■ J1の第27節J1の第27節。7勝7敗11分けで勝ち点「32」のサンフレッチェ広島はホームのエディオンスタジアムで大分トリニータと対戦した。大分は4勝17敗5分けで勝ち点「17」。広島は11位、大分は20位となる。5試合勝ちなし中の大分は好調の横浜FCに抜かれてついに最下位に転落した。同じく広島もここ5試合勝ちなしと苦しんでいる。降格圏となる17位の徳島との差は「9」なのでまだ安心することは出来ない成績となる。
ホームの広島は「3-4-2-1」。GK大迫。DF野上、荒木、佐々木翔。MF青山敏、土肥航、柏、東俊希、エゼキエウ、森島司。FWドウグラス・ヴィエイラ。左ストッパーのDF佐々木翔はW杯のアジア最終予選の日本代表メンバーに選出されている。広島は過密日程ということもあってメンバーをかなり入れ替えてきた。MF東俊希は5月26日(水)の浦和戦(H)以来のスタメンとなった。復帰組のMF松本泰はベンチ外となった。
対するアウェイの大分は「3-4-2-1」。GK高木駿。DF坂圭祐、エンリケ・トレヴィザン、三竿雄。MF小林裕、下田、増山、香川勇、野村直、藤本一。FW伊佐。大卒1年目のMF藤本一はJリーグ初スタメンとなった。夏に神戸から加入したMF増山は右WBで4試合連続スタメン。夏に湘南から加入した大分U-18出身のMF梅崎はベンチスタートとなった。柏から加入したストライカーのFW呉屋もベンチスタートとなった。
■ 4ゴールを奪った広島が逆転勝利試合は前半7分にエリア内に侵入したMF下田がPKを獲得するとMF野村直が決めて大分が先制に成功する。1点を追う広島は前半27分にMF東俊希のクロスからMFエゼキエウが決めて1対1の同点に追いついた。最初はオフサイドと判定されたがVARで確認した結果、ゴールが認められた。MFエゼキエウは今シーズン初ゴールとなった。追いつかれた大分は後半開始からMF増山を下げてMF松本怜を投入する。
広島は後半4分にMF森島司のCKからDF荒木のヘディングシュートが決まって2対1と逆転に成功する。CBのDF荒木は今シーズン2ゴール目となった。追う展開になった大分は新戦力のFW呉屋やMF梅崎などを投入するがさらに後半31分に途中出場したFWジュニオール・サントスがMFエゼキエウとのワンツーからシュートチャンスを作って大きな3点目を奪った。MFエゼキエウは1ゴール1アシストの活躍だった。
さらに後半37分にもMF柏のグラウンダーのクロスからFWジュニオール・サントスが豪快に右足で決めてダメ押しの4点目を奪った。途中出場で2ゴールを挙げたFWジュニオール・サントスはチーム最多の7ゴール目となった。試合は広島が4対1で大勝した。どちらも試合前の時点では5試合勝ちなし中だったが広島が6試合ぶりに勝ち点「3」を獲得した。PKで先制ゴールを奪った大分だったが最下位脱出はならず。
■ FWジュニオール・サントスが2ゴールの活躍ここまで25試合で26ゴールのみ。得点力不足に苦しんでいた広島が大量4ゴールを奪って鮮やかな逆転勝利を飾った。オフの補強の目玉であるFWジュニオール・サントスはなかなか広島のサッカーに馴染めなかったがここ6試合で4ゴール。遅まきながらエンジンがかかってきた。この日は途中出場だったが3点目と4点目を挙げて勝ち点「3」に大きく貢献した。2つのゴールとも素晴らしい形のゴールだった。
上との差も下との差もかなり広がっているので11位の広島は「目標を見つけにくい状況」になりつつあるが1つでも順位を上げたい。特に城福監督にとって残りの12試合は大事である。監督に就任して4年目となるが2位→6位→8位→11位(暫定)なので年々順位が下がっている。城福監督のサッカーにストレスを抱えているサポーターは少なくないことを考えると「今シーズン限りでの退任」というのは十分に考えられる。
この日はFWジュニオール・サントスが爆発した。パワーとスピードは並外れたものがある。コンビネーションを大事にするのが広島のサッカーなので連携の面やつなぎの部分や起点作りの部分に難があるFWジュニオール・サントスは評価されにくいが独力でゴールを奪える選手はやはり貴重である。「1トップ+2シャドー」は様々な選択肢があるがFWジュニオール・サントスを含めて各選手の良さをうまく引き出したい。
高卒2年目のMF土肥航は今シーズン3試合目の出場。初スタメンだったが1点目のMFエゼキエウのゴールをアシストしたMF東俊希に絶妙のパスを通して同点ゴールの起点になった。オフサイドなのか?否か?は相当に微妙だったがいいタイミングで絶好のパスを左サイドのMF東俊希に通した。運動量が豊富で、かつ、左利きで、かつ、180センチとサイズもある。パリ世代のボランチとしては屈指の有望株である。
■ 大分は最下位のまま敗れた大分は最下位のまま。残りは11試合となったがJ1残留のための1つの目安とされる勝ち点「43」に達するためには残り11試合で勝ち点「26」が必要となる。8勝1敗2分け以上が必要となるので超ハイペースで勝ち点を積み上げないといけない。もちろん、今シーズンは上位と下位の差が激しいので勝ち点「40」あたりでもJ1残留を達成できると思うが「1つも落とせない。」というところまで追い込まれている。
