■ 後半のアディショナルタイムにPKで勝ち越し ニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ2の開幕戦の横浜FC vs 大宮は乱戦になったが2対2で迎えた後半48分にFWクレーベが勝ち越しのPKを決めて3対2でホームの横浜FCが勝利した。2対0とリードしながら2対2の同点に追いつかれたので「試合運びは課題として残った。」と言えるがドローで終わりそうな雰囲気の中で途中出場したMF山下諒が突破からPKを獲得。東京Vから加入のMF山下諒は大きな戦力になるだろう。
「1年でのJ1復帰」を目指す横浜FCにとっては価値のある勝利となった。札幌の元監督の四方田氏が今シーズンから横浜FCを率いているがMF松尾、MF瀬古樹、DF袴田など生え抜きの主力がたくさん抜けた一方でFW小川航、DF亀川、MF長谷川竜也、MFハイネルなどを獲得。GKブローダーセンなど優良助っ人のほとんども残留したので有力な昇格候補の1つに挙げられているが劇的な形で勝利を手にした。
0対2から2ゴールを奪って2対2の同点に追いつきながら勝ち点「0」に終わった大宮にとっては残念な試合になったがコロナの影響で10名ほどの選手がプレーできない中、「昇格候補」に挙げられている横浜FCを相手にアウェイで勝ち点獲得まであと一歩に迫ったのは評価できる。期待の新戦力のMF矢島慎は1ゴール1アシスト。右SBのDF茂木力も1ゴール1アシスト。新加入選手が活躍できると空気は良くなる。
■ 横浜FCがPKを獲得してテンションUP ニッパツ三ツ沢球技場での試合はJ2の開幕節の10試合の中でも屈指の熱戦になったが熱戦に水を差す形になったのはDAZNで解説を務めた播戸氏になる。2018年限りでプレーヤーとしての活動は終了して翌2019年からはメディアで活躍している。もともと明るい性格なのでTV向きあるいはメディア向きの選手だったが横浜FCが後半のアディショナルタイムにPKを獲得した後の一連のコメントはプチ炎上している。
MF山下諒がエリア内で倒されてPKを獲得したが、PKが宣告された後、播戸氏はテンションがMAXになって
・「これは誰が(PKを)蹴りますか?」
・「おっと、中村俊輔がボールを取りに行ってますよ、これ。」
・「たぶん、これはクレーベとかも、ボールを取りにいくような雰囲気を見せるでしょうけど。」
・「もう(蹴るのは)中村俊輔やと!」
・「クレーベは、もう、ペナルティのとこにいますけど。」
とコメント。MF中村俊ではなくてFWクレーベが蹴ることに決まった後は
・「おっ!クレーベが蹴るんや。」
・「いやあ~、中村俊輔、蹴って欲しいな。」
・「いや、これ、サポーターも含めて全員が中村俊輔に蹴って欲しいと思っていますよ。」
などとコメントした。数分前の後半45分にMF中村俊が投入されたときから播戸氏のテンションは上がっていたが公平でかつ中立であるべき解説者としてはあまり適切ではなかった。終了間際にPKを取られて大ピンチになった大宮のサポーターはもちろん、横浜FCのサポーター、特にFWクレーベを応援しているサポーターにとってはかなり不愉快なコメントになってしまった。プチ炎上するのも致し方なしである。
■ にぎやか系の解説者の1人 播戸氏はにぎやか系の解説者である。ごく一般的な解説者とは違って試合にのめり込むタイプの解説者になる。一方で現役時代は典型的なストライカーとして活躍した選手なので「ストライカーの動き方」や「ストライカーの心理状態」を解説することに長けている。賛否両論あるタイプで「クセのある解説者」と言えるが個人的には「どちらかというと好きなタイプの解説者」である。なので余計に今回の解説は残念だった。
播戸氏は黄金世代の1人なのでMF中村俊の1つ下の学年になるがほぼ同世代である。同学年の選手あるいは同世代の選手でありながら未だに現役として頑張っている選手に対しては特別な感情を持っており、つながりも深い。肩入れしたくなる気持ちはよく分かるがやりすぎると自身の評価や評判が下がるだけでなく播戸氏に肩入れされた選手の評価や評判も(その選手は何もしていないにもかかわらず)下がってしまう。
選手もばっちりを受けることになるので各方面に迷惑をかけることになる。ここ数年でシドニー世代(1977年-1980年)やアテネ世代(1981年-1984年)の名プレーヤーがたくさん現役を引退して解説者や評論家の世界でも世代交代が進行している。このあたりの世代はW杯や五輪など世界大会で活躍してきた選手が多い。それ以前の世代とは大きく異なるので1つ1つの言葉に説得力もあるが、その分、競争は激しい。
個人的には解説者や評論家としての播戸竜二に相当に期待をしているので不用意な言動で彼の評価が下がってしまうことは非常に残念に感じる。彼のような「根っからの陽キャラ」はSNS時代では批判の対象になりやすいので注意は必要である。もちろん、今回の批判を受けておとなしくなってしまって彼の持ち味がなくなってしまったら本末転倒。全く宜しくないのでうまい具合にバランスをとらないといけない。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月15日) VIDEO ★ 現在の投票数 → 42票
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