■ 計381件の移籍が成立Jリーグの開幕が目前に迫ったが2月13日(日)に加入が発表されたFWヴィニシウス・アラウージョ(山形→町田)の移籍が「今オフにJリーグの58クラブが獲得した381人目の選手」になる。ちなみにこの数字はMF旗手(川崎F→セルティック)、FW前田大(横浜FM→セルティック)、DF瀬古(C大阪→グラスホッパー)など海外クラブに移籍した選手やFW三浦知(横浜FC→鈴鹿)のようにJFLのクラブに移籍した選手は含まず。
彼らを含めると400人を超える選手が移籍を決断したことになるが「381人/58クラブ=6.57人」。Jリーグの各クラブが今オフに獲得した選手の平均値は6.57人となるがクラブ別ではSC相模原と愛媛FCの13人が最多となる。その次は水戸で12人、3番目に多いのは京都と鳥栖と八戸で11人、C大阪や仙台や横浜FCやFC岐阜は10人となる。「このあたりのクラブは新戦力の獲得が多かった。」ということが出来る。
逆に最も少ないのは広島でゼロ。大学生や高校生を何人か獲得しているが新卒の選手以外の補強は無かった。「ゼロ人というのは極めて珍しい。」と言える。その次に少ないのは王者の川崎Fで2人だけ。その2人がMFチャナティップ(札幌)とMF瀬古樹(横浜FC)なので「ピンポイントで有力選手を獲得できた。」と言えるがこちらもオフの動きは活発ではなかった。ちなみにレンタルバックの選手はカウントしていない。
一方、「他のJリーグのクラブに移籍した選手の数」が最も多かったのは大宮で14人となる。2番目に多かったのは鳥栖で13人、その次は徳島で12人、その次は浦和と水戸で11人となる。浦和はベテラン級の選手をたくさん放出して若返りを図ったが鳥栖や徳島は単純に流出が多かった。徳島や水戸に関しては「レンタル終了となった選手」もかなり多かったがこのあたりのクラブは極めて慌ただしいオフになったと言える。
表1. クラブ別の移籍成立件数 (海外やJFLなどへの移籍ならびに引退や未定はoutに含まず。)
クラブ名 | in | out |
SC相模原 | 13 | 9 |
愛媛FC | 13 | 9 |
水戸ホーリーホック | 12 | 11 |
京都サンガ | 11 | 9 |
サガン鳥栖 | 11 | 13 |
ヴァンラーレ八戸 | 11 | 1 |
セレッソ大阪 | 10 | 8 |
ベガルタ仙台 | 10 | 6 |
横浜FC | 10 | 6 |
FC岐阜 | 10 | 6 |
浦和レッズ | 9 | 11 |
モンテディオ山形 | 9 | 9 |
大宮アルディージャ | 9 | 14 |
ツエーゲン金沢 | 9 | 4 |
徳島ヴォルティス | 9 | 12 |
FC琉球 | 9 | 6 |
FC今治 | 9 | 4 |
テゲバジャーロ宮崎 | 9 | 6 |
いわてグルージャ盛岡 | 8 | 4 |
栃木SC | 8 | 6 |
V・ファーレン長崎 | 8 | 8 |
長野パルセイロ | 8 | 3 |
カターレ富山 | 8 | 5 |
藤枝MYFC | 8 | 2 |
鹿児島ユナイテッド | 8 | 5 |
■ 年内に決まった移籍は全体の65.4%個人昇格を果たした選手は今オフも多かったが「J2やJ3のクラブから獲得した選手の数」が最も多いJ1のクラブは京都で5名となる。FW大前(群馬)、MFマルティノス(山形)、DFメンデス(甲府)、DF井上黎(岡山)などが個人昇格を果たした。次に多いのは浦和とC大阪で4名となる。浦和はMF松崎快(水戸)、GK牲川(水戸)、DF知念(FC琉球)など、C大阪はMF上門(岡山)、DF毎熊(長崎)、MF中原輝(山形)などを獲得した。
「2021年のJ2で目立った活躍を見せた有力選手を浦和とC大阪が山分けをした印象」になるが個人昇格が考えられたが元クラブに残留した選手も少なくない。FW谷口海(新潟)、MF見木友(千葉)、MF本間至(新潟)、MF平戸(町田)、MF佐野海(町田)など。FWエジガル・ジュニオ(長崎)、MFカイオ・セザール(長崎)なども残留した。個人昇格組はもちろん、残留した選手のプレーぶりにも新シーズンは注目したいところ。
移籍が発表された日にちに注目すると2021年のうちに決まったのは249名。比率は65.4%になる。年が明けてから発表された移籍は132件になる。今オフに発表された最初の移籍は12月11日 (土)に発表されたFW晴山岬(町田→FC今治)の期限付き移籍だったが2月13日(日)に発表されたFWヴィニシウス・アラウージョ(山形→町田)までの65日間で計381件の移籍が成立しているので1日当たりの件数は5.86件となる。
表2. 日にち別の移籍の成立件数
成立日 | 曜日 | J1 | J2 | J3 | 総数 |
12月11日 | (土) | 0 | 0 | 1 | 1 |
12月12日 | (日) | 0 | 0 | 0 | 0 |
12月13日 | (月) | 0 | 0 | 1 | 1 |
12月14日 | (火) | 0 | 0 | 1 | 1 |
12月15日 | (水) | 0 | 0 | 1 | 1 |
12月16日 | (木) | 0 | 1 | 1 | 2 |
12月17日 | (金) | 4 | 2 | 3 | 9 |
12月18日 | (土) | 4 | 1 | 0 | 5 |
12月19日 | (日) | 1 | 0 | 1 | 2 |