アウェイとは言ってもこういう早い時間帯に先制ゴールを奪うことが出来た試合は何としてでも勝ちに結びつけないといけないが4連続失点。厳しい結果になった。先制した後、早い段階で追いつかれたのは悔やまれるが最終ラインに入っていた左WBのMF香川勇が後ろに残っていたのでオフサイドを取り切れず。先のとおり、かなり微妙なシーンではあったがしっかりオフサイドを取らないといけない場面だった。
27試合でわずか18得点なので極度の得点力不足に苦しんでいるが途中出場した新加入のFW呉屋は期待の持てるプレーを見せている。途中出場してゴールは無かったがいいプレーは沢山あった。また、Jリーグ初スタメンとなった大卒ルーキーのMF藤本一も持ち味であるドリブルで何度か見せ場を作った。「勝たないといけない試合」が続いていくので攻撃陣が頑張らないといけないが光明は見えなくもない。
★ 現在の投票数 → 24票
→ 必ず4チームを選択してから投票を行ってください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
サッカーコラム J3 Plus チャンネル(再生数のベスト25)
第01位 Jリーグの人気チャントのランキング (1位-10位) (2020年版) → 再生数:222,419 回
第02位 【Jリーグ】 好きなサッカースタジアム (1位-10位) → 再生数:109,786回
第03位 【Jリーグ】 サポーターの応援が凄いクラブ (1位~10位) → 再生数:92,163回
第04位 【Jリーグ】 サポーターが温かいクラブ (1位~10位) → 再生数:67,404回
第05位 【J2限定】 人気チャントのランキング (1位-10位) → 再生数:56,136回
第06位 【J2限定】 2020年の若手のブレイク候補 (1位~20位) → 再生数:41,645回
第07位 【Jリーグ】 「地域密着に成功している。」と思うクラブ (1位-10位) → 再生数:33,661回
第08位 Jリーグの人気チャントのランキング (11位-20位) (2020年版) → 再生数:28,348回
第09位 【J2】 2020年の順位予想をしてみた。 (上位グループ編) → 再生数:24,908回
第10位 【サッカーファンが選ぶ】 「J2で面白いサッカーをしている。」と思うクラブ (1位-10位) → 再生数:21,073回
第11位 【Jリーグ】 試合中の雰囲気のいいスタジアム (トップ10) → 再生数:20,800回
第12位 【Jリーグ】 補強が上手なクラブ (1位-10位) → 再生数:20,519回
第13位 【Jリーグ】 今夏の移籍市場で動向が気になるフォワード (1位-10位) → 再生数:19,758回
第14位 【Jリーグ】 「クラブ名がかっこいい。」と思うクラブ (1位-10位) → 再生数:19,060回
第15位 【Jリーグ】 新外国人選手の発掘が上手なクラブ (1位-10位) → 再生数:18,404回
第16位 【J3】 2020年の順位予想をしてみた。 (開幕直前!!!) → 再生数:18,061回
第17位 【Jリーグ】 今夏の移籍市場で動向が気になるボランチ (1位-10位) → 再生数:17,556回
第18位 【Jリーグ】 46クラブのサポーター なんでもベスト10 (第1弾) → 再生数:16,774回
第19位 【Jリーグ】 「コロナ禍」がプラスになりそうなクラブ (1位-10位) → 再生数:16,645回
第20位 【J2】 2020年の順位予想をしてみた。 (下位グループ編) → 再生数:14,657回
第21位 【Jリーグの56クラブの中で・・・。】 「フロントが優秀だ。」と思うクラブ (1位-10位) → 再生数:13,610回
第22位 【Jリーグ】 今夏の移籍市場で動向が気になるキーパー (1位-10位) → 再生数:13,103回
第23位 【Jリーグ】 応援が面白いクラブ (1位~10位) → 再生数:12,960回
第24位 【Jリーグ】 「コロナ禍」によるダメージが大きそうなクラブ (1位-10位) → 再生数:12,593回
第25位 【J1】 2020年の順位予想をしてみた。 (下位グループ編) → 再生数:12,009回
第26位 【Jリーグ】 好きなJ1のクラブはどこですか? (1位-10位) → 再生数:11,866回
第27位 【J1限定】 ホームで強いチーム (1位-10位) → 再生数:11,427回
第28位 【Jリーグ】 若手育成力の高いクラブ (1位-10位) → 再生数:11,052回
第29位 【Jリーグ】 「ユニフォームがかっこいい。」と思うクラブ (1位-10位) → 再生数:10,769回
第30位 【Jリーグ】 今夏の移籍市場で動向が気になる右SB/WB (1位-10位) → 再生数:10,727回
- 関連記事
-