同じである。FW北野颯のもう1つの大きな武器は「クレバーな守備が出来るところ」である。