■ 2022年のJ3は18チーム制となる。2021年のJリーグは全日程が終了した。12月5日(日)に行われたJ2とJ3の最終節の結果によって来シーズンの各カテゴリーの構成チームが決定したが昇格/降格に関して話題の中心になっているのはやはり松本山雅のJ3降格になる。オフにFWルカオ、FW山口一、DF星キョーワァン、FW鈴木国、MF平川怜、DF浜崎、FW戸島などを獲得。「有力な昇格候補の1つ」と目されたがまさかの低迷。22位で降格となった。
結局、J3は熊本と岩手の2チームが抜けることになったが松本山雅・愛媛FC・北九州・SC相模原・いわきFCの5チームが新たに参戦することが決定した。計18チームの争いになるが「良くも悪くも松本山雅が話題の中心になるのは間違いない。」と言える。すでに先週末の時点でJ3降格が決まっているので早い段階で来シーズンに向けた動きを進めることが出来たが「名波体制は維持される。」と報道されている。
まずは監督人事に注目が集まるが「クラブ力は他の17クラブと比較すると段違い」である。「コロナ禍」のシーズンだったので極めてイレギュラーな1年だったことを考慮する必要はあるが2020年の松本山雅の営業収益は19.28億円。2022年にJ3に参加するクラブの中で松本山雅に次いで2020年の営業収益が多かった北九州でも9.86億円なので「文字通りで桁違いの数字」である。資金力では他を圧倒していると言える。
今シーズンの松本山雅のように期待を大きく裏切った末に降格となったチームに対する世間の風当たりは強いので「J3は甘くない。」、「J3でも苦戦するのではないか。」、「1年でJ2に復帰するのは難しいだろう。」という厳しい声が大きくなるが似た空気だった2012年のG大阪や2016年の名古屋は「1年でのJ1復帰」を果たした。苦労する部分はあると思うが普通に考えると「断トツの優勝候補」と言える。