※ 2021年12月26日(日)の夜の時点での暫定評価。 15位 : 名古屋グランパス ・・・ D+
→ ルヴァン杯を制覇してJ1は5位。ACLでは日本勢最高のベスト8に進んだのでまずまずの1年になったと言えるがストーブリーグでは苦戦中。むしろ、負の話題の中心になっている。「続投が有力」と思われていたフィッカデンティ監督の退任は驚きだったがクラブ内部がゴタゴタしているように見えることがマイナスに作用したのか、狙っていた選手を取り逃がすケースが続いている。かなり難しいオフになっている。
MF上門(岡山→C大阪)、MF瀬古樹(横浜FC→川崎F)、FW西村拓(仙台→横浜FM)の3人はいずれも争奪戦に発展した。MF上門は浦和や京都、MF瀬古樹は広島、FW西村拓は浦和なども獲得候補に浮上した。競り落とすのは簡単なことではなかったが資金力ではJリーグ屈指の名古屋が短期間で立て続けに争奪戦で敗れたというのは驚きだった。クラブ周辺が騒がしかったことがマイナスに作用した可能性はある。
MF前田直(→ユトレヒト)の海外挑戦は仕方がないがFWシュヴィルツォクのドーピング問題は補強の動きを相当に難しくしている。全くの冤罪である可能性もあるが「事実であれば意図的でなかった場合でも半年や1年など長期の出場停止処分が下される可能性もある。」と言われている。早い段階で決着して出場停止などの処分が下された方がむしろCFの補強の話は進めやすくなるが果たしてどうなるだろうか・・・。
夏に加入して違いを見せていたエースの代わりを見つけるのは相当に難しいが「控えのフォワード」としては優秀だったFW山崎凌(→京都)は退団となった。「スタメンとしてはやや物足りないが・・・。」という選手だったがFWシュヴィルツォクがこういう問題に巻き込まれていることを考えると名古屋としては出来ればキープしたかった。もちろん、似た系統の長身フォワードの獲得の目途が立った可能性はある。
DF木本(→FC東京)とDFキム・ミンテ(→鹿島)の確保に失敗したのもマイナス点になる。CBの補強は急務である。加入が決まったのはMFレオ・シルバ(鹿島)、FW酒井宣(鳥栖)、MF仙頭(鳥栖)、DF河面(大宮)の4人。MFレオ・シルバは高齢、FW酒井宣はJ1で活躍したのは2021年が初。MF仙頭に関しては「MF長澤をうまく使えていない名古屋が使いこなせるのか?」という不安はあるがポジティブな材料も増えてきた。
14位 : サンフレッチェ広島 ・・・ D+
→ 「J1の18クラブの中で最もオフ期間中の存在感が希薄」と言っても過言ではないだろう。契約更新が話題の中心になっている。MF青山敏、MF森島司、DF荒木、GK大迫、DF野上など主力の契約更新は発表済み。若手のMF藤井智、MF松本泰、MF長沼などの契約更新も発表された。日本人の主力級 or 若手の有望株の中で契約更新が発表されていないのはMF柏とMF東俊希くらい。残留交渉はスムーズに進んでいる。
補強のニュースは少ない。DF槙野(浦和→神戸)とMF瀬古樹(横浜FC→川崎F)の名前が挙がったが移籍はすでに発表済みとなる。外国人の去就は不透明である。ドイツ人のスキッべ監督が就任したがMFハイネル(→横浜FC)はレンタル終了。35試合で7ゴールのFWジュニオール・サントスの去就に関するニュースは流れていないがチーム内得点王が7ゴールだったことを考えるとフォワードは優先補強ポイントになる。
「ノルウェー代表のFWトーマス・オルセン(リールストロム)にオファーを出した。」という報道もあるがどこまで本当なのか?は不明。186センチの長身でノルウェーリーグの得点王に興味を示したのが事実であればFWドウグラス・ヴィエイラを含めた2人のストライカーの去就は微妙になる。ただ、その彼についても「複数のクラブからオファーを受けている。」と言われているので争奪戦に勝たないと獲得は出来ない。
