※ 2021年12月26日(日)の夜の時点での暫定評価。
3位 : FC東京 ・・・ S-
→ ミクシーが経営権を取得したFC東京は噂されていたとおりで大型補強を敢行した。オフの主役の1つと言える。198センチのGK波多野が1番手として起用されたキーパーが補強ポイントだったがGKヤクブ・スウォビィク(仙台)を獲得した。安定感のあるキーパーを手に入れた。CBはDFジョアン・オマリは契約満了。DF渡辺剛はベルギーのクラブへの移籍が有力視されているがDF木本(名古屋)の獲得に成功した。
DF木本はボランチとCBの両方を高いレベルでこなすことができる長身選手なので様々な部分でチームに貢献するだろう。この段階ではDF木本が「DF森重のパートナー候補の筆頭」に浮上したがさらに元・日本代表のDF三浦弦(G大阪)の加入が決定的と報じられている。ここ2年ほどはあまりいいプレーが出来ていないが国内屈指のCBである。1995年生まれで26歳。経験値の割には意外と若いのも大きな魅力と言える。
攻撃陣で加入が決まったのはFW山下敬(鳥栖)になる。J1で8ゴールを挙げたFW山下敬は高さがあって走力もある。献身的なプレーができる選手なのでFWディエゴ・オリヴェイラやMFアダイウトンの周りで動いて彼らといい関係を築くことができるのではないか?と思われる。Kリーグの済州ユナイテッドに所属するFWチュ・ミンギュという183センチのストライカーも候補に挙がったが立ち消えになった可能性が高い。
中盤は超・高校級のミッドフィールダーのMF松木玖(青森山田高)の加入が内定している。U-22日本代表にも選ばれている逸材レフティが初年度からどこまで存在感を発揮できるのか?は大きな注目点になる。中盤の顔ぶれはあまり変わらないと思うがMFジョアン・シミッチ(川崎F)の期限付き移籍が噂されている。最初に噂が流れてから続報は流れていないが「期限付きで獲得することが分かった。」と報じられた。
GKヤクブ・スウォビィク、MFジョアン・シミッチ、DF三浦弦、FW山下敬はいずれもJ1のクラブで主力を張っていた選手である。DF木本も評価の高い選手なので「申し分ない補強ができている。」と言える。弱点だったキーパー、手薄になっていたCBも的確に埋めてきた。前・新潟のアルベル監督を招聘して新しいサッカーに取り組むと思われるが「有力な上位候補の1つ」に挙げられるのは間違いない巨大戦力である。
2位 : 浦和レッズ ・・・ S-
→ 天皇杯を制してACLの出場権を獲得したがオフの主役の1つになっている。元々の資金力とブランド力に加えてリカルド・ロドリゲス監督の元でチームが整備されて魅力的なサッカーをしていることがプラスに作用したのか、「これでもか!」と有望株や即戦力を獲得している。FC東京も即戦力をたくさん獲得して戦力アップに成功したが「伸びしろがありそうな選手を多く獲得している。」という点で浦和が上回る。
加入が決まったのはDF犬飼(鹿島)、DF大畑(鳥栖)、DF馬渡(大宮)、DF知念(FC琉球)の4人になるがさらにMF松崎快(水戸)、MF松尾(横浜FC)、GK牲川(水戸)の獲得もほぼ確実となった。DF槙野(→神戸)とDF宇賀神(→未定)とDF山中(→C大阪)とDFトーマス・デン(→未定)が抜けるので最終ラインの大幅な入れ替えは確実だったが新戦力の多くは「若手から中堅世代」なので懸念材料の世代交代も一気に進むだろう。
鹿島の主力であるCBのDF犬飼を獲得したのはかなりの驚きだったが「大きな補強」と言えるのはアタッカーのMF松尾とMF松崎快の獲得になる。まだ正式には発表されていないが今オフのJリーグの移籍市場の目玉クラスの選手だった。W獲得となれば「エグイ」と言うしかない。鳥栖で大飛躍のシーズンを過ごした左SBのDF大畑を獲得したのも同じく「エグイ補強」と言える。パリ五輪代表の主力候補に挙げられる。
逆にFW興梠(→札幌?)とMF汰木(神戸?)の移籍も有力視されている。長きに渡って浦和のエースとして活躍してきたFW興梠の退団も決まるようだとサポーターにとっては寂しいニュースになるがリカルド・ロドリゲス監督はなかなか彼を起用しなかったので恩師であるペトロヴィッチ監督がいる札幌に移籍した方が状況が良くなるのは確実である。出場機会のことを考えると「賢明な選択」と言える。
「ほぼ完璧」と言えるほど文句のつけようがない補強が出来ているがDF槙野が抜けるにせよ、DFアレクサンダー・ショルツとDF岩波が残留してDF犬飼とDF知念が加わるようだとCBが相当に分厚くなる。左SBが本職のDF大畑は鳥栖では「3バックの左」で起用されるケースが多かったことを考えると「3バックへの移行」を考えているのではないか。MF松尾やMF松崎快は左右のWBで起用される可能性もある。
1位 : アビスパ福岡 ・・・ S-
→ 「昇格1年目で躍進した後のオフ」というのはシーズン中に評価を高めた選手が多いので草刈り場になりやすい。主力がたくさん流出する苦しい流れになるケースは多いがすでに主力のほとんどの残留が確定している。MF前寛之、GK村上、DFドウグラス・グローリ、MF金森、FW山岸祐、DF宮大樹、DF志知などの契約更新はすでに発表済み。期限付き移籍だったDF奈良の完全移籍での加入も決定した。
MFジョルディ・クルークス、DF湯澤聖、MF杉本太、MF中村駿などの契約更新も発表されたので一定以上の出場機会を得た選手の流出がゼロになることは早くも確定している。穏やかなオフになっているが補強も順調に進んでいる。J2で得点王に輝いたFWルキアン(磐田)を獲得したのは今オフ最大のビッグニュースと言える。フォワードの軸になれる選手が必要だった福岡にとってはとてつもなく大きな補強と言える。
他には地元出身で186センチのDF熊本(山形)の獲得も決定した。2021年は監督交代の影響もあって出場機会が大きく減少したが昨シーズンまでは山形の絶対的な主力として活躍した選手なので効果的な補強を言える。CBは187センチのDF井上聖(甲南大)の加入も決まっている。その一方でドリブラーのMF田中達(浦和)の獲得も決定した。「仕掛けられる選手」も福岡の補強ポイントだったので的確な補強と言える。
最大の不安は右SBになる。大きな武器だったDFサロモンソン(→IFKヨーテボリ)が古巣に復帰した。32試合で3ゴール6アシストを記録したJリーグ屈指の右SBの穴を埋めるのは容易なことではない。DF湯澤聖がいて、新たにDF前嶋(横浜FC)を獲得したが、さらに上の順位を目指すのであればもうワンランク上の右SBを獲得したい。水面下で動いている最中だと思うので「どのクラスを獲得できるか?」は興味深い。
「右SBを強化できたらほぼパーフェクトなオフになる。」と言ってもオーバーではないだろう。DFサロモンソン以外ではFWブルーノ・メンデス(→未定)とMF吉岡(→山口)とDFカルロス・グティエレス(→栃木SC)の退団が決定したがFWルキアンならびにMF田中達ならびにDF熊本を獲得しているので致し方ない。シーズン途中から2ndキーパーに昇格した長身のGK永石も期限付き移籍から完全移籍に切り替わった。
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