■ J1の第34節J1の第34節。8勝19敗6分けで勝ち点「30」の徳島ヴォルティスはホームの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムでセレッソ大阪と対戦した。C大阪は11勝13敗9分けで勝ち点「42」。C大阪は週末にルヴァン杯の決勝戦を戦ったが名古屋に0対2で敗れて3つ目のタイトル獲得はならなかった。C大阪は12位、徳島は17位。その差は「12」。C大阪は勝利したら無条件でJ1残留を確定させることが出来る。
ホームの徳島は「4-2-2-2」。GK上福元。DF岸本、カカ、福岡将、ジエゴ。MF岩尾、藤田譲瑠チマ、宮代、西谷和。FW垣田、ムシャガ・バケンガ。残留争いの真っ只中にいる徳島はFW垣田とMF宮代がともに7ゴールを挙げている。新戦力のFWムシャガ・バケンガは5試合で1ゴールを挙げている。ノルウェー出身となる。右SBのDF岸本はC大阪U-18出身。古巣対決となる。MF鈴木徳などがベンチスタートになった。
アウェイの「4-2-2-2」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、西尾、瀬古、丸橋。MF奥埜、喜田陽、坂元、乾。FW山田寛、加藤陸。ルヴァン杯の決勝からボランチのMF原川が外れて21歳のMF喜田陽がスタメンで起用された。MF乾は前節の横浜FM戦(H)で復帰後初ゴールをゲットした。C大阪の中ではMF坂元とFW加藤陸とFW大久保の3人が6ゴールでチーム内得点王になる。MF清武はベンチスタートとなった。
■ FW加藤陸次樹がCKから先制ゴールをゲット試合はC大阪ペースで進んでいく。前半11分にC大阪が右サイドのCKを獲得するとDF丸橋が左足で蹴ったボールをニアサイドのMF奥埜がフリックして後ろに流れたボールをドフリーになっていたFW加藤陸が左足で合わせてC大阪が先制に成功する。FW加藤陸は33節の横浜FM戦(H)に続いて2戦連発となった。今シーズン7ゴール目となって単独でのチーム内得点王となった。MF奥埜のフリックも見事だった。
その後もしばらくの間はC大阪が主導権を握ったが前半15分あたりを過ぎると徳島がボールを保持する展開になった。前半18分にはFWムシャガ・バケンガ、前半20分にはFW垣田にチャンスシーンが訪れた。前半は1対0とC大阪がリードして折り返した。後半開始から徳島は怪我(?)のMF岩尾を下げてMF鈴木徳を投入する。C大阪は後半6分にFW山田寛にチャンスがやってきたが決めることは出来なかった。
後半7分にもMF坂元のパスから中に入ってきたDF松田陸がシュートを放ったがGK上福元が好セーブ。シュートはクロスバーに直撃した。勝ち点「1」でも獲得したい徳島はMF小西、MF杉森、FW佐藤晃を投入したが交代出場した選手がなかなかチャンスに絡めなかった。1対0で逃げ切ったC大阪は2連勝。14位以内が確定してJ2降格の可能性がなくなった。徳島は3試合勝ちなし。残りはいよいよ4試合となった。
■ 残留争いの徳島は残り4試合激しい残留争いに巻き込まれている徳島は勝ち点「30」のまま。16位の湘南が引き分けたので残留圏内のチームとの差は「1」から「2」に広がった。ただ、清水・大分・仙台が敗れて横浜FCはドロー。下位チームは軒並み結果を出せなかったので残留争いの動向に大きな変化はなかった。徳島は35節が神戸(A)、36節がFC東京(A)、37節が湘南(A)、38節が広島(H)となる。ここからアウェイ3連戦が待っている。
タフな日程になるが言うまでもなく37節の湘南戦(A)が大一番になる。最低も「湘南に勝利したら自動昇格圏内に浮上できる。」という状況で決戦を迎えたい。神戸戦(A)ならびにFC東京戦(A)をどう乗り切るのか?が注目点になる。終わってみると放ったシュートはわずか3本のみ。決定機が全く無かったわけではないがシュートチャンスは少なかった。中3日だったC大阪にうまく守られて攻めあぐねる展開になった。
残り4試合なので何かを大きく変えることはないと思うがFW垣田、FWムシャガ・バケンガ、MF宮代と高さやパワーや決定力を持った選手がいることを考えると「シンプルな攻撃」も必要である。しっかりと人数をかけて守る相手からパスワークやコンビネーションでチャンスを作り続けるのはかなり難しい。何だかんだでFW垣田やFWムシャガ・バケンガを目掛けてロングボールを蹴ったときがチャンスにつながりかけた。
■ 将来を嘱望されてきたボランチのMF喜田陽一方のC大阪はルヴァン杯の決勝戦の敗退から中3日だったが気持ちを切り替えて「J1残留」を確定させた。今シーズンは激動のシーズンになったが小菊監督になってからのリーグ戦は9試合で5勝4敗。G大阪・浦和・鹿島・札幌・広島・横浜FMなど難敵との対戦が多かったことを考えるとまずまずと言える。一方、カップ戦ではルヴァン杯は準優勝、天皇杯もベスト4入り。国内のカップ戦では結果を残している。
ヒーローになったのはFW加藤陸だった。価値ある先制ゴールをゲットした。今シーズン7ゴール目となったが小菊監督になってからはフォワードの軸として起用されており、カップ戦を含めるとコンスタントにゴールを決めている。「難しいシュートを決めて簡単なシュートを外してしまう。」というのが良くも悪くも金沢時代からの特徴になるがこの日のゴールは良いポジションを取って最後はドフリーで左足で合わせた。
C大阪は2017年にFW杉本健が21ゴールを挙げているが2018年・2019年・2020年は2桁ゴールを達成した選手はゼロ。再昇格後は上位争いに参加する機会は多かったが「ゴールを量産できるフォワードがいない。」というのが悩み所になっている。残りは4試合となったがFW加藤陸は2桁ゴール達成のチャンスがやって来た。ポストワークも大きく上達しているのでJ1の中でも上位クラスのフォワードになってきた。
8月末に小菊監督になって競争意識が高まったがここに来てボランチのMF喜田陽の評価がうなぎ登りである。ルヴァン杯の決勝はベンチ外だったが33節の横浜FM戦(H)に続いて2試合連続で先発フル出場となった。同学年となるDF瀬古(C大阪)やDF鈴木冬(FCローザンヌ・スポルト)とともに中学年の頃から年代別代表の常連として将来を嘱望されてきたがようやくトップチームで存在感を発揮する選手になった。
ボランチの中では「MF原川、MF奥埜、MF藤田直に次ぐ4番目」という立ち位置になるがボール奪取力の高さは特筆すべきものがある。この日もDF西尾のビルドアップのミスから大ピンチを招いた場面でしっかりと戻ってシュートを打たせなかったシーンがあったが「危機察知能力の高さ」は尋常ではないレベルである。課題のビルドアップのところでも落ち着いてプレーできているのでさらなる飛躍が期待される。
→ 2009/01/10 【JYカップ決勝:G大阪Y×C大阪U-18】 逸材たちの競演
→ 2015/12/29 【U-15高円宮杯 決勝:C大阪×G大阪】 最強世代のセレッソ vs 最弱世代のガンバ
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