徳島ヴォルティス→ 2020年のJ2を制覇してクラブ史上2度目のJ1昇格を果たした徳島だったが残念ながら久々のJ1の舞台で17位。「初のJ1残留」はならなかった。最終成績は10勝22敗6分けで勝ち点「36」。1つ上の湘南は7勝15敗16分けで勝ち点「37」だったのでわずか1差。最終節は湘南が引き分けたので徳島が勝利していたら逆転残留だったが早い段階で先制ゴールを許して追う展開になった。「1年でのJ2降格」となった。
ただ、前回の2014年は3勝のみ。歴史的な大惨敗を喫した。このときと比べるとはるかに健闘したのは間違いないところ。内容面でも称賛の声は少なくなかった。ボール支配率はJ1で2位。56.7%というのは60.0%で1位の横浜FMに次ぐ高い数字だった。56.2%で3位の札幌、55.0%で4位の神戸、54.6%で5位の川崎F、54.0%で6位の浦和よりも上だった。ボールを保持して攻め込むスタイルでインパクトを残した。
ロドリゲス監督が退任するというアクシデントを乗り越えて一丸となって戦ったが「シュート数」と「枠内シュート数」はともにJ1で19位。「クロス数」はJ1で20位。「ペナルティエリア進入回数」もJ1で18位だったので『ボールは支配しているがなかなかチャンスを作れない。』というのが今シーズンの徳島の一番の問題点だった。38試合で34得点に終わったがJ2だった2020年は42試合で67ゴールを奪っている。