12月20日 | (月) | 2 | 1 | 3 | 6 |
12月21日 | (火) | 1 | 4 | 5 | 10 |
12月22日 | (水) | 3 | 8 | 8 | 19 |
12月23日 | (木) | 11 | 6 | 3 | 20 |
12月24日 | (金) | 3 | 7 | 9 | 19 |
12月25日 | (土) | 9 | 8 | 3 | 20 |
12月26日 | (日) | 5 | 9 | 1 | 15 |
12月27日 | (月) | 7 | 16 | 7 | 30 |
12月28日 | (火) | 9 | 14 | 10 | 33 |
12月29日 | (水) | 10 | 17 | 4 | 31 |
12月30日 | (木) | 2 | 6 | 10 | 18 |
12月31日 | (金) | 2 | 1 | 3 | 6 |
1月1日 | (土) | 2 | 3 | 0 | 5 |
1月2日 | (日) | 1 | 0 | 0 | 1 |
1月3日 | (月) | 1 | 0 | 1 | 2 |
1月4日 | (火) | 1 | 4 | 1 | 6 |
1月5日 | (水) | 1 | 9 | 1 | 11 |
1月6日 | (木) | 0 | 14 | 9 | 23 |
1月7日 | (金) | 4 | 10 | 8 | 22 |
1月8日 | (土) | 4 | 1 | 7 | 12 |
1月9日 | (日) | 0 | 0 | 2 | 2 |
1月10日 | (月) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月11日 | (火) | 1 | 0 | 2 | 3 |
1月12日 | (水) | 2 | 2 | 3 | 7 |
1月13日 | (木) | 0 | 0 | 3 | 3 |
1月14日 | (金) | 0 | 0 | 2 | 2 |
1月15日 | (土) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月16日 | (日) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月17日 | (月) | 1 | 0 | 0 | 1 |
1月18日 | (火) | 0 | 2 | 1 | 3 |
1月19日 | (水) | 0 | 0 | 2 | 2 |
1月20日 | (木) | 0 | 0 | 2 | 2 |
1月21日 | (金) | 0 | 1 | 1 | 2 |
1月22日 | (土) | 0 | 0 | 2 | 2 |
1月23日 | (日) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月24日 | (月) | 0 | 2 | 2 | 4 |
1月25日 | (火) | 0 | 0 | 0 | 0 |
1月26日 | (水) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月27日 | (木) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月28日 | (金) | 0 | 0 | 1 | 1 |
1月29日 | (土) | 0 | 0 | 0 | 0 |
1月30日 | (日) | 0 | 1 | 0 | 1 |
1月31日 | (月) | 0 | 0 | 1 | 1 |
2月1日 | (火) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月2日 | (水) | 1 | 0 | 0 | 1 |
2月3日 | (木) | 1 | 1 | 1 | 3 |
2月4日 | (金) | 1 | 0 | 0 | 1 |
2月5日 | (土) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月6日 | (日) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月7日 | (月) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月8日 | (火) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月9日 | (水) | 1 | 0 | 0 | 1 |
2月10日 | (木) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月11日 | (金) | 0 | 1 | 0 | 1 |
2月12日 | (土) | 0 | 0 | 0 | 0 |
2月13日 | (日) | 0 | 1 | 0 | 1 |
■ 1日あたりの最多は12月28日(火)で33件1日のうちに発表された移籍の件数が最も多かったのは2021年12月28日(火)で33件となる。その次に多かったのはその翌日の12月29日(水)で31件となる。3番目に多かったのは最も多かった日の前日に当たる12月27日(月)で30件となる。この3日の間に計94件の移籍が成立しており、何と24.7%がこの3日間に集中している。約1/4なので「この3日間はJリーグのサポーターにとっては忙しい期間だった。」と言える。
