■ J1の第26節J1の第26節。3勝16敗6分けで勝ち点「15」の横浜FCはホームのニッパツ三ツ沢球技場でガンバ大阪と対戦した。G大阪は8勝11敗6分けで勝ち点「30」。横浜FCはずっと最下位だったがここ5試合は2勝1敗2分けとまずまず。最下位脱出が見えてきた。G大阪はここまで13位。15連戦の12試合目になるがここ13試合では7勝4敗1分け。着実に勝ち点を積み上げている。G大阪は降格圏の湘南(17位)との差は「8」となる。
ホームの横浜FCは「3-4-2-1」。GKブローダーセン。DF伊野波、韓浩康、ガブリエウ。MF安永、アルトゥール・シルバ、マギーニョ、高木友、瀬古樹、松尾。FW渡邉千。U-24ドイツ代表として東京五輪に参加したGKブローダーセンは4試合連続スタメン。ここまでの3試合で計3失点のみ。ビッグセーブを連発してチームを助けている。夏にJ1のFC東京から加入したMFアルトゥール・シルバは移籍後初出場となった。
アウェイのG大阪は「3-4-2-1」。GK東口。DF三浦弦、菅沼、佐藤瑶。MFチュ・セジョン、井手口、小野瀬、黒川、小野裕、宇佐美。FWチアゴ・アウベス。過密日程ということもあってメンバーを大きく入れ替えてきた。DF昌子、MF倉田、MF矢島慎、DF藤春、FWレアンドロ・ペレイラはベンチスタートになった。大卒ルーキーのDF佐藤瑶はJ1で4回目のスタメンとなる。好調のFWパトリックはベンチ外となった。
■ 横浜FCはついに最下位を脱出試合はいきなり横浜FCがチャンスを作った。スルーパスから抜け出したFW渡邉千の折り返しをMF松尾が合わせてネットを揺らしたが、VARで確認した結果、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。G大阪も前半30分に裏に飛び出したFWチアゴ・アウベスが得意の左足で豪快にネットを揺らしたがオフサイド・ディレイで遅れて副審の旗が上がってノーゴールとなった。この試合は微妙なシーンが続出する。
前半46分にも横浜FCの右WBのMFマギーニョが抜け出すとDF佐藤瑶が倒して一発レッドで退場。G大阪は10人となる。数的優位となった横浜FCはここでFKのチャンスを得たがファーサイドで待っていたMFアルトゥール・シルバが合わせて横浜FCが先制に成功する。1点を追うG大阪だったが後半3分にCKからMF小野裕が頭で合わせて1対1の同点に追いついた。加入2年目のMF小野裕は今シーズン初ゴールとなった。
数的優位の中、追いつかれた横浜FCだったが後半35分に新加入のFWフェリペ・ヴィゼウが左足で豪快に決めて2対1と勝ち越しに成功する。さらに後半53分にもカウンターから抜け出したMF安永がニアサイドを打ち破って決定的な3点目を奪った。ボランチのMF安永はJ1通算2ゴール目となった。3対1で勝利した横浜FCは19位に浮上してついに最下位脱出に成功した。「奇跡の逆転残留」の芽が出てきた。
■ 微妙なシーンが続出したが・・・。先のとおり、この試合は微妙なシーンが続出した。審判団にとっては大変な試合になったが「2つのゴール取り消し」も「DF佐藤瑶のレッドカード」もジャッジ的には正しかった。試合は序盤から横浜FCがペースを握ったが数的優位になった直後に先制した後は逆にチャンスを作れなくなった。後半の早い段階で1対1に追いつかれた後も前半ほどはチャンスを作れなかったがFWフェリペ・ヴィゼウがチームを救った。
こういう状況なので横浜FCは勝ち点「3」が必要である。引き分けに終わると難しくなる。かなり強引にドリブルを仕掛けたが相手のクリアミスを誘発して最後は自分のところにボールがこぼれてきた。左足で豪快にネットを揺らしたが古巣対決だったFW渡邉千も前線で好プレーを続けているので泣き所だったフォワード陣に関するポジティブなニュースが増えてきた。FWフェリペ・ヴィゼウはJリーグ初ゴールとなった。
先制ゴールを決めたのは夏に加入したMFアルトゥール・シルバだった。こちらは移籍後初出場だったが攻守に存在感を発揮した。残念ながら怪我をして後半15分に交代したDFガブリエウも能力の高い選手である。FWサウロ・ミネイロはこの日はベンチ外だったが夏に横浜FCは5人もの外国人選手を獲得してここまでは新加入の助っ人の多くが期待どおりの活躍を見せている。チーム力アップに貢献している。
5人の中で最も目立つのはドイツ人のGKブローダーセンになる。188センチとサイズに恵まれているがデビュー戦から好プレーを連発している。彼が出場した4試合の成績は2勝1敗1分けとなる。1点リードの後半50分にDF三浦弦のヘディングシュートを好セーブで防いだシーンはこの日のハイライトの1つになるが「さすがキーパー大国のドイツからやって来た選手」と言うしかない。横浜FCの救世主になりつつある。
■ 完全復活を目指すMF小野裕二一方のG大阪はメンバーを大きく入れ替えてきたが十分には機能しなかった。DF昌子をベンチスタートにしてDF佐藤瑶をスタメンで起用したが退場になった場面ではMFマギーニョの裏を狙った動きについていけなかった。カバーの選手はおらず、抜け出していたらキーパーと1対1の決定機だった。かつ、ボールにプレーしていないのでレッドカードの対象になった。DF佐藤瑶にとっては悔しい試合になってしまった。
五輪期間中に試合が続いて疲労の色を隠しきれなくなっているが2失点目の対応も悔やまれる。後半はほとんどチャンスを作られておらず。10人でも十分に守ることが出来ていたので逆転まで持っていける可能性はあった。FWフェリペ・ヴィゼウの強引なドリブルに対してもMF井手口がしっかりと対応できていたがクリアボールが味方に当たってしまった。その後、DF三浦弦も処理できたが入れ替わられてしまった。
勿体ない形の失点になったがMF小野裕がスタメンで起用されて結果を残したことはポジティブに考えられる。大怪我をして昨シーズンは11試合の出場のみ。今シーズンも4試合目の出場で初スタメンだったが過去2試合はいずれも途中出場でアシストを記録している。4試合で1ゴール2アシストとなったがテクニックがありながらタフに戦えるハードワーカーでもあるので完全復活できると中盤の厚みは確実に増す。
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