※ 2021年12月26日(日)の夜の時点での暫定評価。 18位 : サガン鳥栖 ・・・ E+
→ 前評判を覆して7位と躍進したが財政難は深刻。この点に加えて金明輝監督のパワハラ問題も関係しているのか、パワハラ問題で2022年の監督がなかなか決まらなかったことの方が大きく関係しているのか、主たる要因は定かではないがMF樋口雄(→鹿島)、MF仙頭(→名古屋)、DF大畑(→浦和)、FW山下敬(→FC東京)、FW酒井宣(→名古屋)の流出が確定。MF小屋松(→柏)の移籍も決定的と報じられている。
「G大阪への移籍が決定的」と報じられたDFエドゥアルドの残留はサプライズだったが「主力の半数以上がチームを離れる。」というのは異常事態と言うしかない。今夏にはMF松岡大(→清水)とFW林大地(→シントトロイデン)もチームを離れている。自転車操業と言われているがMF松岡大やDF大畑などユース出身者がトップチームに昇格してJ1でプレーして評価が高まるとすぐに出て行ってしまう点は特に深刻である。
一方でチーム内の出場時間の最多はGK朴一圭で3,420分。2位はDFエドゥアルド、3位はMF樋口雄、4位はMF仙頭、5位はMF飯野、6位はMF小屋松、7位はDFファン・ソッコ、8位はMF中野嘉、9位はMF松岡大、10位はDF中野伸となる。「主力中の主力で抜けるのは現時点ではMF樋口雄とMF仙頭の2人だけ。」、「GK朴一圭とDFファン・ソッコが残留するようだと何とかなる。」という見方は出来なくもない。
加入が決まったのは新卒の選手を除くとMF藤田直(C大阪)、MF福田晃(新潟)、MF原田亘(FC今治)、DFジエゴ(徳島)の4人。かつてのチームの顔であるMF藤田直の復帰は「男気帰還」と言える。今オフの鳥栖のニュースの中で数少ないポジティブな話になる。中盤に関してはMF福井太、MF楢原、MF坂井駿という年代別の日本代表(現・高校2年生)が控えている。学徒動員で何とかなる可能性の方が高いか!?
これだけ主力が流出したので「18クラブの中で最低のE+」と評価せざる得ないがフォワードの即戦力もしくは有望株を獲得できれば何とか戦える戦力になる可能性は高い。MF小屋松も流出するとなるとJ1で複数ゴールを奪っているのは3ゴールのDFエドゥアルドのみとなる。加入が決まったMF藤田直など4人はともにボランチから後ろの選手である。「どのレベルをフォワードを獲得できるか?」は興味深い。
17位 : 柏レイソル ・・・ D-
→ 15位に終わった柏はネルシーニョ監督が続投する。「長期契約を結んでいる。」と言われているので成績不振でも解任しにくい状況になっていると想像できるが財政的に厳しいことも伝えられている。「クラブを取り巻く空気はかなりネガティブ」と言わざる得ない。昨オフは「オルンガ・マネー」があったことも絡んで外国人選手を中心に積極的な動きを見せたが今オフは受け身のオフになる可能性が高まっている。
ユースを含めた高校生を4人、大学生を2人獲得しているが選手の出入りはなかなか激しい。まずMF神谷優(→清水)とMF仲間(→鹿島)の移籍が確定した。MF神谷優に関してはトレードのような形でMF中村慶(清水)を獲得しているがアタッカー系の選手ではMF小屋松(鳥栖)の獲得がほぼ確実となった。「MF神谷優とMF仲間が抜けてMF中村慶とMF小屋松が加入する。」となると戦力収支は±0に近いと言える。
ただ、今夏にMF江坂(浦和)が抜けた後、穴を埋めきれなかったことを考えると「±0ではダメな状況」である。アタッカーに関してはさらなる補強が必要と言えるが突如としてMFクリスティアーノに移籍話が浮上。栃木SC時代の恩師である松田浩監督のいるJ2の長崎への移籍話が浮上して12月26日(日)に長崎への移籍が確定した。「チームの顔となる選手のJ2のクラブへの流出」なのでショックの大きい移籍である。
一方、すでに加入が決まっているのはDF岩下航(熊本)になる。2021年はJ3でプレーした大卒ルーキーをJ1の柏が引き抜いたのはサプライズだった。熊本では左WBで起用されたが右利きなので右SB/WBでもプレー可能。DF高橋峻は契約満了になったがサイドバックのポジションは柏の中では人材が豊富なポジションになる。DF大南が右SBでハマったことも踏まえると「誰かの移籍が決まった可能性大」と言える。
フォワードは強化したい。最優先補強ポイントと言える。FWオルンガの穴は全く埋めきれず。夏に大分に移籍したFW呉屋が12試合で4ゴールを記録したが「4ゴール以上を記録した選手」はMFクリスティアーノとFW呉屋の2人だけ。U-22日本代表のFW細谷もストライカーとしてゴールを量産する選手ではないことを考えると軸になれるフォワードは必要である。どのクラスのストライカーを獲得できるだろうか?
16位 : ガンバ大阪 ・・・ D+
→ クラスターが発生して活動休止に追い込まれて夏場に過密日程を強いられるなど極めて苦しい1年になったG大阪はオフの移籍市場でも苦戦している。天皇杯で大分が決勝まで勝ち進んだこともあってなかなか片野坂監督の就任を正式には発表できなかったが10月末に「片野坂監督の招聘は決定的」と報じられている。早い段階から水面下では補強の動きを進めていたと思うがネガティブなニュースが多い。
韓国代表のCBのDFキム・ヨングォン(→蔚山現代)が退団。MF井手口もセルティックへの移籍が決定的と報じられている。川崎Fへの移籍話が浮上した至宝のFW宇佐美の残留はほぼ確実となったが新戦力として名前が挙がったMF樋口雄(鳥栖→鹿島)の獲得は成功せず。同じく「片野坂監督のサッカーをよく知っている選手」として候補に挙がったDF三竿雄(大分)も残留がほぼ確実となった。流れは非常に良くない。
さらにはここに来てDF三浦弦(→FC東京?)にも流出の話が浮上している。「FC東京への移籍が決定的」と報じたメディアもある。「移籍金は発生する見込み」と言われているがDF昌子が怪我がちでフル稼働は期待しにくいことを考えると26歳と働き盛りの年齢のDF三浦弦が抜けるのは相当に痛い。過去を振り返ってみてもこれだけ主力選手に移籍話が浮上するのはビッグクラブのG大阪としてはかなり珍しい。
中でも「DFキム・ヨングォンの後釜としては打ってつけ」と思われたDFエドゥアルドを取り逃がしたのは痛い。片野坂監督は3バックを採用する可能性が高いので左利きのCBは絶対に必要になるが韓国代表のDFクォン・ギョンウォン(城南FC)の加入は決定的となった。さらにはDF福岡将(徳島)の加入も有力となったが「3バックがメイン」であれば質的にも量的にも十分とは言えず。さらなるCBの補強は必要と言える。
攻撃陣では孤軍奮闘したFWパトリックの残留がほぼ確実なのは大きいが期待外れに終わった高年俸のFWレアンドロ・ペレイラも残留濃厚。彼を売却 or レンタルできないと攻撃陣の補強はスムーズに進まないだろう。MF小野裕とMFチアゴ・アウベス(→岡山)が抜けるアタッカー陣は終盤戦になって覚醒したMF石毛(岡山)の獲得が有力となった。J2で14試合に出場して6ゴールを挙げたが意外な名前が候補として浮上した。
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