■ J2で2番目に平均年齢が低かったロアッソ熊本2021年のJ3を制して4年ぶりのJ2復帰を果たした熊本は長いJ3生活の中でメンバーは大きく入れ替わった。主力の中でJ2を経験しているのはGK佐藤優、DF黒木晃、MF上村周など数名のみ。大半の選手はJ2未経験となる。J3での実績しかない選手 or ルーキーが中心になるので「どこまでやれるのか?」を予想するのはかなり難しいが開幕戦はアウェイで山口と対戦してドロー。先制された後に同点ゴールを奪った。
右サイドを突破したFWターレスのグラウンダーのクロスからFW高橋利がゴールを奪ったが開幕戦の平均年齢は24.18歳。これはJ2の20クラブの中では23.25歳の横浜FCに次いで2番目に若かった。J2全体の平均値は25.69歳なので相当に若いメンバー構成になる。もちろん、「若ければいい。」というわけでも「ベテラン中心だからダメ」というわけでもないが若いプレーヤーの方が伸びしろが大きいのは間違いないところ。
MF河原創、FW杉山直、FWターレス、DF菅田といった若手でありながら中核を担う選手は開幕戦を見る限りでは問題なくJ2でも活躍できるだろう。スタメン出場したDF阿部海、途中出場したFW土信田とMF藤田一など大卒ルーキーの活躍にも期待できることを考えると「久々のJ2で旋風を巻き起こす可能性はある。」と言える。大木監督にとっても2019年のFC岐阜時代以来のJ2挑戦となるがリベンジのチャンスである。