19試合で1ゴールのFW鮎川、3試合の出場のみだったFW永井龍がいるが日本人フォワードは手薄である。20歳のFW鮎川は期限付き移籍でJ2のクラブに貸し出すことが考えられたが契約更新が発表済み。45分のプレー時間にとどまった30歳のFW永井龍との契約を更新したのはサプライズだった。やはり、日本人である程度以上の実績を持つストライカー or 将来が期待されるストライカーを1人くらいは確保したい。
中盤から後ろの顔ぶれはあまり変わらないと思うので「フォワードの軸を誰にするのか?」が注目点に挙げられる。水面下でいろいろと動いていると思うが今のところはMFハイネル(→横浜FC)、GK増田(→熊本)、MF土肥航(→水戸にレンタル)と退団のニュースばかり。日本国内にも蔓延しつつあるオミクロン株の影響でスキッべ監督の来日の時期の見通しが立っていない点は目下の最大の不安材料となる。
13位 : ジュビロ磐田 ・・・ C-
→ J2を制覇して2019年以来のJ1復帰を果たしたが慌しいオフになっている。何と言っても痛いのはJ2の得点王のFWルキアンの流出になる。京都も獲得候補に浮上したが「福岡への完全移籍」というのはサプライズだった。FWルキアンは点を取るだけの選手ではない。前線で起点になることも出来るし、スピードを生かして左サイドを突破して味方のゴールをアシストすることも出来る。スペシャルな選手だった。
「彼の穴を埋めるのはかなり難しい。」と言うしかない。さらには控えに甘んじたFW小川航(→横浜FC)の移籍も決定的となった。2021年は24試合で1ゴール。321分のプレー時間にとどまった。著しく精彩を欠いたが完全移籍になるのか?期限付き移籍になるのか?は不明。期限付き移籍であれば「致し方なし。」と言えるが完全移籍となるとやはりショックは大きい。彼を育てきれなかったのは極めて残念な話である。
2人のフォワードの移籍話が話題の中心になっているがここに来てポジティブなニュースが増えてきた。仙台でも横浜FCでも力を出せなかったFWジャーメイン良(横浜FC)の良さを引き出すのはベテラン揃いの磐田でもかなり難しいと思うが中学年代を磐田U-15で過ごしたDF袴田(横浜FC)は「サイドがあって左利きでフィードが出来るCB兼SB」という磐田の補強ポイントに高次元で合致した選手である。いい補強と言える。
FWルキアンの後釜として名前が挙がっているのはFWヴィニシウス・アラウージョ(山形)になる。J2で26試合に出場して14ゴールを挙げたJ2屈指のストライカーに興味を示しているが同じタイミングでメディアが報じたMF黒川(大宮)と同様で「獲得に動いていることが分かった。」という報じられ方なので磐田が獲得できるか?否か?は分からない。FWヴィニシウス・アラウージョはチャンスメーカーにもなれる。
他には期限付き移籍だったMF金子翔とDF伊藤槙の完全移籍での獲得が決定した。41歳のMF遠藤も完全移籍に切り替わる可能性大なのでレンタル組の確保に成功しそうな流れになっているのはポジティブに考えられる。外国人選手ではU-24ブラジル代表のDFリカルド・グラッサ(ヴァスコ・ダ・ガマ)の獲得が決定した。「スピードがあってフィードが出来る左利きのCB」なので3バックの左が主戦場になるだろう。
投票 ・【J1:移籍市場】 「いい補強が出来ている。」と思うクラブはどこですか? → 461票 ・【J2:移籍市場】 「いい補強が出来ている。」と思うクラブはどこですか? → 297票 ・【J3:移籍市場】 「いい補強が出来ている。」と思うクラブはどこですか? → 274票 ★ 現在の投票数 → 461票
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