4番目に多かったのは年明けの1月6日(木)で23件、5番目に多かったのはその翌日の1月7日(金)で22件となる。他に20件を超えたのはジャスト20件の12月23日(木)と12月25日(土)になる。大晦日の12月31日や元日の1月1日に発表された移籍も実は少なくない。前者は6件、後者は5件の移籍が発表されている。基本的にはJリーグの各クラブも年末年始は休業となるが強化担当やGMなどは休んでいる暇はないようだ。
今度は曜日に注目すると最も多いのは水曜日で74件となる。2番目に多いのは木曜日で72件、3番目に多いのは金曜日で63件となる。4番目に多いのは火曜日で56件、その次は月曜日と土曜日で46件、最も少ないのは日曜日で24件となる。Jリーグのクラブは当然のことながらシーズン中は土・日に試合が行われるので「一般社会のカレンダー通り」には会社は動いていないがさすがに日曜日の動きは少ないようだ。
最後にカテゴリーに注目すると381件のうち、J1は95件、J2は153件、J3は133件となる。クラブ数はJ1とJ3は18クラブ、J2は22クラブなので22クラブ制のJ2が総数で最多になるのはごく当たり前の話になるが今オフはFC岐阜・八戸・SC相模原・愛媛FCなど活発に動いたJ3のクラブが多かったのでJ3の総数も多い。1クラブあたりではJ1が5.28件、J2が6.95件、J3が7.39件なので平均値はJ3が最も高くなる。
表3. 曜日別の移籍の成立件数
(日) | (月) | (火) | (水) | (木) | (金) | (土) |
24 | 46 | 56 | 74 | 72 | 63 | 46 |
表4. カテゴリー別の移籍の成立件数
投票 ・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (GK編) → 29票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (右SB編) → 16票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (CB編) → 31票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (左SB編) → 24票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (ボランチ編) → 52票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (アタッカー編) → 52票
・【2024年】 パリ五輪代表の主力候補として期待するのは誰ですか? (フォワード編) → 36票
▼ 動画の投稿日 (2022年2月9日 up済)
★ 現在の投票数 → 21票
→ 最大で10チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
順位予想バトル (2022年) ・・・ 受付期間 : 2022年1月7日(金)~2月18日(木) ・順位予想 J1編 (投稿用フォーム) → https://bit.ly/3t4gcW5
・順位予想 J2編 (投稿用フォーム) → https://bit.ly/3G1POzO
・順位予想 J3編 (投稿用フォーム) → https://bit.ly/3rdqIbh
2022/01/10 【J1】 順位予想バトル 2022年版 受付開始しました。 (現在の参加者:223名)
2022/01/08 【J2】 順位予想バトル 2022年版 受付開始しました。 (現在の参加者:123名)
2022/01/09 【J3】 順位予想バトル 2022年版 受付開始しました。 (現在の参加者:47名)
※ 参加希望の方は上の投稿用フォームを利用してください。
※ 全クラブの順位を予想してください。
※ J1編は第15回、J2編は第14回、J3編は第9回となります。
関連エントリー
2022/01/25 【J2編】 今オフの「素晴らしいと思う補強」のベスト50 (41位-50位) (個人別)
2022/01/26 【J2編】 今オフの「素晴らしいと思う補強」のベスト50 (31位-40位) (個人別)
2022/01/27 【J2編】 今オフの「素晴らしいと思う補強」のベスト30 (21位-30位) (個人別)
2022/01/28 【J2編】 今オフの「素晴らしいと思う補強」のベスト30 (11位-20位) (個人別)
2022/01/29 【J2編】 今オフの「素晴らしいと思う補強」のベスト30 (01位-10位) (個人別)
2022/01/29 【J2編】 2022年の順位予想 ~ 1:長崎、2:大分、3:横浜FC、4:千葉、5:山形、6:新潟、7:町田 ~
2022/01/23 【J2編】 2022年の順位予想 ~ 8:甲府、9:岡山、10:仙台、11:徳島、12:水戸、13:東京V、14:大宮
2022/01/22 【J2編】 2022年の順位予想 ~ 15:琉球、16:熊本、17:秋田、18:金沢、19:栃木、20:山口、21:群馬、22:岩手~
2022/01/30 全エントリーの一覧 (2018年-2022年)
- 関連記事
-