■ 磐田の「J1復帰」が確定J2は残り3節となったが磐田の「J1復帰」が確定した。39節の水戸戦(A)で勝利して2位以内が確定したが26勝5敗8分けで勝ち点「86」。素晴らしい成績を残している。2位の京都との差は「5」なので次節にもJ2優勝が確定する状況になった。夏以降に山形や長崎や甲府や町田などがハイペースで勝ち点を積み上げたが磐田は36節から4連勝。ラストスパートに成功した。終盤戦は難敵との対戦が続いたが勝ち切った。
降格して2年目のシーズンだったが出だしは躓いた。開幕戦でFC琉球に敗れて黒星スタートを切ると2節の町田戦(H)も1対3で敗れた。まさかの連敗スタートとなったが3節で初勝利を手にすると3節以降はわずか3敗のみ。ほとんど負けなかった。山形にはホームでもアウェイでも敗れたがそれ以外で敗れたのは5節の山口戦(H)のみ。最大のライバルとなった京都との試合は2連勝。ダブルを達成したのは大きかった。
今シーズンの磐田はベテラン主体のチーム編成だった。レギュラー級の選手の中で若手と言えるのは3バックの左で起用されたDF伊藤洋くらい。夏にDF伊藤洋が流出するとレギュラーの中に若手と言える年代の選手はいなくなった。中堅世代の選手も少なくてMF遠藤を筆頭にベテランがたくさんレギュラーを確保したが30歳を超えた選手たちが奮闘した。若手主体の京都とは対照的だったがしたたかさは1枚上手だった。
■ 攻撃に関してはほとんどの項目がJ2で上位各種のスタッツを見ると攻撃に関してはほとんどの項目がJ2で上位となる。39試合で71得点というのは当然のことながらJ2最多となる。昨シーズンはFW小川航とFWルキアンをどう併用させるのか?で大いに苦労したが今シーズンの1トップはほぼFWルキアンで固定された。期待の集まるFW小川航は怪我の影響もあって23試合で1ゴールのみ。292分のプレー時間にとどまったのは残念だったが仕方がない。
昨シーズンのFWルキアンは31試合で10ゴールだった。スタメンは22回、途中出場は9回。スタメンから外れる試合も多かったが今シーズンは38試合のうち、37試合がスタメン出場となる。22ゴール7アシストを記録しているがJ2で年間MVP級の活躍を見せている。早い段階でFW小川航やFWファビアン・ゴンザレスとの併用は諦めてFWルキアンで固定した判断は的確だった。今シーズンは1トップで固定されて躍動した。
2シャドーは当初はMF大森とMF山田大がスタメンで起用されたが途中でMF大津祐がポジションを奪取した。MF山田大とMF大津祐の2シャドーになったがMF山田大は37試合で10ゴール、MF大津祐は37試合で6ゴールを挙げている。MF大森も6アシストを記録しているのでFWルキアンだけでなくシャドーの位置で起用された選手もしっかりと結果を残した。MF山田大はJ2で年間ベストイレブン級の活躍を見せた。
■ 鈴木政一監督が体調を崩して入院WボランチもMF遠藤とMF山本康で固定された。41歳のMF遠藤は加入して2年目となるがさすがの存在感を発揮した。32試合に出場しており、プレー時間はチーム内で8番目の多さとなる。J1と比べると過密日程になるJ2のタフなスケジュールの中、パフォーマンスやコンディションを大きく落とすことはなかった。MF山本康も38試合で5ゴールとたくさんのチャンスに絡んだ。キャリア最高のシーズンになったと言える。
守備陣は大ベテランのDF大井が今シーズンも中心になった。夏にDF伊藤洋が抜けたものの、横浜FMからDF伊藤槙を獲得。彼がすぐにチームにフィットしたのも大きかった。キーパーは当初はベテランのGK八田が起用されたが5節の山口戦(H)で敗れた後、GK三浦龍が正キーパーに昇格した。大卒5年目ながらJリーグでの試合経験は合計しても17試合しかなかったが安定したプレーを見せて昇格に大きく貢献した。
鈴木政一監督は「攻撃的でいいチーム」を作ったが同監督が体調を崩して入院した後、服部ヘッドコーチがきちんとチームをまとめて4連勝。動揺してもおかしくない状況だったがうまくマネージメントした。大宮(A)→新潟(A)→京都(H)→水戸(A)という対戦相手だったので相当にタフなスケジュールだったが4連勝。京都との大一番も制した。鈴木政一監督は勇退してそのまま服部氏が監督に昇格する可能性は高い。
無事にJ1復帰を果たしたがJ1でどこまでやれるのか?は興味深い。来シーズンのJ1は18チーム制になるが顔ぶれはかなり豪華である。「横浜FC、大分、仙台の降格は有力。湘南、清水、徳島の3チームで残った2つの椅子を争う。」という形になっているが大半が「力のあるチーム」や「資金力のあるチーム」になる。磐田は「降格候補の1つ」に挙げられると思うが早い段階で昇格が決まった利点を生かしたい。
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