■ 準々決勝の相手はニュージーランド東京五輪は9日目となった。ちょうど半分の日程を消化したが日本勢は絶好調。早くも金メダルの数が「17」となった。1964年の東京五輪ならびに2004年のアテネ五輪のときに記録した過去最多の16個を上回ったが男子サッカーも好調。「死のグループ」と呼ばれたA組を3連勝で通過した。準々決勝の相手はB組で2位になったニュージーランド。GLの初戦で韓国と対戦して1対0で勝利するなど存在感を発揮している。
日本は「4-2-3-1」。GK谷(湘南)。DF橋岡(シントトロイデン)、DF吉田(サンプドリア)、DF冨安(ボローニャ)、DF旗手(川崎F)。MF遠藤航(シュツットガルト)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF堂安律(ビーレフェルト)、MF久保建(ヘタフェ)、MF相馬勇(名古屋)。FW林大地(鳥栖)。3戦目のフランス戦で2枚目のイエローカードを受けたDF酒井宏は出場停止。代わってDF橋岡が今大会初スタメンとなった。
ベンチスタートになったのはGK大迫(広島)、DF中山雄(ズヴォレ)、DF板倉(フローニンゲン)、MF三好(アントワープ)、MF三笘(川崎F)、FW前田大(横浜FM)、FW上田(鹿島)の7人。GK鈴木彩(浦和)、DF瀬古(C大阪)、DF町田(鹿島)、DF酒井宏(マルセイユ)はベンチ外となった。FW前田大はフランス戦で4点目のゴールを記録している。GK大迫、GK鈴木彩、DF瀬古の3人はここまで出番を得ることが出来ずにいる。
■ GK谷が活躍して辛くもPK勝ち試合は立ち上がりから日本が優勢。前半10分にFW林大地の鋭いクロスからファーサイドで待っていたMF遠藤航がドフリーでシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。ビッグチャンスを逃した。前半31分と前半34分にはMF堂安律に連続でチャンスが訪れたが決められず。前半の日本はMF相馬勇のサイドアタックを起点にたくさんのチャンスを作ったが決定力を欠いて先制ゴールを奪うことは出来なかった。
後半になると一転してニュージーランドがボールを保持してセットプレーからチャンスを作るようになった。日本は前線からの守備がはまらなくなって形を作れなくなる。流れの良くない日本は後半24分にMF相馬勇とFW林大地を下げてDF中山雄とFW上田を投入。MF旗手のポジションを1列上げるなどテコ入れを図った。後半37分にMF堂安律のクロスからFW上田に決定機が訪れたがキーパーに防がれてしまった。
試合は15分ハーフの延長戦に突入するがここでもゴールは生まれず。0対0で120分の戦いは終了してPK戦に突入するが相手の2人目のキッカーのシュートをGK谷が好セーブで防いだ。さらに相手の3人目のキッカーは枠を大きく外してしまう。4人全員が成功させた日本に対してニュージーランドは2人目と3人目のキッカーが外してしまった。何とかPK戦を制した日本は2大会ぶりにベスト4進出を果たした。
■ 相手の2人目のシュートを止めたプレーGLの3戦目のフランス戦とは打って変わって苦しい展開になった。前半のチャンスシーンでゴールを奪っていたら楽な展開になったと思うがチャンスを生かせず。後半はどちらかというとニュージーランドが主導権を握る展開になった。ニュージーランドは試合前から「PK戦でもOK」と考えていたと思うが日本は準決勝以降のことを考えても90分で決着をつけたかった。PK負けを覚悟する試合展開だったがGK谷が救った。
とにかく大きかったのは相手の2人目のシュートを止めたプレーになる。悪い流れはずっと続いていたがこのセーブによって空気はガラッと変わった。相手の3人目は同じ左利きの選手が外したことで余計なプレッシャーがかかった。2017年のU-17W杯のときはラウンド16でイングランドと対戦してPK負け。この時にU-17日本代表のゴールを守っていたのはGK谷だったが見事に世界大会でリベンジを果たした。
ここまでの4試合で1失点のみ。守備陣の頑張りは称賛に値するがGK谷もここまで安定したプレーを見せている。この世代のキーパーはずっと新潟のGK小島亨がレギュラーだったが途中でGK大迫に代わって2か月ほど前からGK谷が1番手になった。親善試合のホンジュラス戦で飛び出しを躊躇して失点を喫したこともあって大会前は不安視する声が少なくなかったが試合を重ねるごとに成長して安定感が出てきた。
■ 金メダル候補のスペインとの再戦チームを救ったGK谷は2000年生まれになる。今回の代表メンバーの中では若い部類に入るが「東京世代のキーパーの中ではトップクラスの将来性を持った選手」として早い段階から将来を嘱望されてきた。G大阪のトップチームで試合に絡むことは出来ずに昨シーズンから湘南でプレーしているがサイズがあって身体能力も高い。さらにプレーに華があるので「逸材中の逸材」と言っても過言ではないだろう。
上手く攻撃が出来ない中、集中を切らすことなく無失点に抑えた守備陣の頑張りは見事だった。ニュージーランドは高さのあるチームなので「後半の終盤や延長戦でセットプレーからやられて0対1で負ける」というのも想像できたがDF吉田を中心にしっかりと守った。メキシコ戦とフランス戦は前半の早い段階で先制ゴールを奪ったので「攻撃陣が守備陣の負担を減らした。」と言えるが今回は守備陣は攻撃陣をカバーした。
いい流れになっているが次の準決勝の相手はスペインとなった。金メダルの最有力候補と言われているが勝てば決勝進出。歴史的な快挙達成となる。負けた場合は3位決定戦に回るがベスト4に進んだことであと2試合も五輪で試合ができる。これは大きな経験になるだろう。神戸で行われた親善試合はスペインにボールを回されたがスコアは1対1だった。難しい試合になると思うがノーチャンスではないと言える。
→ 2013/09/10 2020年の東京五輪の開催決定に思うこと
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(GK/DF)
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(MF/FW)
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