■ J2の第2節J2の第2節。開幕戦はホームでFC琉球と対戦してスコアレスドローだった町田ゼルビアはホームの町田市立陸上競技場で昇格チームのいわてグルージャ盛岡と対戦した。J2初挑戦となる岩手は開幕戦はアウェイの千葉戦だったがMF宮市剛が決勝ゴールを決めて1対0で勝利。最高のスタートを切った。両チームが対戦するのはともにJ3所属だった2015年以来。このシーズンは町田が2位となってJ2復帰を果たした。
ホームの町田は「4-2-2-2」。GK福井。DF奥山、深津、高橋祥、翁長。MF高江、佐野海、平戸、山口一。FWドゥドゥ、長谷川アーリアジャスール。無得点だった開幕戦のスタメンからMF太田修とFW中島裕が外れてFWドゥドゥとMF山口一がスタメンで起用された。開幕直前に電撃加入したFWヴィニシウス・アラウージョはこの日もベンチ外。サブには高卒ルーキーでU-19日本代表のGKバーンズ・アントンが入った。
対するアウェイの岩手は「3-4-2-1」。GK松山。DF牟田、甲斐、戸根。MF脇本、小松駿、宮市剛、中村太、加々美、中野雅。FWブレンネル。パリ世代の守護神のGK野澤大志ブランドンはベンチ外。代わって大卒2年目のGK松山がJリーグ初出場となった。2021年に桃山学院大から岩手に加入している。FC東京から加入したベテランのGK阿部はベンチスタート。新加入のMF中村充もベンチスタートになった。
■ 1対0で勝利した町田が今シーズン初勝利試合は町田ペースで進んでいく。前半23分に右サイドを抜け出したボランチのMF佐野海の折り返しからFWドゥドゥに決定機が訪れたがシュートはクリーンヒットせず。攻め込みながらなかなか先制ゴールを奪えない町田だったが前半45分にMF平戸がドリブルで相手をかわしてからシュート。これが相手のハンドを誘ってPKを獲得。MF平戸が決めてホームの町田が先制に成功する。前半は1対0で折り返した。
後半開始から岩手はMF中野雅とMF加々美を下げてMF和田昌とMF桐を投入。シャドーの位置でプレーする2人を入れ替えた。大卒ルーキーのMF桐のドリブルからチャンスを作りかけたが町田は移籍後初スタメンのMF山口一が積極的なプレーを見せた。MF山口一は後半5分に大チャンスを迎えたがキーパーに阻止される。岩手は後半12分にボランチのMF小松駿を下げてベテランのテクニシャンのMF中村充を投入する。
後半24分と後半37分にMF中村充がミドルシュートを放ったが枠に飛ばすことはできず。町田は追加点のゴールこそ奪えなかったが岩手のシュートはわずか2本のみ。危ないシーンはほとんどなかったので「スコア以上の完勝だった。」と言える。町田はホーム2連戦スタートだったが1勝1分けとなった。敗れた岩手は初黒星。1勝1敗となった。J2は2節が終了したが全勝チームは早くも横浜FCの1チームだけとなった。
■ ほぼ危なげなく逃げ切った。町田は追加点のゴールこそ奪えなかったが危なげなく逃げ切った。2試合を終えて1得点/0失点。2節を終えた時点で失点ゼロというのはJ2の中では町田と金沢と群馬の3チームだけとなる。守備的なポジションの新戦力で出場機会を得ているのは左SBのDF翁長のみ。顔ぶれはほとんど変わっていないが安定した守備を見せている。今シーズンも37歳になった大ベテランのDF深津が最終ラインを支えている。
攻撃陣はここまでの2試合でPKによる1ゴールのみ。活発とは言えないがシュートはたくさん打てている。特徴を持った選手が増えたので「攻撃力はJ2で上位クラス」と言える。MF吉尾はレンタルバックとなったがFWヴィニシウス・アラウージョが加入してカバーに成功。前の4人の組み合わせはたくさんあるが攻撃陣の中でスタメン確実と言えるのはMF平戸のみ。あとの3人は調子の良し悪しで決められるだろう。
FWヴィニシウス・アラウージョがプレーできる状態になったらさらに面白い攻撃陣になるがWボランチもMF高江とMF佐野海でほぼ固定されているのでボランチならびに最終ラインは安定感がある。「悲願のJ1初昇格のためには攻撃陣がキー」と言える。決勝のPKを決めたのはMF平戸だったがPKを得たプレーは非常に良かった。ドリブルが得意な選手ではないが仕掛けたことで相手のハンドを誘うことが出来た。
タレントが増えてポポヴィッチ体制の初年度などと比べるとMF平戸にかかる負担は大きく減っているがそれでも攻撃の中心としてたくさんのゴールとアシストを積み上げることが期待される。FWヴィニシウス・アラウージョが加入してMF吉尾が抜けたことを考えると今シーズンは2列目での起用がほとんどになると思うが10ゴール10アシストというのは十分にクリアできる数字である。本人も今年の目標に掲げている。
■ 大卒1年目でJリーグ初出場となったMF桐敗れた岩手は初黒星を喫した。開幕の千葉戦(A)はFWブレンネルを中心とした攻撃もうまく機能したがこの日はシュートが2本のみ。決定機はほとんど作れなかった。FWブレンネルはJ2でも猛威を奮う可能性が高いので「2シャドーを誰と誰にするのか?」が目下の注目点になるがスタメン起用されたMF加々美とMF中野雅の2シャドーは機能せず。2021年に攻撃の中心として活躍したMF加々美はJ2では力を出せていない。
後半開始からMF和田昌とMF桐が出場。2シャドーを入れ替えたが大卒1年目でJリーグ初出場となったMF桐は何度かいいプレーを見せた。164センチなのでサイズには恵まれていないがスピードがあってドリブルが武器となる。キレもあるのでアタッカーとしては面白いと言える。左足のキックも大きな武器となるのでプロ1年目から2シャドーのポジション争いに加わる可能性は高い。Jリーグでは珍しい立教大の出身になる。
大卒2年目のGK松山もJリーグデビューを飾ったが素晴らしいプレーを見せた。PKは決められてしまったが何度も好セーブを見せた。「100点満点のデビュー戦になった。」と言える。阪南大出身で同じく大卒ルーキーのMF奥山洋もJリーグのデビュー戦を果たしたが秋田監督は積極的に若手プレーヤーを起用している。オフに8人もの大学生を獲得しているが1年目から即戦力になる選手が出てくることが期待される。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月9日)
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